キリンを作った男 マーケティングの天才・前田仁の生涯 著:永井隆
タイトルの通りではあるんだが、
日本におけるビールの50年史的な内容でもあり、大変面白かった
日本のビールといえばキリン・ラガーという大時代から、
アサヒがスーパードライを開発したことによる、業界変遷、
この時代の面白さがあるんだけども、
そこでキリン内部から、ラガーを打倒する新ビール「一番搾り」が出てくるというのが
大変面白いわけだったんだが、この前田という人が、それにとどまらず、
氷結とか、淡麗とかの開発にもかかわっていたというところが
凄すぎて大変面白かった
時代的に、まさに自分がアルコールを飲み始めた頃の大ヒット商品列伝でもあるので
より楽しめたと思うのでありました
基本的には、反骨でもないが、強い個性と能力でキリンが斜陽になりつつあるときに現れた
救世主的な凄いサラリーマンではあるけども、
時代の寵児でもあったんではないかというのが、個人的な感想というか感触でありました
ハートランドの売り出しで、お店を出して、こだわりにこだわって、
客に寄りそうというのは、とても大切なことだし、
それをすごく上手にやったのも間違いないんだろうが、
やはり、時代が、バブルというそれが後押しして、そういうことをやらせてくれていた
だからこそではないかしらとも思ったのである
今の時代でこれは、総統に難しい、
ある意味、その時代にその仕事を許されて、経験蓄積していたからこそではないだろうかと
思うのである、まぁだからといって能力を否定する話ではなく
能力があるうえに、そういう下積みをできたというのが凄いという話なんだけども
とはいえ、客の心をつかむという難しさがいっぱい出てくるし、
大企業特有の守りの姿勢にある社員との軋轢というのも、展開として熱すぎるなと、
楽しく読んでしまったんだが、ヒットメーカーでありながらも経営者としても優れていたと思われるのが
なかなかすごいことだと感じるばかりでありました
ただ、内容的には、スーパードライで大逆転したアサヒの物語の方が、
社員が一丸となって戦っているように見えて、
そっちも読みたい、今の時代にチームワークでというのが当たるんじゃないかしらとか
思ったりしながら読んでいったのであります
生ビールに打って出て、敵に塩を送ることになってしまった話とか、
高度な戦略が入り乱れるところとか、凄い読み応えがあってよかったんだが
低価格競争になってしまった、PBのはしりとか、色々な部分が
今、この時になって考えると、どういう判断であったか
考えると難しいところなのが面白い
当然、主人公というか、描かれている前田さんもすごいんだが
この時代の飲料メーカーの群雄割拠というのが面白かったんじゃないかなと
思わされた一冊でありました
タイトルの通りではあるんだが、
日本におけるビールの50年史的な内容でもあり、大変面白かった
日本のビールといえばキリン・ラガーという大時代から、
アサヒがスーパードライを開発したことによる、業界変遷、
この時代の面白さがあるんだけども、
そこでキリン内部から、ラガーを打倒する新ビール「一番搾り」が出てくるというのが
大変面白いわけだったんだが、この前田という人が、それにとどまらず、
氷結とか、淡麗とかの開発にもかかわっていたというところが
凄すぎて大変面白かった
時代的に、まさに自分がアルコールを飲み始めた頃の大ヒット商品列伝でもあるので
より楽しめたと思うのでありました
基本的には、反骨でもないが、強い個性と能力でキリンが斜陽になりつつあるときに現れた
救世主的な凄いサラリーマンではあるけども、
時代の寵児でもあったんではないかというのが、個人的な感想というか感触でありました
ハートランドの売り出しで、お店を出して、こだわりにこだわって、
客に寄りそうというのは、とても大切なことだし、
それをすごく上手にやったのも間違いないんだろうが、
やはり、時代が、バブルというそれが後押しして、そういうことをやらせてくれていた
だからこそではないかしらとも思ったのである
今の時代でこれは、総統に難しい、
ある意味、その時代にその仕事を許されて、経験蓄積していたからこそではないだろうかと
思うのである、まぁだからといって能力を否定する話ではなく
能力があるうえに、そういう下積みをできたというのが凄いという話なんだけども
とはいえ、客の心をつかむという難しさがいっぱい出てくるし、
大企業特有の守りの姿勢にある社員との軋轢というのも、展開として熱すぎるなと、
楽しく読んでしまったんだが、ヒットメーカーでありながらも経営者としても優れていたと思われるのが
なかなかすごいことだと感じるばかりでありました
ただ、内容的には、スーパードライで大逆転したアサヒの物語の方が、
社員が一丸となって戦っているように見えて、
そっちも読みたい、今の時代にチームワークでというのが当たるんじゃないかしらとか
思ったりしながら読んでいったのであります
生ビールに打って出て、敵に塩を送ることになってしまった話とか、
高度な戦略が入り乱れるところとか、凄い読み応えがあってよかったんだが
低価格競争になってしまった、PBのはしりとか、色々な部分が
今、この時になって考えると、どういう判断であったか
考えると難しいところなのが面白い
当然、主人公というか、描かれている前田さんもすごいんだが
この時代の飲料メーカーの群雄割拠というのが面白かったんじゃないかなと
思わされた一冊でありました