CLASS3103 三十三組

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【読書】未来の定跡 現代矢倉の闘い

2022-11-19 20:57:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
未来の定跡 現代矢倉の闘い  著:森下卓

とうとう本格的な棋書を読んでしまった
居飛車で矢倉戦になると、どうしたらいいかさっぱりわからんと、
矢倉が組めるところで終了しているのをいい加減打開しようと
読んだわけでありました
矢倉研究が相当に進んでいたと思われる、この時の本というのもまた
ある種古典を読むような気分も味わえて面白かったのでありました

今回の感想は、自分の実力でこの本の内容がどうだったか
それを判断できるはずもないので、初めて読んだ棋書をどう読んだかという
棋書を読んだ感想文的にメモっておこうと思うのである

本書は、相矢倉戦の先後でどう進めるべきかというところから始まってるので、
正直、相矢倉にならないと使えないのだけども、
とはいえ、矢倉に組んだ後、一手一手どうやって動いて、
それがどういう結果に落ちるかということを丁寧に解説してて
凄い面白かった
なんか、それを読んでいたおかげで、相矢倉でもないけど
とりあえず3七銀戦法になってから
どう動くべきかがわかるようになった、棋書すげぇ(多分使えていない)

森下先生が研究していて、そしてその当時の最前線で指されていた将棋から、
その応対についての説明なんかもあって面白いんだけど
出てくる棋士が、森内、羽生、深浦、郷田、佐藤康光等々、
いわゆるあの世代が若手の頃というわけで、それぞれの流儀というか、
新手が紹介されているのが楽しくて楽しくて
矢倉の後手番において、森内先生が凄い定跡作ったんだなということを
これを読んで初めて知ることができてよかったのでありました
まぁ、それを理解できたかというと、理解はできたけど覚えきれないと
そんなことになったんだけど、面白かったからよしとしよう

棋書というのは、こういうものなんだと、色々な手順の甲乙というか、
先手か後手、いずれがよいかをはっきりさせていくというのを一局のようにして紹介するものなんだと
これは棋譜並べながら読むのが正しいんだろうなと、棋譜並べの重要性にも気づかせてもらって
大変よかったと思うばかりなのでありました

これを一冊読んで、もう相居飛車は怖くないなんて、まったくならないというか
むしろ、こっちは矢倉に組むけどあっちも組むなんてほとんどないというか、
相手が書いてある通りに動くはずもないので、
一冊読んだから、勝ち続けられる魔法の将棋攻略本ではないのだなと思った
気づいたら、乱戦になってんだから、まずは、その前の矢倉を組むところの定跡書をちゃんと読むべきではないかと
気づかされたのであります
それが、現代矢倉の思想という本があたるのかわからんが、図書館にあることを祈るばかりなのである


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