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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム

2018-09-15 21:14:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム  著:ダン・アッカーマン

知らないことは本当に世の中に多いな
そういう気分になった、或る意味現代史をまとめた本でした
ゲームという一種独特の世界において、
テトリスという大発明が、どのような運命を辿っていたか
その開発者や、仲介したものたちの物語といえばかっこいいけど、
東西冷戦の時期、ソ連という不気味なそこで産声をあげた
このゲームが、どうやって世界を席巻していったかが
克明に記されていて、非常に読み応えがありました
ただただ、面白かった

テトリスがソ連生まれというのは、
まぁ雰囲気もあるし、なんとなく知っていたのでありますが、
このテトリスをそもそも開発したという環境が、
ソ連の物凄い遅れたコンピュータの中で、
しかもオリジナル版は文字列で出来ていたというのが
かなり衝撃でありました
そんな内容なのに、やり始めると止まらなくなる
後ほど、テトリスエフェクトなる言葉で語られるらしい
一種の中毒性が、とてつもない黄金となるのだけども
これをライセンス販売するということが、
そういう概念のない国のもと、どう成功させていくかという部分が
大変に面白いのでありました

また、そんな風に思ってもいなかったけども、
テトリスを最大に知らしめたのが
ほかでもないゲームボーイだったというのも衝撃でありまして、
このときの任天堂という会社の凄まじさも
目を見張るようであったのでした
凄いな任天堂、というか、ゲーム業界って
やっぱりアメリカありきなんだなと、洋ゲーに親しくないので
よくわからない世界だったけども、
もうその頃には、凄い市場があって、切磋琢磨というか
ファミコンが席巻しつつあったんだなと
なんとも懐かしさも覚えつつ
驚きを感じたのでありました

開発者が最終的には報われたらしいという報告とともに終わるので
よいものを読んだとほのぼのしたのでありますが、
テトリスがついついやめられなくなるという
この不思議については、パズルゲームが一種の麻薬であるという見解を示して
言われてみると思い当たる節があるなと
思ったり感じたりしながら、
テトリスの様々なバージョンの話だとか
知っていそうで、知らないことも多くて
世代もあってか、非常に面白く読み終えたのでありました

テトリスのライセンスって、確かに凄まじい利益というか
莫大な何かを生みそうな、それでいて、
多くの生産性を堕落させそうな軌跡のゲームであるなと
感じるのであった

夏の台湾北海岸を行く 05 野柳地質公園 その1

2018-09-14 21:26:07 | 夏の台湾北海岸を行く(2018)
2回に分けるほどのことはないんだが、
あまりにもたくさん写真撮ってしまったので
供養を含めて、2回にわけてお送りいたします

さて、知る人ぞ知るというほどでもないが、
台北の地元民にとっても、そこそこの観光地である
野柳地質公園にやってまいりました
すげぇ変わった岩というか、浜というか、
ともかく形容しがたい風景を見られる場所ということで
観光客でごった返す人気スポットであります


チケット80元なり
正直、今考えてみても、相当お得だ、それくらい面白かった

今回、大きな目的のひとつがこの公園散策にありましたので
朝からバスで移動して到着、すぐに入ろうというあたりで
早くも人がひしめきあいつつあるといったところ
行くなら早朝だなと、思い知らされたのであります


お迎えしてくれるマスコット、あと3体隣にも居たのだが割愛

素晴らしい天気に恵まれて、舗装された道をもくもくと歩くのだが、
見ての通り遮蔽物がないので凄い暑い

路傍にリュウゼツランが生えていた
テキーラ造ってんだろうか

距離は結構ありまして、
目玉は「女王の頭(Queen's Head)なのだけども、
それの場所をいまひとつちゃんと把握していなかったので、
うろうろと奥のほうまで歩いたのである


ともかく海が綺麗、この後淡水のほうもいったけど、
根本的に海の色が違うのでありました
日本でいえば、沖縄のそれっぽい


海岸線にごつごつとした岩肌、見てみると歩道らしきものが作られてんだが
台風でやられているのか、危ないから入るなという感じになっていて近づけず


うろうろ歩きまわりながら、遠めに女王の頭を発見
多分あれだと思いつつ、そちらのほうへと足を向けていく

結局、なんでここだけこんな不思議な感じなのか
よくわからないまま見てきたのでありますが
地面部分は、砂が固まったような岩でできておりまして
その硬さが違うからか、風雨によって侵食が進み
異様な姿の岩ができている模様


こんな感じで穴が空いていて、侵食が常に進んでいる様子

見ていると化石がごろごろ落ちているのも見所である
ヒトデと思しき化石が、これまた山のように見られる

亀の手っぽい岩、侵食による芸術である

植物というほどでもないけど、何かしら生えていまして

ハマボウフウ?よくわからんが、ともかく、沖縄にも生えているアレだ


また、立派な銅像が立っていたので
どんな偉人なのかと調べてみましたら、
この海岸でおぼれている高校生を助けたという人なんだそうだ、
本当に物凄い手近な英雄じゃないかと驚く
銅像立ててもらえるというのが凄いな

こういうところを見つつ、ようやっとお目当ての女王の頭に近づくと、
これまた、撮影用に凄まじい列を成している
結構早めに入っていたので、最初にここを撮影しておけばよかったと
父親と暑い中じっと我慢して並び、無事撮影
なんだかんだ、観光客をしっかりやってきたのでありました


これが女王の頭
言われてみれば、もう女王にしか見えない
観光に使われている写真よりも、随分首周りがすっきりしてきていて
本当に、近々折れるんじゃないかと心配になるのである
あるうちに見られてよかった


女王のサンダル
いや、違う岩かもしれない、ともかくサンダルそっくりの岩もあったのだ


こんな感じで、なぜ横向きに穴が空くのかわかりませんが
奇岩があっちこっちで見られる面白いスポットのなのであります

そして、これでまだ、半分くらいしか見ていないので
次回に続けます

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【テレビ】未解決事件 警察庁長官狙撃事件

2018-09-13 21:55:58 | ドラマ映画テレビ感想
事前の事件を詳細に取材したドキュメンタリも面白かったし、
再現ドラマの力の入れっぷりも群を抜いて素晴らしかった
久しぶりに面白いテレビだと食い入るように見入ったのであります

オウムの仕業だというのが、どうも無理筋じゃないか
そういうお話を今更ながらに蒸し返したといわれても
仕方ないような内容なんだけども、
実際にそうだったんじゃないか、現行の公安等々を
向こうにまわす内容なので、大変意欲的なんだが
実際はどの程度までそうなのか、凄く興味深いものでありました

新証言というか、実はこういう捜査も行われていたと
そんなクローズアップがあって、過激思想の人物による犯行という筋、
それに繋がるかもしれない証拠を集めていく、
あるいは、集められていたというのが生々しく
ドキュメンタリの最終盤にあった、
中村容疑者からの指図が、果たしてどのようなものなのか
NHKが相当本気でやったと思われる内容が
楽しみでならないのでありました
ただ、この展開にまでなってしまうと、
懐かしの埋蔵金と同じレベルになりそうだなと感じてもしまい
最後のそれは、かつがれている可能性が
否定できないねと思ったりもするのである

意図的なのか、実際にそうなのかわかりませんが、
やや、中村容疑者が実際どのような男なのかの部分が
謎というか、描写が少なすぎてやきもきするのでありました
ドラマの中で語られていた、全部が嘘でただただ
そういう虚妄に取り付かれている、妙な自己顕示欲をもてあましている
そんな人物なのかどうか、そこが肝のようにも思えるんだが
そうなると、オウムでもなく、中村容疑者でもなく、
もっと別の何かという可能性を考える必要もあるのかしらと
思ったりなんだったりのオチであります

事件を解決するということの難しさと、
初手を間違えると、事件は解決から遠のいていくんだなと
改めて思い知る内容で、グリコ事件同様に
考えさせられまくるものでありました

事件そのものと、その現在も大変興味深かったわけでありますが
再現ドラマが秀逸すぎて、これはこれで別の意味で素晴らしかった
特にイッセー尾形の使い方が、NHK理解しすぎだろうというくらい
見事な一人芝居をステージまで作ってしまって
なんともはや、一本のドラマとしても見ごたえたっぷりすぎて
面白かったのであります
ただ、あのドラマが、特にイッセー尾形が怪演しすぎたせいで
実際の容疑者と剥離してんじゃないかなと
そのあたりは不安というか、あれだけ怪しいんだったら、
公安ももっと本気であっちを当たるだろうと思わされてしまっていて、
実際の本人は、あの雰囲気ではなく、
もっと詐欺師っぽいというか、なんか、小物臭い
いかにも誇大妄想を語りそうな人物なんではないかとも
思ったり感じたりしたのであります

まぁ、ドラマ内にもあったとおり
もう、会うことのできない、見ることのできない人物なので
どうともしようがないのだけども
この事件について、解決とは何かも考えさせられるし
やがて、朽ちていく何かとして記憶されるんだろうと
かっこいいことを感じたのでありましたとさ

【読書】川喜田半泥子 無茶の芸

2018-09-12 21:01:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
川喜田半泥子 無茶の芸  著:千早 耿一郎

実業家でもあり、数寄者でもある
川喜田半泥子の人となり、作品、芸について語られた本でありました
非常に面白かった、現代の大数寄者であります

まだ勉強がたらずに、よく知らないことが多い中、
半泥子は、陶芸だけじゃなくて、絵も書も俳句までやると
四方八方に才能を発揮した人だったようでありまして、
その作品がカラーで紹介されながら、
そこへの想いやエピソードが添えられていて
大変面白いのでありました

個人的には器に興味があるため、
そちらの方面ばかりを食い入るように見てしまったのだけども、
この人は、自分が楽しむということに
きわめて素直だった様子で、創っては人にあげてと
それをかなり繰り返していたようであります
その最中にも、相当に工夫を重ねていっていたようで、
小山富士夫さんなどとの付き合いや、
洒脱極まりない、テケトーなネーミングセンスが
抜群に輝かしく、実に気が抜けていて
それが決まっているという
かっこよさのお手本のような人でありました

とりあえず土ならなんでも焼けるし
かわらけになるよ、とそういう気持ちのままに
好きなように、様々焼いてはを繰り返し、
無茶という言葉をことのほか好んだのだそうで
別名に無茶法師というものもあったりするようなので、
あれこれ、今後のために覚えておきたいと思うのでありました

かなり無茶をやる人だったようだけども、
無法者というわけではなく、
奔放で人望も篤かったと思われるエピソードばかりでありまして、
幼い頃に、親や親族を亡くして、大変な生い立ちであったけども、
奢らず、きかん子にならずと大切に育てられて、
その心持、生き方を貫いたと思わされるところが
なんというか、一時代人であり、人間として尊敬する点だと
思い知らされたのでありました

半泥子というのが、高名なお坊さんにつけてもらったものなんだそうで、
「半ば泥み、半ば泥まず」というステキな言葉も教えてもらったので
こういう境地に立ちながら生きていきたいと
心表れたような気分になって、本を閉じたのでありました

ま、それはそれとして、
やっぱり慾袋のできばえは格別でありますね
いいものだなぁ本当にもう

【読書】銀河英雄伝説

2018-09-11 21:58:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
銀河英雄伝説  作:田中 芳樹

読みました
この本自体が伝説めいたもので、
日本のSF大長編として金字塔を打ち立てた
そんな優れた作品なのでありましたが
読んだこともなければ、評判のアニメも見たことがないので
初銀英伝を堪能したのでありました

ネタバレ全開になってしまいそうなので、
手心が大変難しいのであるが
2巻と8巻が衝撃的な内容でありました
もう、どこ行っても多分そう書いてあるんだろうけども
特に、8巻が個人的には衝撃でありまして、
正直なところ、8巻で終わってもよかったというか
ある種、終わってしまったと感じたのでありました

いや、9巻の攻防もステキでありましたけども、
8巻の主人公の一人であるヤンの魔術師たる活躍が
まぁ、なかなかどうして、素晴らしいなと
惚れ惚れしてからのというあたりが、
衝撃だけども戦争というのはえてしてそういうものかしらねなんて
思わされたりしたのでありました

各人のエピローグについては、それぞれ
思うところがあるものの、ユリアンについては、
主人公ではなかった、英雄ではなかったのじゃないかなと
そんな風にも思えて、それがまた、
英雄を記述する人でありたいヤンの生き方とも似て
それぞれが、思うところとは違う生き方になり、
また、全体を通して、それぞれの理想がなぜか、
敵対している、あるいは反対であろう相手側に存在していると
そういう不可思議がまぶされていて
読んでいて、そういうものだな世の中と
当たり前の感想を抱かされてしまうのである
ファンタジーなうえに、宇宙のお話なのに
人間生活というか社会は普遍的であるなとまざまざ
見せ付けられたようでありました

そういう人間関係というか、組織のあり方、
人間の行動というものが面白いところでもあるわけだが、
それと並ぶように、艦隊戦の面白さも秀逸であります
このあたりは戦記というのが楽しいというそれと
まったく一緒なわけでありますが、
いくつか巧妙に張り巡らせた罠が、からくりによったり、
誰かの動きによったりして、ようやく花開いていくというか
頭脳戦の楽しさもふんだんにあって、
結局かかれてしまうと、そうなる物語なんだからと
思わなくもないところが、
そうせざるをえないし、はまってしまうなと思えるよう
とても丁寧に罠にはめてくれるのが
なかなかに楽しいのでありました

圧倒的にヤン派で読んでしまったのでありますが、
ラインハルトの生き方と、姉萌えっぷりにも
目を見張るところはあったり、
それぞれに伴侶というかパートナーとなった女性とのやりとりの微笑ましさも
なんというか、ほのぼのと楽しめて
コメディ調もステキだわとあれこれ楽しんで終えられたのでありました

個人的にはキャゼルヌがよかったなぁ、ああいう仕事できる男になりたいものである

【読書】本当にあった15の心あたたまる物語

2018-09-10 20:55:20 | 読書感想文とか読み物レビウー
本当にあった15の心あたたまる物語  著:キャサリン・バーンズ

題名から、泣ける話系かと思っていましたが、
どちらかというとTEDのような、プレゼンとして、
短い物語を楽しめる、素敵な一冊でありました
大変面白かった

様々な職業、境遇の人が、自分の人生を語るということで
エンターテイメントになるという優れたイベント「ザ・モス」で
披露された内容が含まれていました
赤裸々といえばいいのか、作り話ではなく、
本質的に自分が経験した内容を他人に伝えるというものでありまして、
これからを活きるヒントにもなるし、それはおいておいて
ただただ、読み物としても面白いという秀逸な出来栄えでありました

いくつもの面白い、興味深い物語がありまして、
運命というものを信じたくなるような、ちょっとした奇跡が描かれていたり、
基本的に語る人が、困っているという状況で、
そこからどうやって脱出したかが語られているので
現代社会人にとって、大変重要な内容でないかと思われるのでありました

懺悔にも近い、その人の人生をかけた
あるいは、人生で得た教訓というのが
心に響くのだなと思い知るのである
このエンタメ自体は、時間制限も決められているのだけど、
何か、一生懸命ウケようとするやからなんかもいたりして
興行はなかなか大変なんだそうで、
そういうのではないんだと、選ばれた物語から感じ取って、
だけども、数が増えて、人も増えて、規模が大きくなると
そうもいってられない、より、エンタメよりになってしまうのかもなと
ちょっと残念に思ってしまうんだが

他人が得た体験を聞くというのは、
不思議な共感と、ある種の達観を味わえてとてもよいと思うのでありました

西郷どん  将軍慶喜

2018-09-09 21:26:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「西郷どん」
視聴完了であります
あれよあれよと、将軍慶喜が誕生して大政奉還まで
本当、あっという間に消化されてしまった
この間を描いて、薩摩論理というか、
西郷、大久保が目指していたところと違う着地点
それが優れていただけに憎悪するかのような
そういう印象を受ける大政奉還、そして竜馬でありましたな
素晴らしい、来週どうなるんだ
竜馬やるのは、薩摩路線を使うんだろうか、楽しみすぎるじゃないか

そんなわけで、色々な事件が一気にやってきて
この頃って本当に怒涛の政変だったんだろうなと
改めて思い知るようでありました
その間に、決して凡人ではないはずなのに、
何か一歩遅れたように見えてならない久光が
ちょっと残念で仕方ないけど、
このドラマにおける、実に素晴らしい役目を果たしている
そう思えてならないのだけども、
なんというかな、政治家としての西郷の立ち位置も
見所として随分大きくなってきたと
思わされるばかりでありました

その政治家としてなのか、
やたら黒くなってきたのが見所として
たまらんところであるわけだけれども、
ちょっと、徳川憎しというか、
幕府倒すに傾倒しすぎなのが、なんでなんだろうか、
あれだけ丁寧に描かれていても、
やっぱり不思議というか、固執していると感じる動きに
なんとも考えさせられるのでありました
実際にそうだったというか、幕府を倒すことが
重要目的になっていたのは確かなんだろうが、
これまでの物語から、唐突に人が変わったようにも見えて
だけど、多分、一人の人間として
貫徹した何かがあったんじゃなかろうかとも
なんとかな、色々考えさせられつつ
不気味に迫力増していく西郷さんに
来週も楽しみを期待するのでありました
面白い

【読書】日本人の知らない会議の鉄則

2018-09-08 21:30:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
日本人の知らない会議の鉄則  著:ピョートル・フェリクス・グジバチ

グーグルとモルガンスタンレーで働いていた著者が、
どういう会議を経験してきたか
その様子と、そこで得られるメソッドをつまびらかにした
ビジネス本でありました

仰々しいタイトルというほどでもないけど、
グーグルや、モルガンスタンレーがどうであるか
そのあたりをただただ紹介するような内容ではなく、
その経験は少しだけ語られるものの、
ファシリテーションの重要さと
会議とはどういうものかを
物凄く丁寧に説明していて、初心にかえってというか、
新入社員とかにぜひとも読ませたいそれだと
思ったりしたのでありますけども、
そういう偉そうな物言いができるほど
自分ができているわけではないなと、反省もしたのであります

会議は始まる前の準備から重要であると
まぁ、耳が痛いというか、知っているけどやれていないことが
淡々と書かれているわけでありまして、
題名では知らないと書かれているが、知らないわけじゃなくて
やってない、あるいは、やれないという
様々なことが書かれているのでありました

会議というのも、一種独特の空気が出るもので
昔から会議は嫌いだなと思っていたけど
本当の会議というのは、そういうものではないと
改めてかかれているのであります
これはもう、そうだと見せられても
きっと、できないんじゃないか、それがなぜなのかといえば、
説明できないけども、やれない、あるいは、やらないと
そんなネガティブな答えになってしまうのであります

海外とか、なんだとかではなく、何か
根本的に別のものが邪魔をしているんじゃないかと
思わされたりしたのでありますけども、
これも、脈々と続いている中で
創意工夫もなくというか、何か、会議のプライオリティが低いということを
当たり前に認識しているというか、もっと根本的に
やる気というものがあるかないか、
そのあたりも重要ではないかなと
考えさせられたのでありました

いや、本の感想というよりも、自分の置かれている状況と
考え方を整理するばかりになって、なんということもない
つまらない、もはや感想文にもなっていないのでありますが、

事前準備と、会議で決めることを決めるということ、
会議とはどういう役割なのか、今一度考えることの重要さとか
言葉なら、なんとでもかける
やったらいいことばかりがあるのだが、
でも、取り組んでいない、取り組めない
そういうことがぎっしり詰まっていたのでありました

なんだこの、ネガティブな文章わ

夏の台湾北海岸を行く 04 バス旅に出発

2018-09-07 21:53:24 | 夏の台湾北海岸を行く(2018)
さて二日目の朝です
というか、三日目は朝から帰路につくという話なので
実質的に今回の旅行では、この日しかまともに遊べないと
そんな酷い有様だったので、かなり詰め込んで遊んだのでありました


朝の台北
何がということもない風景だけども、本当に朝は静かだ
特に早いという時間でもなく、8時少し前くらいから行動開始

ぱらぱらと人影は見えるものの、日曜日ということもあって
ともかく静かなのでありました

朝飯をどこかで食べてから行こうかとも思っていたのですが、
ちょうどよい店が見つからず、というか、台北はテイクアウトが基本なのか、
店先で食べられそうな店がなかったので、断念、
バスの中で食べるのはNGと聞いていたので
好きな飯団でも食べようかと思っていたのも断念
しぶしぶ、バス停に向かうのであります



台北站に到着
鉄人がお出ましなのと、立派な駅舎にほれぼれとする

今回、北海岸線を廻るということで
台北站からバスに乗って移動、野柳から淡水までバスでずっと移動しながら
名所をそこここ見て廻ろうという旅なのでありまして、
バス乗り継ぎは初体験なので、どきどきしながら移動したのであります

野柳行きのバスは1815番というバスでありまして、
基隆方面のバスと同じ、台北站の東側にバス停があると
ふわっとした情報をもとに、うろうろと探すのだが
ここでバスターミナルを全然見つけられなかったので
えらい時間をロスしたのでありました
最終的には、ずっと見えていたのに、それがバス停だと認識できなかったと
残念な話だったのですが、東側で北面にあたるところ、
大きな建物があって、なんじゃと入ってみたら、そこがバスステーションでありました
さすが台北というべきか、バス基地が結構大きくて
建物の中で待てるということでありました
ようやく発見して、バスに並びつつ、せっかくだからとコンビニでパンを購入
結局、バスの中で食うんかいという話なんだが
周りの中国語を喋るカップルも食べていたし
まぁ、よかったんだろう、次回は飯団を買うことにしよう


アンパンを購入、もうひとつ惣菜パンも買って、あわせて53元
正直高いなと感じるのだが仕方あるまい、
なお飲み物は、ホテルから持ってきたおいしい水のみ
お茶が甘いのばっかりだったというのもあるが、ケチったのである


いよいよバス到着、移動を始めよう

バスは乗るときと、降りるときにそれぞれ
カードをかざしてという感じだったのだが、
アクシデントで、カードを認識しないという事態が発生して
仕方なく、現金でのやりとりに、カードなら87元くらいだと思います
現金ではお釣りがでないのだが、なくなく100元払ったのでありました
台北 8時16分発、野柳 9時16分着、
空いていたというのもあって、ちょうど1時間の旅でありました

7月の真っ只中に台北観光でありますが、
父親も私も長袖で移動しておりました
日焼け防止と、冷房対策をかねてというところ
これが功を奏したというか、まずまずのところで
確かに暑いんだけども、日陰や建物に入ると苦にならない感じなので
長袖という選択肢は、蚊よけも含めてよかったと思うところ
バスの中も、冷房はよくきいていたけど
男なら特に問題とならないくらいで、流れていく景色を眺めつつ
楽しんだのでありました

移動中寝ていこうかとも思っていたけど、なかなか見るところが多くてというか、
台北郊外というのがなかなか興味深くて、
道は狭くなるは、太くなるは、森の中みたいなところを抜けるわ
山道だわ、突然町が出てくるわと飽きない
寝ながら移動しようかと思っていたけど
興奮でそういうわけにもいかず、まぁいいかと
あれこれ外を眺めていたら、あっという間に到着したのでありました


野柳地区
いわずと知れたというほどかわかりませんが、最初の目的地は
ここから歩いて15分ほどであります


途中に大きなお寺さんもあったりして、
また港町独特の海のにおいや、港にびっしりボートが泊まっていたり
風景がなんとも楽しいのでありました
割と朝早くについたと思っていましたが、
案の定というか、さすが台湾北部でも屈指の観光地
既に観光バスなんかも、乗り入れているようで
急いで入場券を買いに走るのでありました


最初の目的地、野柳地質公園であります

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【ドラマ】満願

2018-09-06 21:01:05 | ドラマ映画テレビ感想
NHKで三夜連続で放送されていた
サスペンスミステリー連作でありました
それぞれ、異なる内容ながらも、
なんとも嫌なというか、考えオチがじわじわくる内容で
非常に楽しめたのであります
ややホラー仕立てにも見えるつくりだったのは
夏にやるからということだったんだろうか

ともあれ、三作とも見て、特に二作目に感激したので
レビウっておこうと思うのであります

同名の小説を実写化した作品でありまして、
作品は読んだことないけど、非常にわかりやすく面白いドラマになってました
一作目は、商社マンが海外で大きなビジネスのために
殺しに手を染めるかどうか、その恐怖と葛藤と、結末を描いたもので
なかなかにサスペンスな作品でありました
西島秀俊が東南アジアとかに居ると、そういうヤクザにしか見えないなと
改めて思い知らされたのでありますけども
交渉の不気味さとか、非合法とそうではないこととの境目が
海外で見えなくなっていくかのような
それが、当たり前だと信じてしまいそうな内容が凄くよかった
とはいえ、トリックがどうしたとかあんまりなかったのでさらっと流す

二作目、これが非常に面白い作品でありました
新米の警官が容疑者を取り押さえにいって死んでしまうと
まぁ、そういう話で、その裏に何があったのかというのが
ヤスケンの演技もよかったし、演出が最高に良かった
もう、ヤスケンがなんかやらかして、そう追い込んだんじゃねぇかと
冷や冷やしながら見ていくと、あれよあれよと
個人的に私の推理能力と、実に肉薄するくらいのさじ加減であったおかげで
全貌が明るくなっていく様が、リアルに辿れて
とても面白かったのでありました
そうか、やっぱりそういうことだったのかということと、
あれこれのつじつまが合う、それを映像で見せられる、この想像部分の映像が
実に素晴らしかったと思うのでありました
本当、この回が抜群に面白かった

三作目は、やや設定の古い内容ながらも
こっちも面白い、そういうオチだったかと膝を打ったような感じ
下宿の女将さんの演技が最高によくて、
それに翻弄でもないが、弁護士になっても小童のままであろうかという
高良健吾の演技との調和が絶妙でありまして
こっちもまた、推理シーンの映像化が、どっちも本当臭いように見える
実に素晴らしい内容で、積極的に殺したか、あるいは不慮の事故であったか
裁判の形式で、双方の言い分で見せたい内容を
映像にしているというのが、個人的にとても面白く見られたのでありました
どっちの可能性もあったのでありましょうというか、
内容的には弁護側であって欲しいなという感じを煽りつつ
さりとてと思ったり、思わなかったり
そして、オチで、推測されるような許してよいかどうかわからないこともあり
それもまた、おそらく受けれてしまうであろうという
苦々しさでもないが、何か抗えないものを見るような演技といい

まぁ、これもまた人間味あふれた凄い面白いドラマだったと
なんだか三日間食い入るように見続けたのでありました
NHKには、もっとこういう誰のためにもならんかもしれんが
俺が面白いと楽しめるドラマを
もっと創って欲しいと願ってしまうのでありました
そうか、これが満願か(違う)

【読書】愛の台南

2018-09-05 21:25:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
愛の台南  著:川島小鳥

写真家がつづった、台南への愛の本というか
フォトグラフでありました
ガイドブック的要素もあるんだけど
地図がないという或る意味斬新なつくりでありまして、
住所と店名が載っているので今日日はみんな
それで調べていくし、こういう本でもいいのかと
思ったりしながら読んだのであります
とりあえずガイドブックには向かない

台南のあっちこっち、それも地元贔屓な部分に
あれこれと馴染んで楽しんでおられるようで
そのかしこでの出会いや、そこをおすすめする様々な人のコメントが載っていて
若者向けのリノベや、台南での暮らしみたいなところの
よい部分をクローズアップした本という様相でありました

食べるものが結構たくさんあるというところと、
著者のような、写真家を含めた、芸術家方面、ミュージシャンだとか、
画家だとか、クラフトワークするだとか、
そんなジャンルの人たちは、自然と打ち解ける空間や出会いがあるようで
その人間関係もなかなか楽しそうに綴られているんだけども
ちょっと、内輪感が強い印象を受ける

写真がお洒落スポットなんかが多いというところもあって、
もっと古い町並みだとか、やっぱり、写真撮った場所くらい
地図で示してもらえたら、より読みやすいというか
役立つなと思ったりしながら、
わざとなんだろうけど、随分古臭い表紙のデザインとともに
不思議な本を読んだと感じた
メモを置いておくのである

【読書】オレンジ・イズ・ニュー・ブラック

2018-09-04 21:00:27 | 読書感想文とか読み物レビウー
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック  著:パイパー・カーマン

久しぶりに海外の実録系の本を読みました
ノンフィクションというジャンルになるんであろう、
著者が、10年前に若気の至りで麻薬の運び屋をやった罪で刑務所に入り、
その刑務所内での生活、出会い、葛藤なんかを記した
日記のような物語でありました
結構長いし、ちょっと読みにくいと感じるところもあったんだが
女性刑務所というところがどんな感じか、
また、そこでもやっぱり女性というのは、女性であるのだなと
そういう機微が描かれていて面白い、興味深い一冊でありました

13ヶ月の収監を課されたのであるけども、
その前に5年ほど泳がされる時間があったりとか、
なんか読んでいて不思議でしかたない部分が
多々見られたのでありますが、実際に捕まって、刑務所に入るというのは、
額面どおりの時間をとられるだけでなくて、
よりたくさんの何かに浪費させられる
そういう意味で償いが、時間をもって支払わされるのだなと
しみじみ感じられたのであります

内容が、刑務所のこんなところで困ったや、
であった囚人たちの様々な境遇と
その場でのやりとり、友情や、妙なしきたりなんてことに終始しているので、
興味深く面白いのだが、やや独善的というか
主観が強くて、ちょっと共感しづらい部分もみられるのでありまして、
最終的に釈放されるに近づいていくにつれ、
この人は反省してたんだろうかな?と、
とってつけたように、急に改心の内容が吐露されていたりする
アンバランスさというか、なんか、不思議な感じだと
思わされる一冊なのでありました

刑務所内での仕事や、何か不思議な儀式めいた習慣
ルールというものにおびえつつも、だんだんとなれてくる
やがて、囚人らしくなったと言っても過言ではないような
著者の無意識の変貌も興味深いところで、
おびえて過ごしていたのが、すっかり馴染んで
なんだったら先輩風を吹かせて、傲岸になっていくかのような
このあたりが不思議なところで、
卑屈になる必要はないし、そういう集団のなかで
尊敬を勝ち得るということが重要だと
書内で語られていたので、このあたりの精神構造というか
そうなんだろうと思いつつも
なんか釈然としないというか、ガイジン的だななんて
感想を抱いて読み終えたのでありました

最終的にすっきりと終わる感じでもなかったので
ちょっと肩透かしというか、物足らない終わりだったけど
アメリカの刑務所というのが、
その犯罪者の多さと、内容の不思議さ、悪辣さが
よくよく伝わってきて面白かったのでありました

というか、刑務所内にも厳然と差別というか
人種による階級やカーストがあるんだなと
そういうことを知ることができたようにも思う
そんなこと一切語っていないけど
そう読み取れてしまう、アメリカ的な素直さがある本でありました

【読書】AI vs 教科書が読めない子どもたち

2018-09-03 21:41:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
AI vs 教科書が読めない子どもたち  著:新井 紀子

話題の本と呼んでいいのか、
最近流行のAI関係で警鐘というか、
現状AIとはどういうものかが、大変わかりやすく
そして、どういうことが自分たちに影響するか
まとめてくれていた一冊のように思います

AIに東大受験をさせようという
大変キャッチーでわかりやすいプロジェクトがありまして、
それに関わった著者が、AIとは何か、
AIにできること、できないことはなんなのかを
実験というか、実証をもって解説しているので
非常にわかりやすいのでありました
ココのところ、何冊もAI系の本を読んできたけども
これもわかりやすい一冊に数えられる
だって、本当にそうだったんだろうからねと
人間と同じ試験という分野において
AIがどのように対応していたかが理解できて
面白かったのでありました

話題になっている、シンギュラリティという
AIが人間を超えていく特異点については
当分やってこない、今のままでは絶対やってこないと
そういう立場を鮮明にしておられまして、
なるほど、その理由もわかりやすく、
文章を理解するということがどれほど難しいか、
その苦戦と苦闘の日々が綴られていて
なるほどなぁと思わされたのでありました

ただ、この本の凄いところは、そういうAIができないことというのがあり、
そこは仕事として残るんだけども、
じゃぁ、人間の中でその仕事が出来る人はどれくらいいるでしょうと
そういうところに踏み込んだのでありまして
最近の学生、小学校から大学まで幅広い人々に
読解力の試験を行うと、びっくりするくらい読解力がないと
そういう結果が出たのだというところが
AI以上に驚きの内容だったのであります

まぁ、過去にこれらを理解していたのかどうか
それがないので、そもそも、読解力というもの自体が
何か、人間にそぐわない何かなんじゃないかと
かんぐってしまいたくなるようでもありました
例文もいっぱい載っていて、なるほどなぁと
よくある、論理テキストというのなわけでありますけども
それが本当にわからない、読まないでなんとなく答えてしまう
そういう学生が多いということに驚いていたんだが
これについては、大人でもそういうもんじゃねぇかなと
自分も含めて思い至ったのでありました

最近、仕事でまったく人の話を聞いていないと
自分も含めて、様々な人に感じるのでありますが
これが一億総白痴化現象なんではないかと危機感を覚えるようでもあるが
人間というのは、存外そういうものなのではないか
と、すると、AIと実はそんなに違いがないのではないかと
そうなってくると、今後、路頭に迷う人間が山のように増えて
もうどうしようもなくなるんじゃないかしらなんて
不幸な未来が見えてしまう
そういう内容の本だったように読めてしまったんだが

子どもはともかく、自分自身もちゃんと
本を読めるように、意味を取り上げることができるように
訓練しないといけないなと感じたのでありましたとさ
いわく、これらは練習すればなんとかなるそうなので
頑張らないといけませんね

生きるってなんだ

西郷どん  糸の誓い

2018-09-02 20:51:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「西郷どん」
視聴完了であります
お糸さんの苦悩というか、煩悶を描きながら、
その対比に坂本夫婦が出てくるというのが
なかなかステキでありました
水川あさみのおりょうさんが良かった、
昔からそうなのかわかりませんが、
結構蓮っ葉というか、今でいうヤンキー娘みたいな
そういう雰囲気が似合うと思うので
今回のキャラつくりは新鮮でもあり、面白かったのであります

おりょうさんについては、竜馬伝のときのが
完全にヤンキーだったので凄い好きなんだが
今回の、当時にしては先進的にすぎるけど
自分に素直、というかわがままというか、
直情的なおりょうさん像というのがよかったと
しみじみ見ていて思ったのであります
ただ、あの格好で追っかけたりしたら、大変なことになってしまうから
ちゃんと着替えていて欲しいと
願ってしまうのである

なまこ騒動が起こったりしながら、
西郷どんが、確実にやばい取引を形にしていっているようで
そんな権限あったかなと思ったりしつつ、
これが仕事のできる男というやつだろうかと
じっと見入ってしまったのであります
凄いよな、言ったことはやらないといけないからな
迫力というか、色々考えさせられるのでありました

一蔵どんの浮気でもないが、
別の女騒動にさらっと触れたりするあたりが
なかなか楽しかったのでありますけども、
その一蔵どんが、いよいよ幕府相手に啖呵きるようになっていて、
あの凄みから考えると、ちょっと前に、
長州との破談のきっかけになった、西郷さん呼び出しは
要らなかったんじゃないか、
あるいは、あの迫力でも無理だったとすりゃ
西郷さん呼んでもダメだったんじゃないかしらとか
あれこれ思わされたのだけども、
ともかく、確実に幕府と仲たがいしだした感じが
びんびん伝わってきて面白いのでありました

優しいというか、強い男が
はっきりと嫌いとするというか、嫌うというのは
こんなに怖いことなんだなと
予告も含めて思わされるのでありました
これについては、西郷どんも、一蔵どんも
いずれもそうだよなと思うのである

とりあえず、西郷家で、すっかり居候が
一番偉いように見える雰囲気がステキで
いつまでも居てほしいと、つくづく思わされたのでありました
素晴らしい

【読書】名探偵誕生

2018-09-01 21:11:42 | 読書感想文とか読み物レビウー
名探偵誕生  作:似鳥 鶏

スタンダートな推理小説でした
主人公が小学生時分から始まり、
近所の名探偵お姉さんと一緒に、あれやこれやと解決していき、
中学、高校、大学生とだんだん成長するに従って
お姉さんへの気持ちやら、様々な青春やらが
ごたまぜになりつつ、それらをひっくるめて
名探偵になっていくというか、
題名の通り、まさに誕生する様が描かれていて
非常に面白かったというか、満足度の高い推理小説でありました

余韻もよろしくて、続きは要らないけども
未来にきっと、あれこれ探偵っぷりが発揮されたであろうと
想像できる余地もあって、なんというかな
至れり尽くせりというか、続きが気になったりせず
完結して楽しめたというのが
ステキでありましたと思うのであります

著者が、相当の推理小説好きのようで、
その手法をそのまま主人公たちにさせたというわけで、
或る意味で正統派ではないのかもしれないけども
さりとて、トリックを暴くところや、
そこまでに揃うヒントが、見事なもので、
実際に推理に穴がないか、無理がないかというあたりは
検証しようと思わないほどに
物語と推理イベントを堪能できたのでありまして、
事件自体は、意外と重たいものもあったりして、
正直、お姉ちゃんが立派なのはわかるが、
そこまで理路整然と片付けられてしまえるだろうかと
そのスーパー探偵っぷりに驚きを覚えていたのが

まぁ、最終的には伏線だったといってもよいような
非常に面白い最終話に繋がって
成長やら、想いやらがよくよく見えて
楽しい読書を体験したのでありました

素直によかったと思える一冊でありました