Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シマノ 変速機の調整方法

2010-06-22 20:42:13 | 自転車組立の 全てが解る
自転車の組立も最終段階に入った LATIDO ラティードのロード
今回は変速機の調整を行います シフトレバーとディレーラーが
シンクロする組み合わせが条件になりますが 手順を守ればそれ程
難しい作業では有りません 調整方法の基本をご紹介します




今回の駆動系の使用部品は シマノ DURA-ACE STI レバーは ST-7700-C
ディレーラーは前後共 7800系です シンクロするのか・・・






リアディレーラーから行きましょう これはデュラ RD-7800
シフトワイヤーは緩めておきます 変速機後部にはトップ側と
ロー側の駆動域を決める アジャストボルトが有ります






上に有るトップ側のアジャストボルトで ガイドプーリーが
トップギアの外面の下になる様に調整します






STI レバーをトップの位置にし シフトワイヤーの遊びを取り
変速機に固定します






STI レバーをロー側に移動し 下側、ロー側のアジャストボルトで
ガイドプーリーが ローギアの真下の位置に来る様に調整します
ここまでがストローク調整です




テンションアジャストボルトの調整 チェーンをインナー×ローに掛けます






変速機後部のテンションアジャストボルトで調整し






クランクを逆回転させ チェーン詰りがしない範囲でガイドプーリーが
スプロケットに近付く位置まで調整します 
チェーンをインナー・トップに入れ クランクを逆回転させ 
ここでもチェーン詰りが無い事を確認します

この後シフトレバーを操作し作動確認を行いますが ここまでが
リアディレーラーの基本調整です





フロントディレーラーの調整をします これは デュラ FD-7800-F






変速機の取り付け位置 シフトワイヤーを緩めておきます
上下位置は 変速機のアウタープレートとアウターギアの歯先の
隙間を 1~3 ミリにし アウタープレートとアウターギアが平行に
なる様に取り付けます




ストローク調整 変速機上部のアジャストボルトで行います






チェーンをインナー・ローに入れ アジャストボルトの内側、ロー側を
調整し インナープレートと チェーンの内側の隙間を 0.5 ミリ程度に
調整します




STI レバーをロー側にし シフトワイヤーの遊びを取り 変速機に
固定します




チェーンをアウター・トップに掛け






外側のアジャストボルトでトップ側の位置調整をします 変速機の
アウタープレートとチェーンの外側の隙間を 0.5 ミリ程度にします

この後シフト操作をし作動確認を行いますが ここまでが
フロントディレーラー調整の基本作業です

作動確認後の微調整の方法を書くと凄く長くなりそうなので
今回は調整方法の基本だけにしておきます

変速機の調整 どちらかと言えば後ろより前の方がシビアな調整が
必要ですね








さてこれで全てのワイヤーラインの調整が終わりました
必要の無いワイヤーを切り落とします でもこの長さも
見て綺麗な長さが有ります 皆さんのセンスで決めて下さい







ワイヤーの先端処理 エンドキャップは手間要らずで良いですけどね・・・
ここは色々な意味でハンダで処理をする方が良いですね こんな事に一手間掛けておくと今後
色々な事で助かる事が有ります






ステンレスのワイヤーには ステンレス用のフラックスとハンダを使いますが
フラックスは他の部品に付かない様にね 強い酸ですから良くないですよ
半田をする時も溶けた半田が ポタっとカーボン繊維の上に落ちたら涙が出ます
気を付けて施工しましょう




そして半田の後はフラックスを充分洗い流します これは腐食を促進しますよ




ドライブライン最後の作業はチェーンに再度オイルを差してやります
Tomity Racing Oil を オイルペンで 1リンク 1滴づつ





長く掛かりましたが自転車らしくなりましたね もう後はバーテープを巻いたら終りじゃないの?
次回には完成した姿を見て頂けそうです

コメント (2)
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