Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード組立 チェーンの取り付け

2010-06-21 20:52:42 | 自転車組立の 全てが解る
長く掛かっている LATIDO ラティードの組替作業 今回はチェーンの
取り付けです この作業もただ買ってきたチェーンを付けるだけでは無く
チェーンの長さの決定と言う大切な要素を含んでいます






前回までにブレーキや変速機のワイヤーラインを決めた LATIDO
今回はチェーンを取り付けましょう




この自転車に用意したチェーンは DURA-ACE CN-7701 9速用のチェーンです








自転車にとってチェーンは大切な部品 乗り味、自転車の走行性能に
著しく関与していると思います 少しでも良い状態で使いたいので
買って直ぐに洗浄、脱脂 マイクロロンで処理をしました






その後 オイルは Tomity Racing Oil を 1リンクづつ丁寧に差し
今回まで寝かせておきました フッ素コーティングされたチェーンは
良いですよ






さてチェーンを取り付けましょう チェーンの長さを決め
チェーン切りでチェーンを切ります






チェーン切りを使う時は工具のピンが チェーンのピンの芯にセットするのを
忘れてはいけません これがずれるとアウタープレートが歪みその駒が使えなく
なります




今回チェーンの繋ぎに Missing Link ミッシングリンクを使います
これは商品名で他のメーカーの物も有ります 各段数の物が用意
されているので 自分が使う段数の物を選びます






ミッシングリンクは アウタープレートにピンが片方付いた物が 2個で
1セット チェーン本体の繋ぎ部分は双方インナーリンクの状態にします
そのインナーリンクに 片方のミッシングリンクを取り付けます






もう片方のチェーンにも同じ要領でミッシングリンクを取り付け






そして双方のミッシングリンクの穴に ピンを挿入し完了です 簡単・・・
これに駆動力が掛かれば外れる事が無い形状をしています




しかし・・



こんな事を試したくなります 最近のナロータイプの 8速以上のチェーンはアウタープレートからほとんどピンの
頭が出ずアウターリンクと面(ツラ)で収まっています しかしこのミッシングリンクはピンの頭がやや出ています

そこでフロントギアに掛け フロントディレーラーの部分でクランクを逆回転させると・・・  引っ掛かるじゃないか
まあ、これはまだフロントディレーラーの調整をしていないので起きる現象かも分かりませんが
こんな些細な事がトラブルに発展する事も有ります これは大切な試合で使っても良いものなんだろうか

これは又自転車が組み上がれば色々と検証してみましょう 充分使えるならこのメーカーに申し訳無いからね




これでチェーンラインも決まりました チェーンの長さの決定は
チェーンをアウター・トップに掛けた時 リアディレーラーの
ガイドプーリーとテンションプーリーが 垂直になるのが基本です

ただこれはあくまで基本で フレームのバックセンターの寸法でも
やや変る事も有るので 基本から前後 1リンク位の範囲で決定すれば
良いでしょう

今回の変速機 DURA-ACE RD-7800SS のキャパシティは 29T このラティードは
キャパ一杯です フロント 50×34T リア 12×25T こんな場合シビアに決定
する必要が有ります 今回はわざと 1リンク長くして有ります




じゃペダルを付けましょう このペダルは保管品 シマノのデュラ PD-7750 SPD-SL
これの整備は事前にして有ります その時の様子は是非ご覧下さい このペダルの
構造が全て解かりますよ 【 ペダル デュラエース 組立 調整 】




ペダルの装着部のネジに腐食防止のグリスを塗ります




このペダルはペダルレンチを掛ける構造では有りません
クランクの裏から 8ミリのアーレンキーを使います 
※ ペダルは右側、正ネジ 左側、逆ネジです





さてこれで駆動系の部品の取り付けも終わりました たかがチェーンの装着でうだうだと長い文章
最近日記がくどくなっているかな? とちょっと反省

次回は変速機の調整方法をご紹介します また文字が多くなるのかな、皆さんに少しでも理解して頂き易い様に
頑張っているのでお許し下さい

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする