Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チューブラータイヤ パンク修理 方法 その2

2009-09-25 20:16:18 | ホイール
昨日チューブラーのパンク修理の方法を紹介しましたが
写真の数が多く一度で書き切れませんでした 今日はその
続きです 消耗品のタイヤですがパンクも直し 最後まで
トコトン使ってやりましょう






昨日はチューブにパッチゴムを貼り 再度エアー漏れが無いか
確認した処まででした



別に



チューブラータイヤにはこんなタイプも有ります
裏糸を切ると 内部にもう一つ当て布が有るタイプです
これも細い糸で縫い付けてあるので 糸を切ってチューブが
引き出せる様にします

この当て布は パンク修理後、縫い付ける必要は有りません
元通りに戻すだけで結構です






この生ゴムのチューブも穴塞ぎは ブチルチューブとする事は
一緒です
 
裏技で パッチゴムを使わず 同じ生ゴムの古いチューブを
パッチ代わりに使う事が出来ます この時は両方にゴム糊を
使い貼り付けます 私はずっとこの方法を使っていましたが
全く問題は有りません



では

次にするのは パンク箇所のタイヤの内側 ここに異物が
残っていないか また傷の具合も良く確認します

これ位の傷はタイヤの裏に当て物をするかどうか 微妙な
ところです






今回はこの修理方法の記事の為にも 当て物をしましょう
傷が小さいので パンク修理に使ったパッチゴムを使います
ここはゴム糊では接着しないので 一般的に使う接着剤を
使いました

傷の大きさに依っては 古いタイヤのトレッド部分を切って
裏当てに使う事も有ります そこまでするとそのタイヤを
使った場合かなり段差が出来ます でもタイヤを最後まで
使い切るつもりなら それは仕方が無いですね




では縫いましょう

パンク修理が終わったチューブを タイヤの中に戻します
この時シワにならない様に注意して下さい






針に畳用の糸を使い チューブを突かない様に縫って行きます
元の穴に針を通せば良いのですが それでもかなり固いと思います
そんな時は プライヤーを使えば良いですね

ここで糸をあまり締め過ぎると空気を張った時に その部分が細く
なるので 糸が伸びる分を考えながら適度に締め込んで行きます

最後の方は 縫い目の隙間から 針の頭の方でチューブを押し込み
ながら縫って行けば チューブを突く事は無いでしょう
縫い始めと 縫い終わりは普通の裁縫の様に結び目を作ります






最後に剥がした ふんどし(フラップ)を元通り貼り付けます
私はゴム糊を使いますが ここの接着剤はリムセメントや何でも
結構です でも乾いた時にパリパリにならない物が良いですね

これでチューブラタイヤのパンク修理が完了です 出来れば
昨日の日記 【 チューブラータイヤ パンク修理方法 その1 】 から
是非お読み下さい

最近はタイヤのお値段のお安い物も有りますが それでも使い捨て
とは考えずに 最後まで使ってやりたいですね

耐久性抜群なタイヤを自作 こんな方法も有ります
過去日記 【 チューブラ 親子タイヤ 製作 】

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チューブラータイヤ パンク修理 方法 その1

2009-09-24 20:37:13 | ホイール
最近は衰退の一途を辿るチューブラータイヤ 自転車販売店で
使い捨てタイヤ と称して販売している所が有るのには驚いた
その様な誤った情報はいけません 今回はパンク修理の作業工程を
多くの写真を使い 細かな処までご紹介します






タイヤがパンクしたフロントホイール
今回は矢印の所に小さなガラス片が刺さっていました






ホイールからチューブラータイヤを外します
この時 タイヤの内側のフラップ(裏布)をタイヤから剥がさない様に
丁寧に作業をします あまり固い様でしたらドライバー等を使うのも
良いでしょう






有る程度 指が入る位タイヤが外れたら そこからゆっくりと
フラップ(ふんどし とも言う)を剥がさない様にタイヤを外します 
廉価版のタイヤは良くこのふんどしが外れるので注意して下さい




道具

チューブラータイヤのパンク修理には この様な道具を使います




VELOX ヴェロックスのチューブラー用 パンク修理セット
針や糸を含め 修理道具一式セットです しかしこれは
コストが高く付く為 私は他の物を用意しています








畳屋さんに分けて貰った 畳用の糸 これは学生時代から
自転車部員が皆これを使いましたが まだこれだけ残って
います
針は結構折れるので 手芸屋さんで太めの物を買っています
パッチゴムは 大きなサイズの物を切って使います




修理

今回は初めからパンクの場所が分かっていましたが
分からない場合は 空気を入れ、音や水に浸けおおよその
見当をつけます






パンクの箇所 その部分のふんどしを剥がします






ふんどしを剥がすと縫い目が見えるので パンク箇所の糸を
タイヤやチューブに傷を付けない様に切ります 6~7cm も
切れば充分でしょう






タイヤの切れ目からチューブを引き出し パンクの箇所を確認します
今回は目視で確認できましたが 分からなければ空気を入れ 
音や水に浸け確認します






チューブの穴の周りをサンドペーパーで荒します
この辺は一般車のパンク修理と同じです






チューブの穴の大きさに合わせ パッチゴムを切ります
ここで大きな物は必要有りません 穴が塞がれば良いので
7~8 mm角で充分です 大きなパッチゴムを貼ると空気を
入れた時 タイヤに段差が出来てしまいます






パッチゴムの用意が出来たら チューブに薄くゴム糊を塗ります






ゴム糊が指に付かない程度に乾いたら パッチゴムを貼り
良く圧着します チューブに当て物をしハンマー等で叩くのも
良いでしょう




チューブの穴を塞いだら 他にも穴が開いていないか空気を入れ
確認します これでチューブのパンク修理は完了です

これで終わらないのが チューブラータイヤのパンク修理
まだお裁縫が残っています

まだ修理作業が残っていますが 長くなってしまったので今日は
ここまでにします たかがパンク修理で 引っ張る様で申し訳ない
ですが続きは次回に・・・

この続きはこちら 【 チューブラータイヤ パンク修理 方法その 2 】

コメント (10)
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ロードレーサー レストアの ご褒美

2009-09-23 20:29:29 | よもやま話
長く掛かった ALAN アランのロードレーサーの自転車整備
晴れて友人の元にお届け 友人は見違える様に綺麗になって
いると喜んでくれた じゃ何時もの様にお昼の食事にしましょうと
二人でお出掛け




友人が頻繁に利用している 回らないお寿司屋さん
宝塚市の 味彩 大将の仕事が丁寧なので 私もお気に入り




年季が入った 2台のロードレーサー






まずはお造りから 関西ではお刺身をお造りと言います

この様な飾り物の細工に感心してしまう こんな細かな
職人技は大好き この様な仕事は特に誰にも教えてもらわず
修行時代 先輩の仕事を見て覚えるらしい これは大根の葉っぱ




天ぷらは 天つゆでも充分美味しいのだが






マグロの切り身では無い これは岩塩 ここの大将は料理に
4種類の塩を使い分けるらしい 
この辺は自転車の部品や使う人に合わせ 使うオイルやグリスを
使い分ける自転車整備に通じるものが有り 納得

この岩塩を削りおろし これで天ぷらを頂く 美味い




蒸し穴子 私は鰻より穴子の方が好み






友人が頼んでくれたお寿司 これって貝ばかりじゃないのか
欲求不満なのか?(笑)  でも美味しいから文句は言わない

このお店は清潔で 大将の真摯な仕事ぶりが良いですね
しかし 昼間からこんな物を食べている贅沢な二人
今日のお勘定は 友人持ち アランの整備のご褒美でした
ゴチソウサン






30年選手の ALAN アラン ロードレーサー
35年選手の NATIONAL ナショナル ロードレーサー




今日はアランに合わせ 私もブルーの自転車を用意したが
どちらも選手時代のセッティングを触っていない 
実は二人で もうこのポジションはしんどいな~ なんて
言葉が出てくる でも私はこのまま乗るよ

レストアが終わったアラン 友人も私のブログを見ていて
この仕上がりが楽しみだったらしい

まだ倉庫に トラックレーサーが置いてある それも整備を
する事になるんだろうか・・・ 私は燃え尽きているって(笑)

最後になりましたが昨日の日記に 沢山のコメントを頂戴しました
大変有難うございました

コメント (14)
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アラン ロードレーサー レストア完成

2009-09-22 20:10:37 | 自転車 レストア ロード
友人から整備依頼が有った ALAN アラン アルミフレームのロードレーサー 
当初は整備だけのつもりだったが 預かってみるとそれでは済まず レストア
と呼ぶのに相応しい作業に発展 その作業工程に長くお付き合い頂きましたが 
お陰様で完成しました 今回はその完成し生まれ変わった自転車を見て頂きます




友人から預かって来た 約 30年前のロードレーサー ALAN アラン
アルミフレームのこの自転車 長く放置されており整備だけでは済まない
状態でした

普段レストアなどと言う作業はあまりした事が無いのですが 今まで自転車に
関わって来た経験を頼りに作業を開始 それから 20数回に亘り皆さんにお付き合い
頂きましたが お陰様で完成しました その姿をご覧頂きましょう 




フレームの自家塗装から始まったレストア作業 友人の希望色は 明るいブルーでした
ヘッドやチェンステーの抜き色は私の判断で入れました






ハンドル周り NITTO Peal ニットー・パールのステム アルマイトの腐食も
激しかったので 一皮剥き磨いています




CAMPAGNOLO カンパニョーロのフロントブレーキ シューホルダーの錆が酷く
船の交換も考えましたが サンポール等を使い錆落とし 使えるまで復活し
カンパらしさが 残せました ワイヤーの先端は半田付けで処理をして有ります






サドルの復活も試みましたが 革の状態が悪く断念 私の知識と技術では無理でした
やむ無くサドルは新しい物に交換 SILCA シリカのインフレーターは日焼けで
酷い状態だったので フレームの抜き色より濃い紺色のメタリックで塗装




カンパのリアブレーキ 前後のブレーキゴムの片減りが激しかったのですが
ヤスリでゴムを成形し使える様にしました






かなり腐食の激しかったチェンホイール SUGINO SUPER MIGHTY これは回転工具を
使い クランクの研磨とバフ掛け この磨きだけで 5時間の作業 
カンパのフロントディレーラーは手作業の磨きと丁寧にグリスアップ






状態が良かったボスフリー SUNTOUR サンツアーのウイナー 6速 
チェーンは SEDIS セデス 状態は良く無かったのだが 丁寧に洗浄し使う事にしました 
リアディレーラーはサンツアーのシュパーブから 以前に整備したカンパ ヌーボレコードに交換






前後のホイール フロントは振れ取をし使用 リアは JISの逆組になっていたので
イタリアンに組替え ソルダリングでしっかり感を出してやりました






頑張って研磨、バフ掛けをしたクランク ペダルはカンパ 鉄プレート
このプレートの錆は酷かったが なんとか使える様になったのは儲けもの
198円のサンポールに感謝(笑)




こうして完成した レストアと整備 完成具合はいかがでしょうか
少しも手を抜かず しっかりと作業をしたつもりですが 友人は気に入ってくれるかな?

折角だから今回の整備に掛かった代金を書いてみましょう
洗浄、研磨、バフ掛け関係  6500円
フレーム塗装関係       6000円
タイヤ、サドル他部品関係 13000円  合計 25500円

ほぼ毎日作業の 26日間 お付き合い頂いた皆さんも有難うござました
私は 燃え尽き症候郡になるかも・・(笑)

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アラン ロード 組立作業

2009-09-21 20:35:38 | 自転車 レストア ロード
前回より自転車の組立を始めた ALAN アランのロードレーサー
今日は続きをします まだ少し手を加えたい部品も有るので
そんな作業をやりながらの作業になります




前回はここまで進めました 普通ならここからは
直ぐに組めるのですが・・






ホイールを組替えた時に外した SUNTOUR サンツアー ウイナー
6速のボスフリーですが かなり良い状態なので 分解するのは止め
粘度の低い マイクロロン配合のオイルを少量 差すだけにしました






ボトルゲージと トウクリップですが 表面が腐食しています








余程新しい物にしようかと思ったのですが 少し手を掛け
使える様にします
黒の艶消し塗料を吹きました この艶消しは一本常備しておくと
便利ですね






当初は新しい物に交換するつもりだった SEDIS セデスのチェーン
もう手に入れるのが難しいチェーンなので 生かしてやります






丁寧に洗い 出来るだけの事をしましたが これは少し使った後で
もう一度メンテをしてやった方が良いですね



じゃ行きますか



今日はチェーンから繋ぎましょう
この頃の 3/32 のチェーンは チェーンを切った時のピンを再使用します
ピンをプライヤーで摘まみ 押し込みます








チェーン切り工具をピンに当て ピンの頭が両方同じ出に
なるまで押し込みます

これで繋ぎは終りですが これでこのリンクの動きは重くなります
ここで必要なのは 繋いだ部分を 外部プレートを広げる様にしごいて
やります これは必ず行って下さい






チェーンには Tomity Racing Oil これは少々お高いですが
マイクロロン配合の大変優れたオイルです

ローラーリンクに 1滴 外部プレートと内リンクの間に 左右 0.5滴ずつ
なんて面倒な事をしてるんだ(笑)




ペダルや小物も付けたし これで整備台の上での作業は終りです
自転車を降ろしましょう




フロントブレーキやヘッドの調整も終わったので
バーテープを巻きましょう




おっ これで完成  完成だよね・・


後は実走行で変速機の調整や各部の感触を確かめます
それからもう一度ワックスを掛けて 終了ですね

次回にはレストアが完成しした姿を お披露目させて頂きます
長くお付き合い頂きましたが お楽しみに

コメント (2)
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