Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

タクリーノ コズマ ホイールを装着

2011-10-26 20:36:15 | Tacurino ロード 組立て
丁寧な組立てを続けている Tacurino COZMA を使ったロードレーサー 
これにいよいよホイールを取り付けます この後の作業を進める前に
少し確認をしておきたい事も有りました






カンパニョーロのシャマル メガ G3 に付属されている
クイックレリーズです






今まではクイックレリーズのシャフトには 錆止めの為
薄くグリスを塗っていたのですが 今回は前回フリー
ボディなどに使った Super Lube スーパールーブの
超耐久潤滑剤を使います 本来雨中で使用するチェーンを
想定して販売戦略しているオイルですね






この潤滑剤はかなり粘度が高く この様な使い方は有りだと
思います シャフトには指先で塗り広げ 指に残ったオイルで
スプリングにもヌリヌリ 無駄が無くて良いよね(笑)




ハブの中空シャフトにクイックを取り付けます






このホイールもフレームより先に届いたので回転部は
フリーも含め 全て分解しグリスの入れ替えなどの
メンテナンスをして有ります

この辺りの様子はカテゴリー ホイールで記事に
しています またお時間があればぜひご覧になって下さい
カンパ シャマルのフリーとハブの構造と整備方法が
全て解ると思います






ホイールの装着時 ややスッキリしない物も たまに
有りますが 今回のフレームとホイールは気持の良い
くらい スコンと入りました






今日ホイールを取り付けたのは ポジション出しは
限りなく友人のロードレーサーに近づけたのですが
ハンドル周りだけは 本人の感覚を聞きたいので 
一度この自転車に跨ってもらう事にしました

その為にダミーペダルを付けておきましょう
ペダルは KYOKUTO PRO ACE バリバリのトラック用です
それも競輪選手が本当に使っていた奴 最先端のロードに
これは良いな って一人でニンマリです(笑)





さて友人はどう言うのかな ハンドル周りに違和感が有れば今のうちに調整をしたいですね
私はマースバーにブレーキレバー この時代の感覚が強く残っています 現在の手元変速を
使ったレバー位置とは少し違った感覚です 友人もその時代の経験者ですからこれで違和感は
覚えないとは思うのですが・・・

まだ完成では有りませんが ほぼこんな感じで組み上がるのかな

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カンパ 11s カセット スプロケットの 取付け

2011-10-25 20:40:53 | Tacurino ロード 組立て
タクリーノのコズマに使うカンパニョーロのカセットスプロケット 11s
これをホイールに装着し使える状態にしましょう ホイールはカンパの
シャマル メガ G 3 です






Campagnolo RECORD 11s SPROCKET
とても綺麗なスプロケットです でもお値段も一流
定価で 5 万円弱 なにか消耗品なのに買うには勇気が
要りますね






このスプロケットを装着するのは カンパのシャマル
メガ G 3 このホイールも新品の間に 出来る限りの
整備を済ませて有ります

カンパのフリーの形状はこれ 一部他のヶ所と違う
形をしています




そこがカンパの歯を取り付ける時の目印になるかな?
そこに合わすスプロケット側は この様な形をしています






このスプロケット 箱から出すと白い樹脂製の
突起の多い物に組み込まれています 裏は特に
長く突き出しています






でもこれには意味が有り フリーに装着する時には
ロックリングとトップギアを取り外し

白い樹脂ガイドをフリーの内部に差し込みます






そして先程の 目印だと紹介した部分を合わせ
ギアをフリー側へスライドさせて行きます




ロー側から順番に入れて行けば  フリーに
全て装着できます・・・




全てのギアがフリーボディに納まったら 樹脂ガイドを
抜きます ホイールを立てていたらギアが落ちそうなので
寝かせました






樹脂ガイドを抜き 最初に外しておいた トップギアを
付けます






最後にロックリングをねじ込みます






ロックリングの締め込みには 専用工具を使います
フリーホイールリムバーなどと呼びますが カンパ用が
必要です

写真では 2種類用意していますが どちらでも結構です
私はセンターピンの有る方が使い易くてこちらを良く
使います






フリーホイールリムバー = ロックリング締め込み工具を
確実に装着したら モンキーレンチで締めこみます
指定トルクは 40Nm と言う数値ですが これは B.B
カップを締め込むトルクに匹敵します かなり大きな
力で締め込みなさいと言う事です ※ここは正ネジです

手応えとしたら トップギアに刻んである凸凹で
ロックリングが ギリギリと鳴くくらいかな・・




これでカセットフリーの装着が終わりました
誰にでも出来る作業ですが 工具だけは準備
されておいた方が良いですね Park Tool なら
BBT-5C の品番で 1500 円程です




何処でもお求め易く又 間違いが無いので 前述で
パークツールをお勧めしましたが この様な商品です
これはカンパのカートリッジタイプの B.B 小物にも
兼用で使えます




番外

少し前に新しく Super Lube スーパールーブから
発売された 超耐久潤滑剤を紹介しましたが








今回カセットスプロケットを装着する時 必要な
所へこれを使ってみました 今までは同じ Super Lube の
多目的オイルを使っていました このオイルはやや粘度が
高くオイル持ちが良いのがその理由です

この写真の部分はグリスを塗る程でも無いですが
オイル持ちの良いのが理想です 今回の超耐久潤滑剤
ちょっと私のツボに嵌ったかも分らないですね





こうしてスプロケットを見ると規則正しく並んでいますね 変速性能を考えこの様な
配置にするのでしょうが 見事です

今回のカセットスプロケットは 事前に良い状態に仕上げてあります その時の様子は
こちらをご覧下さい 【 自転車部品に Microlon マイクロロン処理 】

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エルゴパワー シフトワイヤーの通し方

2011-10-24 20:47:15 | Tacurino ロード 組立て
タクリーノのコズマ 前回はカンパニョーロのエルゴパワーの
ブレーキワイヤーの通し方を紹介しました 今回はシフトワイヤーを
エルゴレバーに通します その作業風景をご覧下さい






カンパニョーロ レコード 11s のエルゴパワー
左側のレバーです ブラケット内側に有る 下り方面の
操作レバー このレバーを押し込む事でワイヤーが緩む
方向へ内部機構が動きます これは左右一緒です

ワイヤーを装着する前にこのレバーを押し込む操作をし 
ワイヤーが一番緩む状態にします これが一番最初にする
作業です






ブラケットのこの下の穴 ここからインナーワイヤーを
入れますが 内部にはワイヤーを巻き取るパーツが有り
その装着部にワイヤーを差し込みます

下から差し込んだインナーワイヤーは この黄色い部分に
出てきます






じゃ下からワイヤーを入れます ここでは下からこの
穴を覗き 巻き取り用パーツの装着部も見た方が
確実ですね






下が上手く入れば 上部からワイヤーが顔を出します
あまりあせらずゆっくりとすれば 上手く行きますよ






上部に出て来たインナーワイヤーは エルゴパワーの場合
ハンドルの外と内側のいずれかへ出す事が出来ます

今回はハンドルの内側を選択します




ここで最後までワイヤーを出し切ってしまいますが
最後の一(ひと)行程は ワイヤーが窮屈な状態に
なりますここで インナーワイヤーに折り癖など付け
ない様注意が必要です








出て来たインナーワイヤーにアウターを通します
ブラケットの装着部にアウターを奥まで差し込みます
アウターの被覆のねじれなどに注意して下さい




そのワイヤーはフレームのここに向かって行きます
フレームのワイヤー内臓の進入口です






この部分にはアウターキャップが必要です






前記から通したワイヤーは フレームのハンガーの
やや上から出てきます そこからはワイヤーリードを
通し






再度フレームに内臓し フロントディレラーに
向かいます






フロントディレーラーのワイヤークランプはここ






ワイヤーを軽く止めておきます 長さ調整や締め込みは
変速機の調整の時に行いますので この段階では仮止めに
しておきましょう これで左側は終了です




右側のレバーもワイヤーの経路が多少違うだけで
レバー部のワイヤーの通し方は一緒です






インナーワイヤーを通し終わったアウターケーブルを
ハンドルに止めておきますが 私が使うのは Scotch
スコッチのプラスチック テープ このテープは従来の
ビニールテープと違い 熱で糊が沸く事も無く良い
ですよ

ただこの使い勝手が良い 19 mm 巾の物を 
取り扱っている所が 不思議とあまり無いですね






フロントブレーキは長くて邪魔なインナーワイヤーを
適度な所で切っておきます





これでカンパニョーロのエルゴパワーの ワイヤーラインの作業が終わりました 
前回のブレーキに併せ、今回ご覧頂いた様に 事前の知識が無く、初めてワイヤーを
通すのは少し悩む構造ですよね かと言って決して難しくない作業です 今回の記事が
カンパファンのお役にたてば幸いです

コメント (11)
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エルゴパワー ブレーキインナー ワイヤーの通し方

2011-10-23 20:38:33 | Tacurino ロード 組立て
タクリーノのコズマ 前回は各ワイヤーのアウターケーブルの長さを
決めました 今回はインナーワイヤーを通します カンパのエルゴレバーの
インナーワイヤーの通し方をご紹介しましょう まずはブレーキからです






Tacurino COZMA 今回はカンパのレコード 11s を
選んでいます カンパの変速システム エルゴパワー
シマノの STI と構造も違います エルゴレバーの
ワイヤーの通し方を見て頂きましょう






今回は左側レバーから行います 特に左右の優先順位は
有りませんので 皆さんはお好きな方からどうぞ・・・

ブラケットのカバーを少しめくります






前回長さを決め仮止めしておいたアウターワイヤーを
一旦外します






アウターの内部と フレームの内臓部分に マイクロロンの
メタルトリートメントをスプレー テフロン樹脂が摩擦を
軽減してくれます ただこの作業、工程は必ずしも必要な
ものでは有りません

むしろ内部の樹脂製のライナーに悪い影響を与えるのじゃ
ないか と言う方もいらっしゃる様です そんな方は
お止めになった方が良いでしょう 私は過去トラブルが
無かったのでこの効果を信じ行う作業です






使うワイヤーはカンパの純正 このワイヤーにも
事前にマイクロロン処理を行っています 

インナーには シフト用とブレーキ用が有り 太さと
先端のタイコの形状が異なります ブレーキは左側の
頭が大きい方を使います






では始めます エルゴレバーを正面から見て 
レバーを一杯に引きます そこに見えるのが
タイコの装着部 ここからワイヤーを入れます




そのワイヤーが出て来るのが この部分 
レバーの内側です






ワイヤーを入れます 先程の所から出て来ました
特に難しい事は有りませんよ








グリスをインナーワイヤーやタイコに塗っておきます








インナーワイヤーにアウターを通し アウターの先端は
ブラケットの穴に奥まで確実に差し込みます この時
アウターの被覆がめくれたりしない様 注意が必要です








ここからはエルゴレバーと直接関係は有りませんが
タクリーノのフレームはワイヤーを内臓するので
その辺を記録しておきましょう

前部の挿入口から入ったワイヤーは 後部から出て来ます
フレーム内にはライナーが入っていますから特別な作業は
必要ありません






出て来たインナーにアウターを通し ブレーキ本体の
アジャストボルトでアウターを受けます






ブレーキ本体のワイヤークランプ部で使うのは 5 mm の
アーレンキー この段階で強く締める必要は有りません






長いワイヤーも次の作業の邪魔にならない様に
巻いておきます

ここまでが ブレーキワイヤーの一連の作業で
右側もする事は同じです 次はシフト用インナーの
通し方をご紹介しましょう

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ロードレーサー アウターワイヤーの処理

2011-10-22 20:23:11 | Tacurino ロード 組立て
組立てが進んでいるタクリーノのロードレーサー 前回はシフトレバーも
取付けましたので 今回はブレーキとシフトのアウター ワイヤーの長さを
決め先端処理を行いましょう




前回エルゴパワーを取り付けたハンドル周り
今回はアウターケーブルの長さを決めてしまいます

確実な操作が出来見た目も綺麗になる様 気持を
込めて作業しましょう






カンパニョーロのワイヤーセットです
インナーは事前にマイクロロン処理をしておきました




アウターにはシルバーの文字で CAMPAGNOLO
このマークも上手く見せる様にしたいですね






フレームをメンテ台に座り易くする為に ワイヤーリードを
外していましたが ここで取り付けておきましょう






部品が樹脂で目一杯締め込む事が出来ません
こんな時は緩み止め剤を使えば良いですね






ワイヤーリードと インナーが内臓されるフレームの中の
ライナーにもマイクロロンのメタルトリートメントを塗布
しておきましょう






前置きが長くなりましたね じゃ作業を進めましょう
エルゴパワーです シマノとワイヤーの取付けも
異なります 

ブラケットのパッドをめくります 黄色の樹脂が
見えていますが ここがシフトワイヤーを装着する所です








カンパのエルゴパワーは この様にハンドルの
外側と内側のいずれかにワイヤーを通す事が出来ます








レバーの内側にあるのが ブレーキワイヤーを
装着する穴です






さてアウターワイヤーを エルゴレバーからフレームの
アウター受けまで仮に這わしてみましょう

ここで必ず行う確認作業 ハンドルを一杯切って
ワイヤーが引っ張られて無理をしないか確認します
この写真では 短くてハンドルが一杯に切れません





少しワイヤーを長くしてみました この長さで良いですね 必要以上に余裕を見る
必要は有りませんが ハンドルを一杯に切れる長さがあれば良いでしょう 

通常ではハンドルをここまで切る事は有りませんが 落車、転倒をした時 
ワイヤーに無理をさせ、他の部品まで影響を与えない為に必要な長さです




じゃこの長さで行きましょう カットする所に印しを
入れておきましょう




フロントのブレーキワイヤーは ハンドルとは関係
有りません 見て綺麗な長さで良いでしょう

ただこの後ハンドルの上下の調整などを見込んでおく
必要は有りますね






じゃアウターケーブルを切りましょう






使っている工具はパークツールのケーブルカッター
CN-10C 定価で 6000 円程しますが 一つ買っておけば
一生物じゃないかな 用意しておいた方が良い工具です




ブレーキ用のアウターワイヤーは 専用工具で切っても
切り口は 平らでは無く潰れます ここはこのまま使っては
いけません




これからヤスリを掛けますが 先に先端のカバーを
少し切っておきます ビニールはヤスリでは削れませんから・・




ワイヤーの金属スパイラルを削り 切り口を平らに
してやります






金属部は面が出ましたが 内部のインナーが潰れています
ここは先の細い物で形を整えてやりましょう




これですっきり完了 この作業は絶対に必要な事では
ありません しかし少しでも良い自転車にする為には
こんな事の積み重ねが 最後に差となり出てきます







ブレーキワイヤーはこれでいいかな 黄色いのは紙の
マスキングテープです インナーを通す時にまた外すので
仮止めで良いですよ




リアブレーキのシート部 ここは案外目立つんですよね
アールが綺麗に出る長さが良いな




さてシフトワイヤーも同じ手順で 確認をしながら
長さを決めました 左右が同じ形におさまり綺麗に
決まりました






アウターケーブルの CAMPAGNOLO の文字 全てを
外に向けると ワイヤー周りがくどく感じるので
シフトワイヤーは 乗り手に見える様にしようかな

と自分なりに色々と考えながら 作業は進めています
でもたまに計画倒れもありますけどね(笑)





これでアウターケーブルの長さと先端処理を終えました 作業風景を小出しに
する様で申し訳ないですが インナーワイヤーを通すのは次回にさせて頂きます

コメント (6)
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