Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo 変速機 調整方法

2011-10-30 20:32:05 | Tacurino ロード 組立て
タクリーノのロードに使っている変速機は Campagnolo RECORD 11s
今回はこのディレーラーの調整を行います




今回の変速機の調整に使う工具はこれだけ
丸い筒が有りますが何でしょう 後で紹介
いたしましょう




一旦軽くワイヤーを張っていますが ネジを
緩めワイヤーを外します






ワイヤークランプ部のネジとパーツ すでに
グリスを塗っていますが ワイヤーを止めるのは
下の写真 金物に溝が切ってある部分です




スプロケットのトップギアに入れ ガイドプーリーは
トップギアの外面に合わせます






その位置調整をするのは 変速機本体のアジャスタネジ
2 個有りますが 右側がトップ側を調整するネジです




ガイドプーリーの位置調整が終われば シフトレバーが
トップ位置に有るのを確認し インナーワイヤーを遊びの
無い状態まで張り 固定します 

この段階ではワイヤーを張り直す事もあるので 変速機を
動かせる程度の締め付けで良いでしょう






この後はクランクを回し 実際に変速をしながら調整します

その時 クランクを直接持ったりするのは指を挟んだりし
怪我をする事も有ります そんな危険回避の為に先程の
筒の中身 ダミーペダルを使います これは Park Tool
DP-1 価格は 1700 円弱 一つ用意しておくと便利ですよ






シフトレバーを操作し ローギアに移動します
この時の変速機の位置は ガイドプーリーが
ローギアの真下の位置に調整します

それを調整するのは メカの後ろ側の調節ネジ
です この時フロントはインナーに入れていた方が
良いですね




変速機の位置調整の後 前と後ろの色々な組み合わせを
全て確認して行きます ギア鳴りがしたり 変速し難くかったり
すれば 位置調節ネジや ワイヤーのアジャスタボルトなどで
微調整をします 

これも状況に応じさまざまなので ここで書くのは難しいですね
ご自分で変速システムの原理を考え 色々と試して下さい
調整が終われば ワイヤーを本締めします




これでワイヤーの長さも決定したので 見栄えの良い
長さを残し 要らぬ部分を落としてしまいましょう






ではフロントの調整です 変速機の位置調整は
シビアに行います 高さは変速機のガイドプレートの
外側がアウターギアの上に来た時 アウターギアの
歯先とアウタープレートとの隙間は 1~2mm にします

ガイドプレートの開きは アウタープレートとアウターギアが
平行になる様に調整するのが基本です これらの調整は
バンド式、直付け共に 変速機の取り付けボルトを緩めて
行なって下さい




一旦変速機からワイヤーを外し リアのローギアに
チェーンを掛けた状態で ガイドプレートのインナーと
チェーンが当らない状態に調整します 隙間は0.5~1mm
有れば良いでしょう






これを調整するのは 変速機本体のアジャスタボルト
2 本のうち上側が インナー側の位置調整用です




位置が決まれば シフトレバーが開放、インナー側に
有るのを確認し ワイヤーを固定します この時も
仮止めで結構です






リアをトップにフロントをアウターに掛けます
これで フロントのプレートがチェーンに当らない
位置に調整




アウター側の調整ネジは メカの下側のネジです

実は変速機の調整は リアよりフロントの方が
シビアで時間を要します 前後の色々な組み合わせを
試し ワイヤーの張りや 位置調整で確実に変速が
出来る様に調整しましょう 




変速機の調整が終わればワイヤーを本固定し
余ったワイヤーをカットします






これで変速機の調整が完了しましたが 先日の
ブレーキワイヤーも含め 先端処理が未だです






ワイヤーの先端にはインナーキャップを取り付け
落車時の怪我や 先がばらけるのを防ぎます

アルミのエンドキャップを被せ工具でカシメるだけ
このワイヤーカッターもその機能を持っていますが
大きくて使い難いね カシメはプライヤーで充分です






このキャップには ブレーキとシフト用それぞれが
有りますが 私はシフト用の細い方で兼用しています





これで駆動系の調整も完了しました もう完成までまもなくですよね
バーテープを巻いて ペダルを付けて・・・   

もうしばらくお付き合い下さい

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする