今日は、見る前から気合が入っていました。いつもは夕食時ですが、始まる前に食事を終えて、テレビの前で待っていました。本能寺の時以来です。それだけ期待していました。なんていうか期待以上です。今日見逃した人はアンラッキー。土曜日の再放送をぜひ見ましょう。
何が期待以上かって言うと、俳優の方々の演技です。これって前も同じこと書きましたね。この所凄くて目が放せません。俳優同士でも引っ張り上げ合うと言う事が有るのかも知れませんね。とにかく今「功名が辻」はハイレベルです。あっ、俳優さんの演技力がですよ。それから、やっぱりお玉出てきませんように・・・
一豊、素敵でしたね。加齢に比例して素敵になる人っていますが、このドラマの中の一豊は、そういうタイプなのでしょうか。側室を持てと言う千代の提言にも、自分の信念を貫いて言いなりにはなりませんでした。
そして家来達に伝えます。
「私は覚悟した」
自分の子供を持つことを諦めて、甥に家督を継がせる。そして、「異議を唱えるものは家臣にあらず、妻にもあらず。」と千代にもはっきりと申し伝えるのです。 カッコイー
覚悟 これですよね。この覚悟が家の大きさこそ違いますが、豊臣と山内の明暗を滅亡と存続とに分けたのではないでしょうか。
どうでもいいことですが、あの掛川の侍女はかわいかったですね。
さて、今回私は「柄本秀吉」と「恐怖の茶々」に期待していたのですが、秀吉は予想通りの醜悪な最後でした。
60歳というのは、今ではまだまだ若くて「つま恋」に3万5千人も人を集められちゃう年齢なのに、この頃は人生50年の時代だから、もうよぼよぼでしたね。どんなに権力があっても避けることの出来ない老いの悲しみを、柄本明は見事に演じていました。
「恐怖の茶々」は予想以上でした。死の床の秀吉に市の声色を使って
「茶々が産んだ子は豊臣の世継ぎではなく、織田家の世継ぎである。はよ逝きなされ」と囁くのでした。この市の声色、上手でしたねえ。のり移ったのかと思いましたよ。もう、ホラー「功名が辻」です。
廊下で寧々と茶々がすれ違う所は圧巻でした。茶々は不思議な顔をしていました。でも、なんだか今よく思い出せません。凄いなと思ったのに、記憶がない。これって変ですよね。なんだかインパクトのない普通の顔をしていたような気がするのです。勝ち誇ったような顔ではなくて、何か燃え尽きたような・・・
どうだったでしょうか?
寧々の浅野ゆう子と家康の西田敏行も負けていませんでしたね。秀吉の死を嘆く寧々の姿に涙が出ました。そして秀吉の死を知らされた家康の「長かった・・」と言う繰り返される言葉。本当に胸に迫ってきました。
その家康の目の前に朝日が昇って行きます。
が、喪を伏す事になっていたので、秀吉は寂しく闇の中を野辺に送られていきます。
全ては夢のまた夢、光から闇へ。切ない最後のシーンでした。
そうそう、この人のことを忘れてはいけませんね。
三成です。秀吉を送る時彼の目にも涙がうっすらと浮かんでいました。この人は本当に忠臣なんだなあと感じることが出来て良かったです。
えーと、後誰か居たかしら。えっ、白々しい?
だってあの人あれだけなの?だって、「功名が辻」のホームページのあらすじの所には「大老・前田利家(唐沢寿明)は秀吉へ諫言を試みるが、逆に家康は表面上あくまで秀吉へ恭順の態度を示す。」と書いてあったのですよ。????私、見逃しちゃったのかな。