この映画は「ホラー」ではない、「ファンタジー」だと、そこだけは押さえて10日に観てきた。前の記事「M.ナイト・シャマランは好きですか」に書いた「ヴィレッジ」の失敗は避けたかったからだ。
映画情報を見ているときに、他の人のレビューが読みたかったが我慢した。こんな言い方変かもしれないが、どうせ賛否両論真っ二つに違いない。影響されたくない。
それで、観てきた今日は解禁だ。まだブログ記事は探していないが、goo映画のレビュー等を読んでみた。やっぱり思っていたとおりだった。読んだと言っても、点数とか表に出ているところだけなんだけど、低い点数、15点・・ これってもしかしたら、怒ってる?
それでは、私はどうなのかと言うと・・・・良かったのですよ、とっても。←いきなり丁寧語!
裏なんて一つもなく、おとぎ話が淡々と続いていく。それなのにどんどん引き込まれていってしまう。
「青い世界」の住人「ナーフ」を救うため、「うつわ」をはじめ、守護者(ガーディアン)、記号論者(シンボリスト)、職人(ギルド)治癒者(ヒーラー)証人(ウィットネス)は誰なのか、探し出していく過程はワクワクする。
ハラハラする事も、手に汗握るシーンもナイ。彼らを探すために見ているものが知恵を絞る必要もない。それでも、知らず知らずのうちに、そのアパートメントの住人になっていってしまう自分がいた。この物語の主人公、アパートメントの管理人クリープランドの優しさに心癒されてしまい、開かれた物語の扉の内側に滑り込んでしまったのだった。
ナーフは言う。
「人はどうしようもなく孤独だと思っているけれど、皆つながり絡み合っている。」
そして、人にはそれぞれの役割がある。そのようなことがこの映画から伝わってくるのだ。
何かで心洗われたい時には、この映画を観る事をお勧めします。
あそこで笑っちゃったよね、あの人は結局どうしたの、あそこで泣いちゃったよね、と思うことはあるけれど、お勧めしたい映画なので、あそこ、あの人については触れないことにしよう。だけど、シャマランの役はおいしすぎ?
この作品にはシャマランが自分の子供たちに寝るときに話してあげていた物語を、映画にしたと言うエピソードがある。だから、優しいタッチなのだ。
もしも、こんな風な物語を聞きながら、この続きはまた明日ねと今日を終えることが出来るなら、子供たちの明日はいつも希望に満ちてきらきらと輝いているのかも知れない・・・