水曜9時、私はその頃映画館にいたので、もちろんタイムリーに「相棒」を見ることが出来なかった。その頃世間では何が起きているのかも知らずに呑気でいたわけだが、翌朝、テレビを初めて前日の津波報道のことを知ったのだった。津波被害はなくて本当に良かった。
そして、撮っておいた「相棒」のビデオを見た昨日。。。。なるほど、津波情報の緊迫感が伝わってくる映像になっていた。
前にも同じような事があったような気がする。無事であった過去の出来事の情報なので、画面が美しくなくてもあまり気にならずにストーリーに入り込む事が出来た。ただ、推理ドラマなので、これをタイムリーで見ていた人にはちょっと辛かったのではと思う。なんてったって、気になる情報が画面の半分近くを占めているのだから、気が散るなというほうが無理と言うものだ。(経験あるし)
まぁ、これはテレビの宿命であり、これも長い「相棒」の一こまとして受け入れればいいと思うのだが、今回はサブタイトル同様に、同時間にそれが起きた事は「ツキナシ」であったということかもしれない。
ところで、そのサブタイトルの話だが・・・・
私は見終わって最初、この「ツキナシ」は、ついていない事と月がないことの掛詞かと思ったのだが、今回のゲストは、別についていない男ではない。では、ついていないと思わせて、実は月がなかったと言う風だったのだよと言う、ただそれだけのことなのかと思った。 。。。ちょっと物足りない。
タイトルのみならず、全体的に、何かこう最後のぱっぱと振り掛けるような香辛料が足りないような気がしたのだ。何か一味欲しい所と言う感じだ。
が、昨日私にしては珍しく「相棒」のホームページの掲示板なるところを覗いてみたのだ。そこで、興味深いコメントを見つけた。つまり、この「ツキナシ」は「ふさわしくない」と言う意味ではないかとあった。そうだ、私も思い出した。
つきづきし―ふさわしい。似つかわしい。
つきなし―ふさわしくない。似つかわしくない。(他に、手掛かりがないなどの意味もあり)
ちょっと古文のお勉強ですね。「相棒」見て、ついでに期末テストのお勉強。いいじゃないですか。
「ふさわしくない」と言うのは今回の内容にぴったりだと思う。だから、その「ふさわしくない」と言う意味と、「月がない」の掛詞。すごいですね。
だけど、ここまで視聴者に要求するのか―。恐るべし。それとも、瓢箪から駒?又は、作者はにんまり笑っていたりして・・・
いずれにしても、これで私には最後のスパイスもバッチリで、いつものおいしい「相棒」が出来上がりました。
今回は最初から、驚かされましたね。薫の携帯に伊丹からの事件の電話。しかも早く来いと言う。何時から、そんな仲になったのーと思ったら間違えたのね。いやいや、わざと間違えさせたのね。やりますね、薫ちゃんも。
そうそう、詳しいあらすじは「相棒5」のホームページでね。
右京さんが考え事をしている時って、外界シャットダウン型なのですね。何気なく、カタカタカタと人間コンピューターが作動している姿が素敵でしたね。
直木賞作家の北之口秀一の、
「どうせなら、ばれないアリバイ作ればいいのに・・」と自分勝手なこと言っていましたが、自分はすぐばれるようなうそばっかりつくくせにとか思ってしまいましたよ。
しかも、
「北之口記念館」なんて、薫の言葉をそのまま言ってしまい、墓穴掘っているようなものですよね。
アリバイ工作の写真のトリックは大した事なかったけれど、犯人は騙されてしまいましたよ。アリバイ工作をした沙織が熱心なファンだということも疑いませんでした。
。。。単なるエピソードかと思ったら。。。ああ、そうだったのかという感じで、奥さんなんかを疑っていた私はこけましたね。
やっておきながら、直木賞作家で人気作家の犯罪に盗撮や覗きはふさわしくなく、殺人の方が似つかわしいと狼狽する北之口。その方が作家として生きていく道があるという彼の言い分が通用するかは知りませんが、かっこ悪い男だと感じてしまいましたね。
ー犯罪はブランドではない。確かに。。
右京の戒めはいつもながらかっこいいですね。
初版本は熱心なファンの証なのか~。 う~ん。