森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「風林火山」ー軍師誕生

2007-05-22 10:20:42 | ドラマ (大河)
 サブタイトルー「軍師誕生」。なにやらパラパッパッラーとか高らかに効果音が入りそうな副題ですが、ちょっと、そんな感じではありませんでした。

それと言うのも、晴信の

「はっきり言おう。褥では・・・・」と言うセリフで、あ~あ、ドボンです。要するに、あの時とこの時と、彼女は態度が違いすぎる。ちょっと気持ちを聞いてきてと言う事だと思うのですが、言い方は偉そうだけど、学生達の放課後トークみたいだななんて思ってしまいました。しかも、多感なお年頃のワタクシは、このへ~んな御セリフのおかげで思考回路が停止して、その後の展開が気が散って感情移入できませんでした。


由布姫には、
「心は渡しはしない。だけれど、あなたとだったら心を通じてもいいわ。」なんてことを言われた勘助。
「解らぬ・・・」とか悩んでいるようでしたが、なんかクラクラしているような・・・
好きだけど素直になれない事を晴信君のお友達にイラつきついでに、相手の気持ちなんか関係なく、なんか適当な事を言ってしまう女子高校生のような由布姫。年齢的にはいいのかな~。

侍女の
「姫様は女になられたのでございますよ。」
と言うセリフは、まさに的を得ていたと思います。

だけれど、世の中には的を得ていても、言ってはならない言葉はありますよね。由布姫の三条夫人への
―あなたは私に子供を生めというけれど、あなたの長男に何かあったら、次男は目が不自由なんだから、そのときどうなるか分かっているの?―と言うもの。

三条夫人の優しさは、持てる者の持たざる者への余裕からきているものかもしれません。またも懐妊している彼女は、正室としての確固たる地位に何も不安がないからこそ出来る行動かも知れません。
ですが、三条夫人の行動の何を攻めることが出来るというのでしょう。結果としての行動が大切なことであって、その心の出所は三条夫人自信の問題であって、由布姫が言うべきことではないことです。しかも的を得た内容もそうですが、見ている私たちには、その後に起きる事を知っているがゆえに、複雑な思いがするシーンでした。

諌める侍女に
「あのお方は自分の幸せを見せ付けに来たのですよ。」と言う由布姫。懐妊している三条夫人に対して出た言葉。そこに由布姫の本心が見えていましたよね。

ラストに由布姫が三条夫人を誘って、父ゆかりの寺に赴きます。そこで、感謝の印として甘酒を振舞うのですが・・・
なんとなく怪しい雰囲気・・・ではあるが~ドキドキ。
そのことを知った男達はどよめき立ちます。スワッ、一大事みたいに。又もうざい

女達は女達で真剣勝負をしているんだよ。放っておいてくだされよと、思ってしまった私でした。   終わり



おっと、いけない。終わりではなかったでした。これじゃあ、又も「大奥」の感想ですね。

長窪城を、又も策で落とした勘助は晴れて軍師になりました。戴いた陣羽織は輝いて見えました。
その長窪城は、大井氏が武田に征服された後は村上氏攻略の拠点になったところですね。今は何もないところですが、その城址は自然豊かな山として残されています。またまた~、行ってきたかのように書いてはいけませんね。行ってみたいとは思いますが、これはネット検索です。こう言うただの森になってしまったような歴史跡は、なんとなく好きですね。

武田信玄を苦しめた村上義清、骨太。真田幸隆もそうですが、相木市兵衛が出てきてなにやら嬉しい。平蔵、ヒサは村上の所に行ってしまって、ずっとその後が気になりますね。

ちょっと気になったのですが、合戦シーンがあるかもと言う時には、視聴率が若干上がるんですね。でも、そうすると今回そういう狙いで見た人には、ちょっとかな~。





―鬱蒼と 森のみやこは 雑兵も 時間も風も  囁き過ぎぬ―
 




コメント (10)
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