たぶんこの流れではカイトの殉職はないなと心のどこかでホッとしたけれど、でも悦子のそして二人の未来はどうなるのと気になるところです。
確かに悦子の赤ちゃんは、カイトとカイトパパとの関係を修復するきっかけになったかもしれないけれど、すでにあの二人は本当はかなり修復しているんじゃないかと思えるので大丈夫なんだと思いますよね。
胎児の時に殺されかけたと殺意を抱く女性もいれば、望んでも生まれて来ることが出来ない子供もいると言うのに、今回のお話は暗に何か皮肉のような事を言いたかったのかと疑問にも感じたのです。
でも他の事も納得できなくてそちらには気が回らず、もしも何かを含んでいてもさっぱり分からないままで今回は終了です。
リアルで見ていたので録画なども取らなかったのですが、もう一回見たらもっと違う何かが見えたのかもしれません。再放送時に期待します。
美彌子が最後に右京に
「あれは暗示ですよ。」と言ったのが一番共鳴できたセリフでした。
私はこういう時、小野田官房長の
「杉下の正義は時に暴走する。」と言う言葉を思い出してしまうのです。
銃を突きつけられ、今まさに撃たれると思った時に、撃ちかえして身を守る。その時に相手に理不尽に命を取られるかもしれないと思ったら殺意、もしくは同等の憎しみを感じるなんて当たり前じゃんとか思ってしまうのですが、その瞬間の殺意までどうして暴かれなくちゃいけないんだろうと思ってしまうのです。
これこそ日頃の殺意とその時の殺意を結び付けてはいけない大事なポイントではないのかしら。
それに一生苦しむことになるのに、殺意抱いてるから、望み通りに殺させてあげよかな~なんて思う親なんかいねぇってと、そこはむきになって不愉快に感じた点でもあります。
あっ、いや。二回見たら見方が変わるかもしれないって書いたから、文句みたいなのはこの辺にしておきます。
だからとりあえず一回目の感想は、アイデア的には面白いような気もするし面白い風に作ってあるんだけれど、珍しく私好みではなかった、と言うことになるのかな。
だけど日本の正当防衛って結構厳しいのですよね。
もし自分が何かそういう状況になっって、上手く反撃が出来た時に過剰防衛にならないように防衛できるんだろうかって、そちらの方も怖いなって時々思うのですよね。
だって人には上記に書いた通り「怒り」と言うものもあるだろうし、また「恐怖のあまり」と言う気持ちが行動に現れる事だってあるじゃないですか。
襲い掛かってきた人に木刀で反撃し、相手が倒れたにもかかわらず、ムクリと起き上ってくるかもしれない恐怖の思いに駆られて打ち続け殺してしまったら、日本ではたぶん正当防衛にはならないと思うのですよね。
だから本当は、今回の女性も護身用に銃を携帯している段階で、殺意云々じゃない部分で厳しかったかもしれないとは思うのですが。
でも、とりあえず仲間さんの相棒っぷりは良かったかも。