タイトルの「妙手」の意味は
- たくみな技量。すぐれた腕前。また、その持ち主。「琴の―」
- 碁・将棋で、他人には予想もできないうまい手。 by goo辞書
碁や将棋を打つ人ならば、この「妙手」と言う日本語が頭の中に浸透しているのかと思いますが、この言葉、普通の人は日常的には使わないのではと思います。もちろん意味などは字を見れば分かると言うもの。だけれど「名人」とか「名手」とか、そう言う簡単な言葉を用いる事の方が多いと思うのです。でももしこの「妙手」と言う言葉が、自分の中で浸透していて、聞いただけでイメージが膨らんでいたとしたら、もしかしたら今回のドラマは、見ていた段階で、相当三谷氏のシナリオに、もっと感心していたと思います。
だから昌幸、ドラマの中で碁ばかりを打っていたんだなと思ったのです。
言うなれば信幸も信繁も彼の駒。
家康の所に行って堂々と交渉させるのは、信幸の出番。
虚空蔵山に対上杉用の城を作らせる約束に成功しました。
この城は実は徳川に作らせる対徳川用の城って言うのも、本当に凄いね。
この時の信幸はかっこ良かったですよね。
沼田領を北条に差し出す約束をしてしまった事に、先に真田との約束はと問い詰める真田勢。
家康の「じゃが・・」に
「じゃがではござらん !!」ときっぱり。
この交渉の場の信幸が、彼の武将としての本来の姿なのかもと感じました。
筋の通ったと言うか、ドーンとぶつかる話の交渉には凄く向いているのかもしれません。
だからすぐに切り捨てると脅す本多忠勝のような人は苦手なのかも知れません。
でもその後の信幸は・・・・・
こーんな顔をしていましたね。そっくり~!! って思っちゃった。
本多忠勝に剣で脅されると身を挺して守るのは信繁。そして策を用いて交渉の場にあたるのはこの信繁の出番です。
沼田を守るために上杉の力を借りる事にした昌幸は、裏切った我々に力を貸してくれるでしょうかと問う信繁に、だから策を用いると答えます。どのような策をと問われると「知らん。」と。
それを考えるのは信繁自身。
「ええええー!?」と言うのかと思ったら、信繁は嬉しそうでした。
そして単身春日山城に乗り込み、戦芝居が成り立つのですがー。
これは上杉景勝の性格をよほど読み込んでいないと出来ない策だと思いますよ。
その一手は凄まじい賭けだと思いました。
乗り込んだ段階で切り殺される可能性だって大きいわけですから。
その戦芝居のシーンでは、私はあまり関係のないくだらない事を考えていました。何かと言うとほら貝の音とはそれぞれの軍で違うんだなとか、戦場ではやっぱり目立つ兜が大切なんだなとか。
その兜の事ですが、「愛」の兜の良さが、このドラマで初めて実感したワタクシ。だってそれが目印で、「ああ、あやつが兼続か。」って認識したのですから。
上杉に戦を仕掛け敗退したと言う戦芝居のおかげで、それを信じた北条は沼田城から一時兵を引く事にします。
昌幸は遠く離れた所で碁を打つシーンばかりが出てきましたが、この回自体がパチンパチンと碁石を置いて陣取りをして行く碁のようなものだったのかも知れません。打っていたのは昌幸。そして相手は・・・・徳川?
そしてその中でも、やはり離れた所にいてその動向を聞いているだけの本多正信ですが、この人が実は相手だったのではないかと思ってしまいました。
「そろそろ真田安房守には消えてもらいましょう。」
あっ、「死んでもらいましょう。」とストレートに言ったんだっけ?
これって昌幸が勝ち目のないような後の途中で席を立ち、うっかりのような顔をして碁盤の上の駒を滅茶苦茶にして終わらせてしまったのと同じことのような気もするし、次の一手を打ってきたような気もします。
その駒として選ばれちゃったのが・・・・
最近人気急上昇中の(私的には)室賀様。まっ、分かってることなんだけれどね、分かっていても選ばれちゃったことが悲しい。
前回の感想にも書いたのだけれど、消えていく人に愛着がわくように書くのが三谷氏の罠なのよね。
その罠にちゃんと嵌っちゃってます、私。
今週のきりちゃん。
女会議で人質に関しての話題。
ババ様は人質たらいまわしを経験し加えて歳だし、信幸の妻のこうは病弱。昌幸の妻の薫は「アレ」だし、信繁にも嫁をという話になって、人質に出すのに嫁取とはとちょっとと言うのですが、それって大いに自分の身に降りかかる災難を避けたい一言だったと思います。
「えーー。私、もう人質にはなりたくないな。」って、すっかり自分が嫁になるのは想定内・・・?
だけど今週の梅ちゃん。
先週のウキウキランラン朝帰りの結晶がお腹の中に。
良いですね。
「ふたりでお待ちしています。」って。
「あなたは私にはなくてはならない人だ。」
これは信繁の本音であって、そして唯一の口説き言葉なのかな。
そしてプロポーズ。
次回は「祝言」
ええと・・・。
私はどちらかと言うと歴史の知識は教科書レベルなので、いろいろと検索したりして楽しむ派なのです。大河は歴史を扱っているので、その事実は知っている人多いよねと言う前提で書かれているシナリオだと思うので、この先の流れを知っていても楽しめるのが、やっぱり大河なのですよね。三谷氏はそこが凄く分かってるような気がします。
それを思うと、自由に名前が付けられるこの人に梅と言う名前をなぜ付けたのかと思うと、私はこの先の物語の予想展開で心がざわめきます。まったくもって予想は外れるかも知れませんし、今は詳しくは書かない事にしますが、三谷氏の事だから計算に入れているのかなとか、そう思わせていて肩透かしを食らわせるつもりなのかなと、彼の一手を考えたりするのも楽しいかもしれません。