森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ボストン美術館の至宝展」

2017-09-06 02:38:14 | お出掛け日記

【ひとつ前の記事で『今日は更新を頑張る』と言い、せめて二つか三つは書くかと自分でも思っていたのに、結局は書かずじまいでした。
6日の今日からは、ちょっと「やらねばならぬ」ことを始めなければならないので、又も更新が滞るか、簡単な記事、もしくは簡単にした記事を載せていくかもしれません。でも心に溜めるくらいならば、140文字とは言わなくても、短い言葉でも綴っていく事は大事な事なのかも知れないなと思います。】

 

8月17日に蓮の花を見に上野の不忍池に行った時の、もう一つの目的はこの「ボストン美術館の至宝展」に行く事だったのです。

この美術展の「至宝展」と言う部分を忘れていた私は、最近いつも遊んでいただいている星子さんにお誘いするときに、乱暴にも

「『ボストン美術館』のあれに行かない?」

「うん、いいよ良いよ。行きたいところをリストアップしてね。」と星子さん。

「いや、とりあえずね、上野に行って『ボストン美術館』だけ先取りしましょ。」と私は言いました。

と言うのは、ええと、バンクーバーっていつ行ったんだっけなあ。

ブログを見ればわかるけれど、まあ、とりあえずその時のどこかの海辺から(テキトーで済まぬ)アメリカがぼんやりと見えた時に、唐突に、それまで何の興味もなかったアメリカ合衆国に行ってみたい衝動に駆られたのでした。その事を星子さんに伝えると、旅行が趣味の彼女は、アメリカで行っていないのはボストンくらいでそこなら行ってみたいと言ったのです。

じゃあ、そこで良いわと言うよりも、「ボストン」と聞いて、むしろそこに行きたいと思いました。

観光地的にはどうかと思うのだけれど、だってカッコいいじゃないですか。「ボ・ス・ト・ン」と言う響きが。

 

このような関係のない事を書きましたが、でも私の中でこの気持ちがなかったら、この美術館は行かなかったかもしれません。なんかこの美術展用のチラシが好みじゃないんです。そんな所も行くか行かないかって左右されますよね。

 

それに私にとってゴッホの絵は、まだハードルが高いような気もするんです。話がまたまた飛躍するので我慢して書かない事にしますが、ゴッホの絵には思う事がちょっとだけあります。

 

だけどこの展覧会のみどころの一つはこのゴッホの絵なんですよね。

アルルに居た時にお世話になった「ルーラン夫妻」。

解説がなかなか面白かったです。ゴッホは自分の絵を何枚も模写し、夫のルーラン氏は最初の一枚、妻の方は最後の一枚がやって来たのだと。

(逆だったらすみません)

 

妻の絵は「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」

やっぱりゴッホは難しいなあ。

「子守歌、ゆりかごを揺らす」とあるのに、この女性のまなざしは優しくもなく微笑んでもいない。

分からないなあ・・・・。

だからむしろなんか惹かれるものもあるなあー。

 

家に帰ってからHPのコラムを読んでみると、この絵は耳切事件の後に描かれたものらしいです。絵などはただ感じ取れればいいのかもしれませんが、その描かれた時代の背景を知ることは時には理解する手掛かりになるかもしれません。

何があってもルーラン夫妻のゴッホへのかかわり合い方に変わりはなかったのです。飄々と、または朴訥に描かれている二人。夫人の背景に花を添えたのも、その二人への感謝の気持ちなのかも知れません。ルーラン夫人はモデルになるときにも、気取らず照れて

「ヤダねえ、こんなんで良いのかい。」などと言いながら椅子に座って緊張していたのかもしれませんね。

 

もう一つのみどころは

 「英一蝶の巨大涅槃図、修理されて170年ぶりの里帰り」ですね。

この作品の修理しているビデオなども放映されて面白かったです。

 

この美術館展は構成が7章に分かれて展示されていました。

「古代エジプト美術」「中国美術」「日本美術」「フランス美術」「アメリカ美術」「写真・版画」「現在美術」。

どれも充実していると思いました。

でも「フランス美術」の部屋に来た時に、なぜか私はホッとしました。やはり見慣れているのです。そしてそこに展示されている絵が、やっぱり一番好きなんだと思いました。

そして「アメリカ美術」の部屋では、それらのまったく知らない画家の名前に凄く感心しました。

 

なんていうか・・・・

世界は広くて、まだまだ知らない事ばかりだと、又もここでも再確認し、だから楽しいなと私は思ったのでした。

 

10月9日までです。

 

 

 


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