森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

おんな城主直虎第37回「武田が来たりて火を放つ」

2017-09-18 15:10:50 | ドラマ (大河)

 今回最後で、「ああ」とか「おお」とか「あっ、そうだったんだ。」と言われた方は多かったのではと推理します。

なぜなら、予告編やタイトルでとうとう井伊谷に武田軍がやってくるのかと思いましたよね。そして火を放つのは・・・・・・。ああ、恐ろしい・・・・。

だけど違いました。

あれですね、これ。

国語のテストで「この文は主語が省略されています。主語は何でしょう。」と言う問題のようなものです。

この文の主語は「近藤が」でしたね^^

 

先週から話題になっていた、高瀬の正体。

行商の男がやって来て近藤を暗殺せよと命令を下し、何の衝撃もなく当然のように高瀬の正体が(半分)明かされます。

(半分)と書いたのは、これでは高瀬の正体が、分かったとは言い難いなと私には感じたからなのですが、私が衝撃的だなあと思ったのは、本当に「えっ、そうなの!?」「うっそー?!」と言う雰囲気が全くなかったことなんです。

確かに高瀬は登場から怪しい少女でした。だけれど、別の視点から見れば一族的には人数の点でも弱体化していた井伊の光でもありました。優しくて時には頼もしい高瀬は、既にみんなにとっても大事な仲間。

それに今まで怪しいと言う伏線もなかったのですよね。

ただ唯一、「そう言えばこの少女は、なんかあったかも。」と感じさせたのは、前回のラストのナレーションと、彼女の遠くを見るまなざしだったのですよね。

と、するならば、地味な感じのこの女優さんは、ある意味凄い人かもなと私は思いました。

「遠い目」で、「ああ、そう言えば」と連想させたわけですからね。

 

・・・・・「地味な感じなこの女優さん」などと書いてしまっては、ファンの方に叱られそうでした。この人は誰だっけと確認しました。高橋ひかるさんは2014年に日本国民的美少女コンテストでグランプリを取った方で、ドラマデビューはこの「おんな城主直虎」でした。これからの方でしたね。

朝ドラのヒロインなんかも挑戦しているのではないでしょうか。

 

お話を元に戻して、土と共に、そして頭と共に生きる直虎、いえ、おとわ。

訪ねてきた昔の仲間の少女と抱き合うシーンを見て、焼きもちを焼く直虎のシーンに、なんか別のドラマを見ているような錯覚に陥りました^^

少女が持ってきたのは、中村からの誘いでした。一緒に堺に行こうと龍雲丸は言いますが、直虎は行けないと断ります。それを母である祐椿尼が説得します。

孫の顔が見たい。龍雲丸について行って欲しいと。

 

この時、おとわは何歳なのでしょうか。昔の女性はかなりの歳まで生んだのですよね。でも初産はどうなんだろうかと、思う必要もないのに思ってしまいました。でもその言葉に、彼女は決心します。

その時、おとわが行かないと思った龍雲丸は、一人「今回は断るか。」と寂しげにつぶやいていました。彼にとっても、彼女と離れて暮らす事は選べない事だったのですね。二人は良い感じです。

だけどその時に武田が攻めてくることが分かってしまいます。

 

南渓和尚は、早く二人は堺に向かって発てなどと言いますが、そうはもちろんなりません。

龍雲丸も、今度こそいざと言う時にはみんなを無事に逃がしたいと言います。

 

常に井伊には井伊の戦い方があるのですよね。

 

その戦いの動向を見て、農民を離散させ無力化させ、近藤に武田への帰順を解こうとしたおとわ、いいえ、直虎。

城を捨てて逃げる決意をした近藤ですが、その抵抗に城に火をかけてしまうのです。

 

今回のささやかな見どころの一つには、三方ヶ原の戦いに大敗を期した家康が、思わず「しかみ像」と同じポーズを取るところと、あやめ殿の婚姻が決まった事でしょうか。

 (但し、この像が描かれた背景は諸説ありです。)

 

次回は「井伊を共に去りぬ」

いつか来ると思っていた、このタイトル。

だけどなるほど、ここでか。私はちょっと想像の段階でジーンとしました。

しかし、・・・「と」と「を」、うまい事やっていますよね。そこはそこで笑ってしまいました。次回も楽しみです♪

 

 

 

コメント (2)
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