森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ひよっこ」、グッバイ、ナミダクン。

2017-10-01 01:37:37 | テレビ・ラジオ

ああ、終わっちゃったー。

確かに月曜日から新しい朝ドラが始まり、桃李とか一生とか楽しみな部分もあるにはあるのですが、でも「ひよっこ」が終わってしまって、やっぱり寂しいなって思います。(続編の話が結構出ていますよね。それはそれでと言う事で。)

 

ある日唐突に、大好きで家族想いだったお父さんの消息が絶えてしまうー。

それって、残された家族にとってどれだけの恐怖と悲しみがあるのだと思うのです。

でもヒロインが一貫して、心の奥底に涙をしまい込んで明るかった・・・・。

みね子はふんわりとした雰囲気の少女だったので、その芯の通った強さをあまり感じさせないけれど、本当に凄い少女だと思っていました。

 

島谷君も秀さんもみね子にコロリなのは、分かりますよ。

 

お父さんの失踪も半端ない出来事、島谷君との別れだって、そうとうの悲しい出来事、でもやっぱりみね子は明るかったです。一生懸命に生きていました。

普通の生活の中で。

だから最終回の「涙君、さよなら~♪」は胸を打ちました。

 

このドラマもゆるゆると進みました。普通の少女の数年間…4年ですか・・・のお話ですし、同じ場面での会話劇で終わった場合もあったと思います。

それでも毎回、なんだか涙ポイントがあったように思います。毎朝、どこかでじわーっと来たりジーンとしていました。それでも緩やかな進み具合であっても、お父さんが見つかるまでは、かなり劇的なシーンもあって、凄く好きではらはらと涙を零した回もありました。

それは宗男が実がいなくなったとされる場所で

「アニキ―!!」と叫ぶシーンです。

周りの人がざわつくのを見ると、みね子も一緒に

「お父さーん、みね子だよー!」と叫ぶ。

 

お父さんが見つかって記憶が戻らないまま奥茨城に帰ったあと、物語はすべての人の伏線回収になったように感じました。

そして、本当にこんな物語もあっていいよなと思えるくらい、みんながハッピーで幸せで物語は終わっていきました。

 

こんなのおとぎ話じゃあるまいし、と思った人もいたでしょうか。

だけどおとぎ話のようなメデタシメデタシの物語にふさわしく、秀王子とみね子姫との結婚で、この物語は終わったのですよね。

 

最終回は、それにふさわしい伏線回収がありましたね。

みんなで「すずふり亭」に行くと言う事と・・・・

そしてそこでお父さんが、「そう言えば…」と重箱の事を思い出すシーン。

すべてではないけれど、そこから思い出していく未来を感じさせた終わり方も良かったです。

 

かかとカサカサで思い出す人もいるわけで(『真田丸』の美代子さん、美代子じゃないけれどね)、さりげないエピソードだった重箱回収をうまく最後に使ったなあと思いました。

 

音楽も良かったですね。個人的には米子と三男のシーンの「好き好き好き…♪」と、劇的な何かがあるときに流れる「ちゃちゃちゃーんらららら」みたいな曲が好きでした。みね子に就職先が決まった時に、自転車で走る先生の背後に流れていた曲です。

なんだか「ひよっこ」にはそぐわない、緊迫感があっていつも笑ってしまったのですよね。

笑ってしまったと言ったら、三男が言った、

「母ちゃん(きよさん)と高子さんと米子が並んだら、最強だった。」と言う言葉。

パッと三人の顔が思い浮かび、思わず頷いてしまいました。

 

そうそう魅力たっぷりだった変なおじさんの宗男さんの真似をして、最後に叫んで終わりにしたいと思います。

「ヤスハル―、好きだよ~!!!」

コメント (10)
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