しかし人間の旅心などは渡り鳥のそれとは意味も違うし、まして葉っぱが赤くなったからと言って気持ちが動かされるなんて、人間だけの感情に相違ないと思います。そして特にその感情は、年を重ねるほどに顕著になっていったのではないでしょうか。子供の頃や若い時は、綺麗だなとは思う事はあっても、感動まではいかなかったように思います。
つまり
「今年の紅葉を見なければならぬ。」と言う想いに駆られるのは、(中年の)人間の証ともいえるかも知れません。
中禅寺温泉バスターミナルのドウダンツツジは、燃えるような赤でした。上の画像の前で、かなり長い時間写真を撮っているペアもいたほどです。
だけど別に日光で見なくてもと言うのも、ほんのちょっぴりな本音です。
それでも赤いとついつい写真なんか撮ってしまうのですよね~。
バスターミナルの観光案内所を背にして、右に行けば「華厳の滝」で左に言えば「中禅寺湖」になります。どちらにしてもここから数分の所にあります。
最初に「華厳の滝」を見に行ったので、次は中禅寺湖です。ほんの数分です。
赤鳥居の横。
そこから見えるサンライズピアで、誰かがプロ―ポーズをしていました。
今時風ですね。
しっかり撮影していました。きっと結婚式の時に、その映像なんかを使うのかなと思いました。
結婚式は盛り上がりそう。
でも私はなーんか詰まらないような気がしたな。
それで思わず
「プロポーズした途端に、パアァと晴れて日の光が湖中にさす・・・。
そのくらいの演出が欲しいね。」
などと言ってしまいました。
それと言うのも、日の光のない湖は、なんか寂しかったのです。
ほんのちょっぴり、幻想的ではあったのですが。
その後私たちはバスに乗り込んで次の所に移動したのです。