例えば優雅にまたは豊かに生きていく為には、音楽をまたは絵画(別の物語で)を愛することは必須だなと、エドガーとアランは私に教えてくれるような気がするのです。
ピアノを弾くエドガー。その音の調べに合わせて歌を歌うアラン。
「ホフマンの舟唄」の後編は、ベネチアでのコンサートの出来事と、少し後を描いていました。
あがり症のジュリエッタ。その原因はたぶん母親へのコンプレックスだと思います。だけど彼女の歌を聴いて、アランもエドガーも心から自然に、そして普通に褒めるのです。
「上手いなぁ、お姉さん。」
「『舟唄』を歌うのにピッタリの名前だね。」
「声も甘くてステキだね。」
それだけで、ジュリエッタは自信を持つー。
凄く素敵な流れだと思いました。
そしてアランはまた褒めるー。
「ホフマンの舟唄」を聴いて。
「ぼくね、
この美しい歌は
波も聞いて海も聞いて風も聞いてて
世界の遠くまで
響いていくと思うよ。」
アラン、詩人ですね。
こんな風に人を褒めるのって、そうそうできる事ではないですよね。
そしてこの「世界の遠くまで響いていく。」と言うのが、(ここでは)ミューズの願いでもあったのですよね。
わざわざ窓を開けて、聴かせたかった人がいたのです。
エドガーとルチアの始祖であるシスターとの(ある意味)対決、サルヴァトーレの愛の行方など次に繋がる展開にもトキメキました。
私はあまりヴァンパネラの謎には迫ってもらいたくない方なのですが、かなり解明されつつあって、ちょっと怖いです。
次回の「ユニコーン」の続きは、2019年の春だそうです。
エライコッタ。
アッチが痛いコッチが痛いなどと言ってる場合ではございません。
(この下にも、少々記事は続いています。)
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月刊flowers 2018年9月号(2018年7月27日発売) [雑誌] |
flowers編集部 | |
小学館 |
もっとエライコッチャと思ったのは、「萩尾望都画業50年企画」が2019年1月から始まることなのですよ。
「ポーの一族」の上下巻が同時発売なのですが、
「持ってるから要らないや。」と言うわけにはいかないかも。
「萩尾望都先生より加筆訂正された原稿を使用。」だって !!!
その告知は上記の雑誌の、110ページにありますよ~。
あっ、そうだ !
私、ちょっと思ってしまったのですが、ミューズ(ダイモン)の兄さんって、もしかしたら大老ポー ?
愛と憎しみは紙一重と言うし・・・。しかし彼らに何があったと言うのでしょう。
本当に簡単に語れるわけがない叙事詩のような物語ですね。