森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ジュラシック・ワールド 炎の王国」3D4DX

2018-08-05 18:11:41 | 映画

 

子供と言うのは、いつも唐突に質問をしてきて、そして尋ねたら、当然答えが返って来るものと思っている節がある。

映画の話を中学生の少年と話していたら

「『ジュラシック』と言うのはどういう意味なんですか。」と聞いてきた。

あらま。そんな事を考えて映画に行ったことなどなかったな、と思っても、そこは平然と知ったかぶりをするのが大人と言うもので

「地球のね、2億年から1億5千万年前、ジュラ紀とか白亜紀とかあって、そのジュラ紀と言う意味よ。いわば恐竜の時代よね。」と言ってのける私。そして、その後でスマホを取り出し「確認してみましょうね。」などとのたまう。

フムフムと読んでみると、ほぼ正解じゃん。

だてにSF好きではなかったなと自分を褒めたい気分になったけれど、まあ言わばたぶん常識の範疇なんだろうね。だけど、その常識の知識を、あえて言葉にして誰かと語った事、ある?

私はないや。たぶんまったくね。

「だから『ジュラシックパーク』って「ディズニーランド」みたいなテーマパークみたいなものなんだよね。あったら行ってみたいですか。」と私が聞くと、その少年の答えはノーだった。

「そうね。あそこは事故続きで、しかも命がけだものね。」と笑い合ったけれど、本当の本音は、あったら行ってみたいよ、私は。

茨城県自然博物館の動く恐竜たちを見た時の、自分のテンションの上がりっぷりを思ったら、本当にこんなテーマパークに行けたなら涙が出るレベルだと思うな。(とりあえず画像もあるので、その記事は→「かなり嵌った「茨城県自然博物館」♪」)

 

失われた者たちへの愛があると言うのかしら。

そう言えば、私の涙は映画への直接な評価の参考にはならないって言ったけれど、この映画、途中で3Dの眼鏡をはずして涙を拭かなければならないシーンがあるの。

そのシーンで涙したのは、私だけではないはず。

涙は評価の参考にはならなくても、この作品、いつもながらの愚かな人間によるマックス人災によるパニック映画でもあるけれど、それだけじゃなくて、かなり奥が深いような気がしたのです。いきなり文末文体が変わってしまったけれど、いわば居住まいを正して、言いたくなってしまったからです。

 

そのラストにしみじみと思うものがあります。

8月1日妹と見てきました。

 

今回は二度目の「3D4DX」体験。

前に予告編を見た時に、火砕流に追われ逃げるシーンに助かるわけないよなとワクワクし(助からないわけはないのですが^^)、絶対にまた3D4DXで見ようと思ったのでしたが、これは別に椅子が揺れなくても3Dでなくてもまったく内容が面白くて普通に見ても良かったかなと思いました。

ただ爽やかな風はスカッと気持ちが良かったです !

 

以下はネタバレ感想です。

 

 

私は恐竜はどれがどれなのかは分からないのだけれど、そこはウキペディア様に頼ると、火砕流からギリギリに波止場まで逃げて来たブラキオサウルス。

あの切ない鳴き声には本当に泣けましたね。

ゴールドプラム演じるマルコム博士が出てきて議会で言った、恐竜たちの運命は自然にゆだねるべきだと言う意見は全く正しいと思いました。背後から「人でなし」と言うヤジが飛びます。確かに、あのブラキオサウルスの最後を見てしまうと、勝手に作り出したものであっても、その保護は必要なのではと思わざるを得ません。

ただもしかしたら、噴火によっても、その島の恐竜たちは絶滅はしていないかも知れません。

そしてまた船に乗せた恐竜たちが、本当に保護されたのであったなら、本当に良かったのにと思いました。

えっ、?

それじゃ、映画にはならないって・・・・。

確かに。

 

しかしここでまじめに、人間はおろかで悲しい…などとは言いたくない。人間がではなく、愚かなやつが醜くて悪なだけで、決して同類として一緒に裁かれる必要なんかないんだと、私は思ってしまいます。

だけどそうはいかないのですね。

解放された恐竜たち。

 

カッコ良くて賢いブルー。

「安全な所に連れて行ってあげるよ。」と手を差し伸べたオーウェンの言葉に、振り向いて車を見るのです。

「あれで ?」とブルーは言ったように思います。

だけど彼女はその選択をせず、自由を求めて走り去っていくのですね。

 

しかし恐竜たちが皆賢くて、人間がタジタジですね。

ちょっと擬人化しすぎていたようにも感じたのですが、ブルーの走る姿に我が家の猫さんたちを思い出した人もいたのではないかしら。眼下に見下ろした果てしなく続く世界。

彼らは新しい世界を手に入れたのでしょうか。

 

あの時、ゲートは開けてはいけなかったとは思います。

だけどあのシーンは、生存を許そうとしない一方的なエゴの象徴、ガス室に、私には見えました。

メイジ―が開けてしまった時、ホッとしました。でも「あああ」とも思いました。

まあ映画なのですから、そのように真剣になる必要はないのですが(それを言ってはお終いかな^^)、そんな状況を作り出してしまった事が、愚かさと言えるのかも知れませんね。

 

そして私たちは「ジュラシック・ワールド」の本当の意味を、知ることになったのでした。

マルコム博士の

「人間は恐竜と共存していかなければならない。真のジュラシック・ワールドにようこそ」と言う言葉は胸に響きましたね。

 

これ、続編が既に決まっているみたいですね。

私はここで終了でも、けっこう納得ですが。

 

ええと、2021年ですって。

「脚本を『パシフィック・リム: アップライジング』などのエミリー・カーマイケルが担当すると発表」

ええええ~ !!

その感想は→パシフィック・リム:アップライジング3D4DX

まっ、良いか。また3D4DXで見れば。

 

 こういうキャラはホッとしますね。

 

 

コメント (4)
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