森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

劇場版「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」

2018-08-04 18:24:05 | 映画

7月29日に夫と観てまいりました。

ふと今回はこの感想を書く前に、映画サイトの皆様のレビューを読んでしまいました。いつもなら書く事に影響されそうで書いてから読むのが常なのですが、別にそのような心配もないと分かっていたので、ついつい読んでしまったのです。

駄作と言う方と感動したと言う方で真っ二つに分かれていました。

私はと言うと、別に駄作とはまったく思わないけれど、そんなには感動もしなかったのです。いや、普通に泣きっぱなし。

もう「泣く」と言うのは、私の場合普通の事なので、あまり評価の参考にはならないかと思います。

私の中ではそれなりには基準はあるにはあるのですが、泣いたからと言って褒めるかと言うと、そうでもない時もままあるのです。

だけど「大好き!『コード・ブルー』」。楽しい時間でした。

もうそれで良いのではないでしょうか。

 

このドラマが大好きだったから、この映画が完成することを楽しみにしていました。公開されたのでやはりこのドラマが大好きな夫といそいそと見に行ったのですよ。

「なんか泣かそう、泣かそうってな感じだったな。」と夫が言えば、

「そうねぇ。で、泣いちゃったわ、私。」と言って、私は笑うー。そして、

「あっ、でもさあ、あれ、要らないよね。なんで包丁がブスリ。あれ、インパクト狙いで、要らないや。それにあれもどうかと思うわよ。」などと偉そうな事を言って盛り上がりました。

この映画は、「大好き、『コード・ブルー』」と思いながら、10年見続けてきた人たちへの感謝祭的な、そして10年演じてきた俳優さんたちへの卒業映画だったと思います。

 

だけど映画好きな方は、ドラマを見ていなくても映画館に行ってくださる、映画愛に満ちた方々だと思うのですよね。

「相棒」なんかもそうですものね。ドラマと映画ブログの人の中には、ドラマの「相棒」などは見向きもしないのに、劇場版にはちゃんと足を運んでくださる方も多数いるのです。

この作品は、ドラマの方を見ていなくて初見の方には、確かに少々きついかなと思われました。

彼らの成長などをジーンと感じる10年の重みなどを感じさせるシーンなどは乏しかったからです。

ラストの・…って、ここからはネタバレになるので画像の下にちょっとだけ書きます。

 

先に言わせていただくと、私的には主メンバーが誰一人凹むことなく、この10年をドラマの中では医療界、リアルの世界でも第一線の役者として成長し続けてきた結果の映画として、ただそれだけで見ていて満足でした。

 

 

 

で、以下ネタバレ感想です。

 

 

 ラストの田所先生のみんなへの手紙は、彼を知っているのと知らないとでは、感動の時間か退屈な時間かに分かれる危険な演出だと、私は思いました。

そして田所先生の手紙が出てくるなら、柳葉さんが演じた黒田先生は元気でいるのかと気になってしまいました。

 

家族との確執は、このドラマの一つのテーマで毎回描かれているように思いました。だけど上にも書いたことですが、運び込まれたアル中の母親の頭に包丁ブスリは、あれはあまりにも酷いエピソードだと思いました。医療現場にありがちな残酷なシーンを見せたかったのかしらと、気持ちがざわつきました。

身体を貫いてしまった鉄柱の話も同じく。

残酷と言えば、あの脳死の少年の話だけでも、もう気持ちがいっぱいになるし、最末期のがんの女性の結婚式のエピソードも良かったです。お別れのシーンは見せず、夫になった青年の指に結婚指輪を二つ羽目させ、それを示唆した優しさには好感を感じました。

 

映画とドラマスペシャルの大きな違いは、お金が大きく動く事だと(私は)思います。撮影にも大きなお金が動き、観客を動員できれば収入になると言うものです。

それゆえにお金をかけた部分はもっとじっくり見せなければ、見ている側には「スペシャルで良いじゃん。」となってしまう事も多いのではないでしょうか。

せっかくの海ほたるロケや諸々。駐車場や地下とかじゃ、ちょっと見せ場がなかったかもしれません。

語られたセリフは、心に残るような良いものも多く、共鳴することが出来ました。多く詰め込められたエピソードは、他の方の感想でも多く出ていた事ですが、少しこそげ落としても良かったのかも知れないと、私も感じました。

 

また藍沢先生を意識不明にするのなら、その手を握って白石先生が「生きて、お願い。」ぐらいのムネキュンシーンがあっても良かったかなあ~。

…と、言いたい放題になって来たので、もう終わりですが・・・・

 

なんたってこの映画は「レインマン」を見たばかりの時に見たもので、椎名桔平の橘先生が出てきただけで、「ああ、レイモンド」と、胸がキュンとなってしまっていたことは、この映画には関係ない事だけれど、私的にはダブルの幸せ時間だったと言えるのかも知れません。

 

 

コメント (2)
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