なんだか評判が良さそうな映画だなと気になっていました。
ある方が山崎賢人のファンだと言うので、思わずこの映画の事に話題が行き、映画にご一緒できる新しい映画友が出来ました。5月14日に観てきました。
お互いに何の情報も入れずに行きましたが、なんだかそれも良かったのか、いちいち感動し血沸き肉躍ると言うような気持ちを味わいつつ、全編にわたってワクワクしながら見る事が出来ました。お互いにと書いたのは、それが私のみの感想ではなかったからでした。
この「血沸き肉躍りワクワクする」という気持ちは、健康にも良いようで、その後も足取りも軽く仕事に行く事が出来ました。
そのような気持ちを引きずっていたので、夜になってから原作を知っていて見る予定がないと言っていたラッタさんにメールを送りました。すると
「最初の方、もう忘れていて、なんやかやあって最後に××と言う記憶しかない。」と言う返事。
確かに確かにその通りです。
これは原作が既に今年の4月段階で54巻あり、そのうちの5巻分の映画化らしいです。
この映画の最後がどうなるかはさておいて、「なんやかやあって」と言うのは間違いのないお話の展開。
それを言ったら、すべての映画はそれで説明がついてしまうと思いますが、それでもいちいち感動するのは、ひとつには映像の美しさがあるからだと思いました。
特に最初の方の二人の少年の出会いや修行のシーンの背景などの美しさは格別で印象的でした。
またなぜそのような運命に導かれたのかと言う物語の展開などにも、演出やシナリオに説得力を感じました。つまり短いセリフでよく分かる。上手いなと思いました。
(日本映画特有の説得するような長いセリフがないわけではありませんが、意外と少ない方だと思います。)
そして、これは「織田信長は本能寺で死ぬんだよ。」レベルのネタバレですが、やはり秦の始皇帝への評価はとにかくも、彼が後の世に何をなしたのかを少々は知っていると言う所も、感動を後押ししているような気が、私にはしたのです。
もちろん主人公は若き王の政ではありません。だけどその時代にイキイキと生き、ある意味(礼儀的に)天下御免の信。
だけどこの少年も、歴史的ロマン大河の中の完全なフィクションの人物ではなく、「史記」の中のある人物のことなんです。
そして山の王、楊端和も・・・・・と語って行ったらキリがありません。
血沸き肉躍るワクワクする感覚と言うのは、「ロマン」を感じると言う事なのかも知れません。
原泰久さんの原作が素晴らしいのですね、きっと。
そして更にそれに命を吹き込んだのが、映像の力だったのかも知れませんね。
そうとう褒めてしまいましたが、これは原作も少年漫画ではなく内容も戦国の物語ですので、R指定は何もついてはいませんが、そこの所を踏まえて頂ければと思います。つまり、ああ、あの人褒めていたなあと不用意に小学生を連れて行かれてもと、凄く余計な老婆心なのかも知れませんが、これだけ褒めてしまうと、そこは言わないわけにはいかないような気がします。
ただ余計な老婆心で見知らぬ小学生の心配をすることもなく感じた事は、戦国の物語の割には精神的に優しい展開だったなと思いました。
キャストの皆さんも素晴らしく、続編が出来るのが今から楽しみになりました。
この映画を見た後は、「朝ドラ」を見る楽しみが増しました。
吉沢亮さんは美しい人ですね。
そして、
この女優さんが苦手だなんて言っていたのは、遠い日の幻。美しくカッコいいです♪