3月に病院に行った時に、あまりにも待ち時間が長いので、その時間を利用して今年の目標を立てました。
その中の一つに決めたのが、「漫画を100冊読む」だったのですが、これはやりだしてみたらあっという間に目標を達成してしまいそうなので、「200冊読む」に変更したところです。
ここで「何だ漫画か。」と思われた方もいるかと思いますが、たぶん私の予想では、そう思われた方は、私より5歳くらい年上なのではないかと思うのです。この日本が世界に誇れる文化にも、受け入られ定着するまでの歴史がありますから。
確かに一旦読み出すと、漫画は読みやすいと思うのです。
だけど一年ぐらい前だったか、自分の事ですが気が付いてしまったのです。
新しいものを受け入れる力の減少に。
月刊フラワーズを買っても「ポーの一族」の一作品だけしか読む気が起きないのは、それが理由だったような気がしたのです。
また普通の小説を読む方が、最初に読み始めるとっかかりが楽と言う感じもしました。
これも「老い」の一種かなと思うと、逆らってみたくなるじゃないですか。
と言うわけで、今年の目標の一つはそれに決まったのでした。
それにラッタさんが置いて行った本箱にぎゅうぎゅうに入れられた漫画たちの事も気になっていたのです。そのうち、もしかしたら処分する日が来るかもしれない(たぶんしない)本たち。読まないで処分するなんて、勿体ないじゃないですか。
と言うわけで、マンガ読んでいます。
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この「坂道のアポロン」の本には「アニメ化決定」の帯が付いていました。帯は外さず読むのも習慣になっています。と言ってもこの作品の連載は2007年でアニメが放送されたのは2012年なんです。
だけど途中から、その帯が気になりました。
なぜならこれは西見薫、川渕千太郎、迎律子と言う高校生たちの、ジャズを通しての青春ドラマだったから。当たり前の事ですが、漫画には音がありません。読み手の知識によってふり幅が違うと思われる想像力が、描き手の描く力に呼応してその音を生み出していくのだと思います。だけどそれがアニメや実写化だと、作り手がまたその音楽の調べも用意してくれるわけですよね。
物語に感情移入してくると、漫画も良いけどアニメも気になるなぁと思いますよね。
読み終わってから、ちょっと調べてみたら映画化もされていて、両方ともAmazonプライムで見る事が出来るので、更に楽しもうと思いました。
ネタバレなしの感想ですが、青春ドラマの王道だと思いました。三角関係の三角が多し。しかも頂点がAからBに移動するがための複雑さがありと言うところでしょうか。
しかし西見薫。学年トップの秀才で将来は医者。そして顔も綺麗でピアノを弾くって、なんとなく少女漫画の王道とも言えるような気がしました。だけど、そう書いてから気が付いたのですが、「心の傷を癒すということ」の安先生はまさにこれでしたよね。
ネタバレなしでと言うと難しいですが、千太郎のラストエピソードは、「泣くな、パリっ子」方式だなと思った次第。
両方とも読んだ人には分かると思います(^_^;)
だけどちゃんと皆の成長ドラマとしてしっかりと描かれていて、微笑ましくも感じ好きだなと思いました。