第12回のタイトルは「十兵衛の嫁」なのだから、もっと印象に残っても良いようなものですが、1週間以上たって何が一番印象深く記憶に残っているかと言えば、やはり信長と帰蝶のエピソードだったと思います。
寧ろその回の主役はこの二人で、ヒロインは帰蝶以外にないという感じでしたよね。
ああ、「でしたよね。」なんて巻き込む言い方をしてしまいましたが、あくまでも私個人の感想ですが。
この帰蝶は、男たちに翻弄されてヨヨヨと泣くばかりの歴史の花ではなく、13回でも見せる、男たちの駆け引きを陰で策略し支える闘う女なのが、私の中の「好き度」をあげていくのです。
12回のあらすじは
『織田と今川は和議を結ぶが、三河の拠点を制圧され、もはや今川の勢力は尾張の目前まで迫っていた。自分の命がもう短いことを悟った信秀(高橋克典)は、信長(染谷将太)らを集めて織田家のこれからを話し合う会議を開く。そこで待っていたのは、重要拠点の末盛城を、有力家臣と共に信長の弟・信勝(木村 了)に委ねるという言葉だった。失望で怒り狂う信長。その姿を見て、帰蝶(川口春奈)は病床の信秀を訪ね、今回の判断の真意を聞き出そうとする。一方、美濃では、光秀(長谷川博己)が熙子(木村文乃)を妻に迎え、祝福ムードに包まれていた。』HPより。
見方によっては、病床で信秀は帰蝶にちゃんと言うべきことを伝えたようにも思います。皆まで見せぬと言う映し方だったからです。だから信秀が何を言ったのかは帰蝶が語るまで分からなかったのです。そのままと受け止める事も出来るでしょう。
だけどセリフは長かったです。私には信秀は帰蝶にたった一言、「信長を頼む」と言ったように感じたのです。
頼まれた帰蝶は、ちゃんと信秀の真意、そして信長が聞きたかった言葉を伝えのだと思いました。
しかしその言葉でぱぁぁぁと明るくなっちゃう信長って、今まで見たことある ?
その前は帰蝶の前で大泣きしちゃうし、可愛すぎますよね。
登場人物が皆魅力的過ぎます。
信秀の最後も良かったです。彼はあそこで、「東庵、早く来ないかな」とワクワクしながら待っていたのでしょうか。
そしてそんな気持ちを抱いたまま眠るように逝ってしまったのでしょうか。
東庵の「先にお上がりなさったか。」も良かったですね。
そして、一方美濃では殺鷹事件が勃発。「殺鷹」アヤタカって、これツイッターで拾って来たパクリです。
もうね、ツイッター民、言葉を生む天才がいっぱいで凄いなって思います。(アベノマスクとかアベノセイメイ(声明)とかもね。)
道三の本木さんが伊右衛門のCMをやってるものだから、お茶の名前を上手く使われちゃうと言うわけなのですが、感心しちゃいます、本当に。
しかしあの鷹の爪に毒を仕込んでと言うのは、本当に頼芸だったのかしら。13回の展開を見ていると、首を傾げたくなりました。
と言うわけで、
13回のあらすじ
『暗殺を企てた頼芸(尾美としのり)を攻めると息巻く道三(本木雅弘)。高政(伊藤英明)は、戦になったときには実の父と慕う頼芸側につくと明言し、光秀(長谷川博己)にも決断を迫る。道三を訪ね、この戦は身内同士が殺し合う、国をほろぼす戦になると訴える光秀。すると道三は、本当は戦をするつもりはなく、頼芸は追い出すが、あくまでもこれは国衆にカツを入れるための芝居だったと白状する。その一方、頼芸を総大将に担ぎ出すべく鷺山城に集まる高政らの目前で、頼芸は恐れをなして早々に逃げ出してしまう。』
2回分って「長くなってすみません。」と言いたくなりますね。
だから短く簡単に書きますね。
頼芸を追い出す手段の鷹の・・・・・・
残酷で嫌なシーンでしたね。鳥などでなくても、家で動物を飼っている人には、あの頼芸がヘナヘナになって逃げ出したくなった気持ちが分かるのではないでしょうか。
本木さんが演じているので、魅力的な道三になってしまっていますが、本当に彼は光秀が
「どちらかと言うと嫌いです !!」と言いたくなるような強烈すぎる、または恐ろしすぎる個性を持っているのですよね。
涙ながらの光秀の訴えも良かったです。
しかし高政、高政よどうしてと、私は悲しくなります。
本当に父を失ったと彼は言いますが、頼芸のどこかに一片でも彼への愛情があったというのでしょうか。それとも彼は本当に成り上がりものの子供である自分が許せないとでも言うのでしょうか。
そして聖徳寺での義父と婿との対面が・・・・・
その途中のエピソードって結構有名な話ですよね。待ち伏せして覗くって話。いつもここまでやってましたっけ。他でもこのシーンを見たような気がします。どこで見たのかな~。???
で、彼は・・・・・って言うのは次週ですね。
しかしあの鉄砲衆と馬上のふざけた服などにも、父親を知り尽くした帰蝶の綿密な計算が働いていたとは・・・・
フフッ、面白いね。
と言うわけで、また来週~♪