昨日、マンションのサークルで草むしりをしていた時に
「思った通り、あそこは穴場だったわ。ほとんど誰もいなかった。」と私が言いましたら、
「この前、車がいっぱい止まっていたよ。」とそのお仲間が言ったのでした。
「ええっ?
じゃあ、平日のしかもお天気がイマイチの時にお散歩に行ったから良かったのかしら。」と私は言いました。
「ここが良かったよ。」と書いて、人がたくさん来たら困る事なので、今回は敢えてどこどこと名前は書かない事にしますね。
だけどこの場所は私の大好きな空間で、たびたびこのブログ内にも登場してきている場所で、同じ地域の知っている方には分かる場所だと思います。
ほとんど仕事にも行かなくなって、家に引きこもって自粛生活をしていましたら、本当に体力がドドドと落ちてしまった事に自覚が出てきました。毎日体操をしなければとも思いますが、やはりご近所をこっそりとウロウロしたいなと思ったりもしています。
Googleのフォトが「昨年の思い出」というアルバムをスマホに送ってくれたりしたのを観ましたら、25日にはその周辺をウロウロしていたことが分かりました。
そして閃いたと言うわけなんです。
「そうだわ。そこがあったじゃない!」と。
その街の中の森は、あまりにも人がいない場所で、姉の蝶子さんに「一人で行かない事 !」と釘を刺されていた場所だったのです。
そしてお久しぶりに会ったお友達の星子さんと、ご一緒にお散歩をしてきました。
しかし、なんて言う美しい季節なのでしょうか。
しばしの間、すべてを忘れて森の緑を楽しみました。
この橋の向こうに男の人が立っていました。私たちが渡るのを待っていてくれたみたいです。
でもその人は、ここの管理の人で、私たちが橋を渡ると
「キンランの花が咲いているよ。」
と、教えてくれたのです。
なんて可愛い黄色でしょう。
キンランの花の写真を撮っていたら、また向こうから男の人がやって来て
「向こうの十二単はもう見たかい ?」と聞きました。
「ううん、まだです。」と答えると、
たくさん咲いているよと教えてくれたのです。
行ってみると、本当にたくさん咲いていました。
今マンションでも、十二単がたくさん咲いているのですが、白い野生の十二単は、また少し趣が違います。
また歩みを進めていたら、遠雷が・・・・。
森に居てはダメなんじゃないと、いそいそとそこから脱出しました。
だけどその時、歩きながら白馬でも同じ事があったねと、星子さんと二人で思い出を語り合ってしまいました。
あの時は森ではなく原っぱで雷が鳴りはじめ・・・・・
愛子さんは凄く背の高い人で、私はこの人の傍にはこんな時には居たくないなぁと超薄情な事を考えていたりして・・・・
あの人はもう居ないんだなぁ・・・・・・
街の中の街路樹も可愛らしい。
本当は歩いているだけで楽しい季節なのです。
街路の傍にある池も、いつの間にやら初夏色に染まっていました。
雷とポチポチの雨はすぐに立ち去ってしまいました。
だけどそのせいでお散歩時間は2時間そこそこ。
それでも私は、どこかに行ったような満足感を得ていたのでした。
そして12200歩、歩きました。
☆
ここはやっぱりお散歩の穴場だと思いました。
入口辺りで若いお母さんと幼児がブランコで遊んでいました。
沼の所で二人の方が絵を描いていました。
橋を渡ったところで、キンランを教えてくれた管理のオジサン。
十二単を教えてくれたお散歩のオジサン。
その十二単の写真を撮っていたら、後ろを過ぎて行ったご夫婦。
出会ったのはその方たちだけ。
それだって、ここでは今までで一番多くの人に出会いました。
そしてきっと皆、ここは昔からその人たちのお気に入りの空間だったのではないかしら。
じゃなかったら、ここを思い出すわけがないもの。