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7月3日に見てまいりました。
美しく静かな文章の短編小説を読んでいるような映画でした。
「スーパーノヴァ」は「超新星」と言う意味。
解説 (映画.COMより)←その他の諸々の情報もそちらにてどうぞ。
『コリン・ファースとスタンリー・トゥッチがカップル役を演じ、20年の歳月をともにしてきた2人が思いがけず早く訪れた最後の時間に向き合う姿を、イギリスの湖水地方の美しい風景とともに描いたヒューマンドラマ。ピアニストのサムと作家のタスカーは互いを思い合う20年来のパートナーで、ともにユーモアや文化を愛し、家族や友人にも恵まれ、幸せな人生を歩んできた。ところが、タスカーが不治の病に侵されていることがわかり、2人で歩む人生は思いがけず早い終幕を迎えることとなる。』
病・別れなどがテーマの場合、私などは涙もろいのですぐ泣いてしまうタイプ。
だけどこの映画では泣くシーンは、私的にはまったくなかったのでした。
もちろんプロモーションなどでは「号泣」などと謳っていたりもして、泣いたと言う感想もお見受けしたのですが、静かで淡々としていて、それがむしろリアルに感じ、涙よりも深く考えてしまったのでいた。
この映画は、無意識でも潜在的にでもゲイの人に偏見がある人には論外で、お勧めできません。
物語はそのずっと先にあるのですから。
そしてまた相手の想いを「受け入れる」と言うのは、究極の愛なのかも知れないと、最後に思いました。
だけどそう思っても、今の私にはできる事かどうか分からない事だと思いました。
画像の下はあらすじは書いていませんが、勘の良い方には内容が分かってしまうかもしれませんのでお気をつけて。
私はこの映画を見て、「アリスのままで」と言う作品のあるシーンを思い出しました。
「この質問に答えられなくなったら、何々の薬を全部飲む。」とパソコンにメモを残すアリス。だけど本当にそんな時が来て、その薬のところに何度も行くけれど、その場所に行くたびに、何をしようとしていたのか分からなくなって、何度もパソコンと薬のある洗面所を往復してしまうシーンです。
だけど失敗して、私はホッとしました。
しかしそれは、アリスがアリスのままでいられた最後のチャンスだったと思うのです。複雑な気持ちにもなりました。
ホッとしたのは家族の気持ち。
複雑な気持ちになったのは、アリスの行動に共鳴した、「もしも私がそうだったら」の私の気持ちがあったからだと思います。
この画像の下はネタバレしています。
コリン・ファース演じるサムも悩みました。
最初はタスカ―を施設に入れて、仕事の合間に本を読んであげる生活などを考えていたのです。だけど彼は最後まで、彼と共に生きようと決意するのです。ピアニストである仕事も止めて、ずっと介護しようと覚悟しました。
だけどタスカーはタスカー(スタンリー・トゥッチ)で、自分の最後を考えていました。それを知ってしまったサムが怒るのは当たり前です。
タスカーと最後まで一緒に居ようと、仕事まで引退しようとしていたわけですから。
二人がぶつかり合うラストは、引き込まれました。
サムの視点、タスカーの視点にたって気持ちは揺れるのでした。
そして上にも書いたことですが、相手の気持ちを受け入れるという事は、究極の愛なのかと感じたのでした。
湖水地方に行ってみたいな。。。
私は逆に、そのグループを知らなかったので、思わず検索してしまいました。
で、今、
https://www.youtube.com/watch?v=fUOunMLIqs4
で、聴いています^^
湖水地方、素敵ですよね。何度でも行きたいですね。