森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

鎌倉殿の13人 第38回「時を継ぐもの」

2022-10-03 11:56:16 | ドラマ (大河)

思わず泣いちゃいましたね、私。

政子がみんなに「父を助けてください。」と土下座するシーンに。

彼女は今や執権の仕事の代わりさえする、トップレディなんですものね。その彼女の土下座には、誰だって後ずさりもし、逆らえなくなると思います。

それに政子は、ポーズじゃなくて、心の底から「娘として命乞いに来ているのです。」となりふり構わずだったと思います。だから思わず涙が零れました。

そしてそれまではクールに、「構うこたない、首跳ねちゃえよ。」みたいな事を言っていた八田殿が、自害しようとしていた時政を危機一髪で助けるのですものね。

「悪かったな、息子じゃなくて。」とか言ってませんでしたっけ。

時政パパさん、やっぱり待っていたと思う・・・・義時を。

ちょっと話は逸れますが、八田殿のセクシーな胸のはだけ方、ワイルドな感じでネットで盛り上がるほどは、私は気にはなって居なかったのですが、今日は思わず目が行ってしまった(笑)

衣装を切る時、こんなかなぁとか鏡を見ながら着てるのかなとか思ってしまって・・・・どういう見方をしてるのじゃ。政子に泣きながらも、目はそっちか(^_^;)

 

で、お話を元に戻して、義時にはそんな政子みたいな事はしたくても出来ない事だと思います。立場的に。

 

それでも伊豆流罪が決まって、時政との別れのシーンに、私はまた涙が零れました。

セリフはいつもながら不正確ですが、

「父上が臨終の時、その手を取って差し上げられない。」

「無念です。お恨みします。ずっと一緒だと思っていたのに。」

「今生の別れです。」

と言う義時の数々の言葉に、息子としての愛を本当に感じました。

この時聞こえてきたのが、

チャチャチャと言う鳥の声。

この物語は、登場の時と退場の時のエピソードが被ります。ちゃんとは覚えていないのですが、二人で野菜を持って歩いていた時か何か、そんな会話があったように思います。

地味でただの気の良いおやじ(ただし家族から尊敬されていた。)だった時政は、りくと言う美しい妻の為に、綺麗な声で鳴いたのでしょう。ホーホケキョと。でももうそう鳴かなくても、やはり鶯は鶯、間違いはないと彼は思ったのでしょうか。

 

そのりくと政子と実衣の別れのシーン。

りくは確かに、必要以上の権力を求め夫をそそのかした悪女だったとは思いますが、一度も夫を裏切る事はありませんでした。京へ逃そうとした時政にも逆らって、身を欺いて逃げ込んだ先は政子の所で、そして夫の命乞いの為だったのです。思えば閑職に追いやられて、義村に臭いと言われながらも、そういう時代には共に田畑を耕し肥料を撒いていたのですものね。

怖い顔をすると男子が生まれると、政子に怖い顔(面白い)させたりく。三人で伊豆の山寺に逃げ込んで、毎日拭き掃除の生活だったけれど、ちっとも真面目にやらないで、可愛らしいお坊さんにはイキイキと話していたりく。

政子と実衣の想い出は、視聴者の想い出でもあるのですよね。豪華な着物を館から持って来させ、二人にはけっしてみすぼらしい姿を見せなかったりく。

そんなりくに、二人は父は若返ってイキイキとしていたとお礼を言います。

 

そして・・・・私、ドキドキしました。

「ああ、助かって良かったな。」と言うと、夫が、

「歴史を変えるような事はしないだろう。」と言うので、

「違うよ。りくは死なないと思っていたけれど、助かって良かったと思ったのは、トゥの方だよ。分かんないからさ、この脚本。」

 

義村の「俺の女になれ。」発言はスルーしまして、その後のりくと義時の会話はある意味ぶっ飛んでいましたね。

「私を殺そうとしたでしょ。」

言える、ふつー?

「安心して。もうたき付けたりしないから。」とか言いながら、「私はこんな所では終わらない。」などと言うりく。

矛盾しているようだけれど、こういう気概があればこそ、この先もしたたかに生きたのかも知れませんね。

時政は、最後の時に子供たちには会えなくても、このりくがずっとそばに居てくれたので、晩年は幸せだったのじゃないかなと思いました。

そしてこのりくの後押しもあって、義時は次の執権になります。着物の色も変わって、巷では「義時最終形態」とか言われているそうですね。(ゴジラか ?)

文句が出る御家人たちの集まり。

三浦義村との連係プレーは見事でしたね。

最初に突っ込んで、反対するかのようで、実は違う。

 

かくして、義時は執権になり、そして京に居る、平賀を討ち取ります。

この人の最後は知っていたけれど、この人がそうなっても1ミリも同情しないわと思っていました。そして、やっぱり何の同情も無しです。確かにこの人が鎌倉殿になろうなどと思った事など無かったと思います。そこは悪女りくを恨みなさい。だけど彼が彼女の大切な息子を殺したのですから、当然の報いです。彼の讒言で畠山は滅んでしまったのですから、それも当然の報いです。

自分は無実だと嘆きながら死んでいくのが相応の罰だと思います。厳しい事を言っていますが、畠山への怨みは相当深いかも、私。(^_^;)

(平賀は嫌いでも、山中崇さんは好きです。)

 

そしてお気に入りの家来を、鎌倉側の指示で殺されてしまった後鳥羽上皇は怒りまくります。

次の大きな事件の布石になってしまったのかも知れませんね。

 

おじいさまの命乞いをする鎌倉殿、実朝君はいい子。

拉致現場から帰還で、千世と初ハグに戸惑う実朝君。なんか、私が照れちゃって^^

のえ、ナイスタイミングで無理やりっぽく登場で、知らないうちにりくを助ける。(でもあの時の質問が、後に関わってくるのかな。)

実朝君から「武衛」の本当の意味を知り、今は「羽林」だと知り、さっそくそれを使う和田義盛。

 

だけど、私笑ってしまいました。大事な時政からの伝言を、忘れちゃった・・・・カレ。

義時の「忘れたのか ?」に。

緊迫感が薄れていい感じですよね。

でもこれを書いていて、ちょっと思った。

あれ、忘れたのではなくて、鎌倉殿の前で自分からは言い辛かったのでは。

セリフの正確さを無視して言えば、あれは、鎌倉のトップは北条だから、鎌倉を引っ張っていけと言ってるようなもの。もちろん実務的にはそうなんだけれど、やはり形のトップの人の前では、言い辛かったとか ?

捉え方の違いかもしれませんが、「鎌倉を、北条を頼む。」忘れてしまった(事になっている)和田の代わりに実朝君が言うけれど、あれは決してそんな風には聞こえてはこなかったような気がしてしまうのです。

意外と彼は・・・・

えっ、買いかぶりか。

でもなんか、彼にも徐々に鎌倉の呪いの魔の手がと思うと、なんか贔屓目に見ちゃうんですよね。

 

と言うわけで、39回は再来週ですね。

 

 

※ 10日の昼間にやっていた再放送を見ました。

2回目を見たら、やっぱり和田殿の事は買い被りで、単純に忘れたっぽい。でもやっぱし、この状況で一息息を抜く感じが良いですよね。

しかし2回目を見ても、泣いたところでまた泣きました。

そして一回前の回の再放送でも、北条一族全員の「ボンタラクーソワカ」の大合唱は、本当に泣けました。

予定していたお片付けの予定が滞りました(^_^;)

 

 


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