森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒20 第13話「死者の結婚」

2022-01-27 23:11:43 | ドラマ(相棒)

終わってみれば、ちょっと切ない話だと思いました。

真実は暴かれましたが、その真実は、あのお母さんに告げられたのでしょうか。

でもきっと、あの人たちは覚悟していたはずですよね。だからあの瞑婚絵を依頼したのだと思います。

確かに元刑事の黒瀬は、絶対にやってはいけない事をやってしまったと思います。だけどあの瞑婚絵が描かれたことによって、その絵にそっくりな女性をお父さんが見つけ、余命のないお母さんの心を励まし、そして犯人だった青年は、親の気持ちを理解して苦しみ、自首しようと決意したのだと思いました。

青年は殺されてしまいましたが、結局は、それによって最後は少女の遺体の場所に行きつき、真実が分かっていくのですから、あれは冥府の少女からのメッセージだったのかもしれません。

親は、成長する事を止めてしまった想い出の中の子供も成長させて、出来なかった結婚をさせてあげようと思うー。深い愛情と共に。

だけれど子供は子供で、きっと先に逝ってしまった事を悲しみ、親の事を思って、そっと見守っていたのかもしれません。

瞑婚の事を描きつつも、ホラー色無し。

実はちょっと勿体ないと思ったのでした。

ホラーと言っても、それは恐怖ばかりではないと思うからです。

 

また、多岐川家の両親にとっては、やはり真実を知る事が大事で、病気のお母さんはどんなに哀しくても、過去にあったそれを受け止めて、そしてしっかりと娘を先に見送ると思います。そしてあの瞑婚絵似の女性は、最後までお母さんに寄り添って励まし続けるのだと思いました。

 

しかし本当に犯人は恐ろしい人でしたね。

高校生に手を出す。目撃してしまった少女・未来が謝って死んでしまうと、埋めて隠ぺいしてしまう。そしてずっと胸も痛まずヌケヌケと生きていて、良心の呵責に苦しみ自首しようとする青年を刺し殺す。しかもめった刺し。

夫も生徒も失いたくなかったなどと、まるで正当化するように平気で言う。

右京が、声を荒げてお説教して、沈み込んだ顔をして見せたけれど、こんなモンスターは、何も反省していないと思いました。

出会った事が不幸せなのだと言うのは、こういう人との事を言うのだと思いました。未来ちゃんも、そしてあの殺されてしまった青年も。

 

最後に、「こてまり」でのイタミンは、なにげに可愛いおじさんになってましたね^^

そして確認しましたよね。

青木はしつこいって。役に立ちましたが^^

 

 

 

 

 


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