3月24日に上野に行ったのは、「東京都美術館」で開催されている「エゴン・シーレ展」を見に行くためだったのです。
最初、この美術展が開催されると分かっても、実は心動かずでした。
と、いうのも、トップ画像のポスターに描かれている自画像の描かれ方・・・・
実は苦手。
私的には、長年ずっとラスボス的なゴッホをようやくクリアしたので(今はむしろ好き)、もう心を逆撫ぜするような作品には出会わないで済むと思っていたのに、なんですかね、あのタッチは。なんか、こう・・・説明しづらいのですが、あのインパクトの大きさがグサッとくるんですよね。多分そこがいいところなんだと思うんですが。
これですものね。
「怖い怖い怖い」と、震えてしまうわけです。
でもどうして気持ちが変わったのかというと、3月17日に「佐伯祐三展」に行ったからなんです。
この人のインパクトの強さも半端がないじゃないですか。それなのに、私は感動したんですよね。→東京ステーションギャラリー「佐伯祐三」展
見に行ったら、たぶん気持ちも変わるのではないかしらと。
そんな予感がしたんです。
そしてそれは予感通りだったんですよ。
ちょっと美術館のサイトで予習もしました。
でもそれで気が付いたんです。「エゴン・シーレ」が大きく出ているので、「レオポルド美術館」という文字が霞むというか・・。
イメージ的には、その美術館から借りた「エゴン・シーレ展」というものだったのですが、実際はエゴン・シーレの絵が中心の「レオポルド美術館展」だったという印象が残りました。
クリムト、ココシュカ、ゲルストルなど、「ウィーン世紀末を生きた、強烈な個性を放つ画家たちの作品も紹介」されていて、それはそれで良かったのですが、私的には、この強烈な個性の絵画のみを展示された(50作品)倍の数で見たかったなと、贅沢にも思ったのでした。
展覧会の紹介の文に「シーレの初期から晩年までの絵画」とありましたが、ちょっと切なく悲しくなりました。なぜなら彼の晩年は28歳だから。
しかもスペイン風邪で、身ごもった妻が亡くなってから3日後に彼も同じ病で後を追うのです。
それもクリムト亡き後、彼が中心の展覧会が大成功をおさめ、明るい未来の夢を見たすぐ後に・・・・。
この展覧会には撮影コーナーがありました。
また階段などの展示などでも
実はあるコーナーで、一人、心の中でニマニマしていました。
この感想を、ご一緒した星子さんに言っても話が通じませんから、だから一人でニマニマしていたのです。マスクの中で(笑)
(ネットからお借りしました。)
「闘士」という作品なのですが、続けて「裸体自画像」「背を向けて立つ裸体の男」と作品が並んでいたのですが、これらの作品を見て、私は心の中で
「荒木飛呂彦氏は、絶対にこの3作品が好きに違いない。」と思ったのでした。
そしたらですね、さらに驚いたのは、そんなことを思ったのは私だけじゃなかったということなんです。
あまり反映されていませんが、一応ブログ書く前はHPやウキペディアとか開いて読みます。その時、ふと見たら「エゴン・シーレジョジョ」って出てきたんですよ。
「えーっ」と思って開いてみたら、ジョジョの絵が彼に影響されていると思った人は多数いたみたいです。もちろん真実は分からないことですが、同じように連想した人がいたと知って、私はちょっとだけ嬉しく思いました。
「佐伯祐三展」の後、彼の人生のドラマ化(または映画化)を夢見て、星子さんと話し合ったと書きましたが、エゴン・シーレは映画化されていました。
最後に、24日の「花より団子タイム」は・・・
展覧会後のおやつ。