お休みしていたので、ひとつ前からの感想から書く事にします。
今回のライターさんは、児玉頼子 さんと言う方で「相棒」は初の方ですね。だからなのか斬新な視点で内村刑事部長に光を当てたのかしら。
彼はこんな風に、物語の中心に絡む事ってあまりなかったと思うんです。今までのライターさんが、さりげなく避けて来たのでしょうか。本当はもっと最初の頃のシーズンでちゃんとやるべきことだったかと思うのですよね。
あまりにもシリーズが長いので、私、忘れちゃったなあと、朝、頼りのウィキ様を読み直してみたのです。何を忘れたと思ったのかと言うと、なぜ彼が特命を毛嫌いするのかと言う事ですよ。
何らかのエピソードがあっての事だったかと思ったからです。
でも・・・・・・、ないのですよね。これと言った理由が。
「毛嫌い」なんです。
と言う事は、彼の性格は、嫉妬心強く事なかれ主義。今までのエピソードもプラスして考えると、プライドは異常に高いのに、面倒な事は人に押し付ける傾向がある・…なんて読み解く事が出来ると思うのです。なぜかと言う途中式のようなものを書かないから、「なんで」となる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなには反論されない部分だと思います。
そう考えると、今回のお話の中の内村刑事部長は、相当男気がありましたよね。
ある意味、キャラ崩壊じゃんって思いました。
だけど、なんたってシーズン17と言ったら、17年間ものお付き合いですからね。特命係を煩わしいと思っている刑事部長に対しても、愛着の愛と言うものがあるものだから、なんか今回のお話も許せちゃうような気がしたのでした。なかなかドラマ的に面白かったですよね。
唯一、彼らしかったのは、最後に「花の里」に訪れて、勝手に捜査したことは御咎めなしにしてやるって、偉そうに言いに来た時。わざわざやって来て、彼は彼なりの「ありがとう。」を伝えに来たのですよね。
右京さんにはそれが分かっていたので、「御咎めなしだそうです。」と嬉しそうでしたね。
お話自体は
薔薇の香りから線香にたどり着き、そこから、ああなってこうなってと・・・←手抜き。
ただ私はやっぱり、被害者遺族の気持ち寄りになってしまって、こう言う物語は心が重くなってしまいました。
加害者の人権などを守るのは弁護士の仕事なので、彼が殺されてしまった事は、本当に気の毒だと思い、この真犯人は、本当に嫌な奴だと思います。(この真犯人は、出てきた時に『怪しい』を醸し出していて、『あっ、こ奴が犯人か』ってなってしまいましたww)
だけど、メインのお話の中の、被害者の母の手紙をずっと受け取り拒否していたのは、どのような理由からでも、相手の気持ちを少しも考えない行為だし、早期釈放の道を選ばず満期で刑期を迎える事を選んだと言うのにも、別に偉い事でもなく、私的には「当たり前」の事に感じました。
犯罪者に更生の道、やり直し生きていく道はないのかという問題については、私の心の中でそっと棚の上にあげておく事にします。
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