・「「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」の感想、その1」の続きです。
このお話、ファンタジーで、本当に良く出来ているなと思うのです。よく考えているなってところとか新しい発想とかが、韓国ドラマや映画のウリの部分なのかなと思います。
あらすじは、HPの「あらすじ」のところをお読みください。→こちらです。
そして「その1」でも書きましたが、絵がことごとく綺麗です。
見ていない人にはさっぱり分からないと言う内容かもしれませんが、いつか見る機会があるかもしれません。その時は「ああ、なるほど。ここを言っていたのか。」となると思います。
秋のカナダをロケに使ったのも良かったし、そのお墓のシーンも素敵ですよね。
どこでもドアのようなドアを開けると、ソバ畑の道と言うのも不思議な雰囲気で素敵でした。もちろん海のシーンも。
だけどこれ、要所要所で笑わせてくれるのが良いですよね。
一番笑ったのが、霧のトンネルの中を死神とトッケビとが並んで、チョーかっこ良く歩くところですね。でもその手にはネギの入った袋をぶら下げているわけで、一番カッコいいシーンのセルフパロディ。しかもネギを持っていてもカッコよく歩いていたら、後ろからバイクの兄ちゃんに、「歩道歩けよ。」って叱られちゃう。
あれはお正月のサービスシーンだったのですね、きっと。
そして一番好きだなと思ったシーンが・・・・・・・、トッケビとヒロインの二人のシーンじゃなくて「すみません」ってなものですが、トッケビがボンヤリ海を見ていると(湖かしら)、隣のベンチに座った男が、パンを分けてくれるシーンなのです。
昼間から寂し気で所在なさげに湖を眺めていたので、自分と同じように仕事を失った者かと、その男は勘違いをしたのですよね。自分だって困った状況なのに、「君は若いから大丈夫だ。」と慰め、「これは分けられるように二つに切られているんだ。だから大丈夫だよ。」と一個のパンの半分をトッケビに差し出すのでした。
するとトッケビは、彼に真っすぐにこの方向に行くと、あなたの助けを待っている人がいると未来を指し示すのです。
その彼は、その後財閥で仕事を得て、そればかりか後継のひとりになっていくと予想されるシーンでしたよね。(細かい所は不正確です)
なんだか気が付かないうちにジワーッと瞼が濡れました。
私はこういう「星の金貨」的なお話が、子供の時から大好きなんです。言うなれば無欲の善意が、結果、金貨ザクザクをもたらすと言うもの。
ハァ←タメイキ
無欲の善意って本当に美しいなと思います。報われるところも良いし・・・・・・なぜ私は報われないのかって・・・・無欲ではないからかも(涙)
また好きなエピソードは、死の瞬間まで前世でトッケビの人間だった頃のキム・シンに忠実だった男が、同じ顔で今に現世に生まれ変わって来て、その人を見つけたトッケビは、彼にねぎらいの言葉を掛け、そして彼の会社に就職させ、家から車まで会社が面倒を見ると言うシーンです。
「なんで ? 」と不思議がる男に、秘書は「前世に良い事をしたからです。」みたいなことを言ったと思います。
前世の善行が現世に報われるって、先に述べた「金貨ザクザク」にも繋がるような話で、やっぱ、好き(^_^;)
じゃあ、私の場合は・・・・・・って、そこ、考えちゃダメですね。ドラマなんですから~♪
これ、トッケビのキム・シンとウンタクの話も良いのですが、死神とサニーの話も結構泣けますよね。私はどちらかと言うと、こちらの二人が気になっていました。って、ラブロマンス、ダメって書かなかったっけ、わたし・・・・・
でもさぁ、死神との恋なんだから、まぁ、良いかって思ってくださいね。
映像量が少なかったけれど、高麗時代の王、ワン・ヨとキム・ソンとの出会いのシーンは可愛かったです。いわゆる一目ぼれだったのですよね。高麗時代の物語も、もうちょっと見たかったような気もしました。
ねじ曲がってしまった愛も、時代が変わって庶民に生まれてみたら、もっと簡単に素直に、その愛を伝えられた、そんな二人にホッとしました。
トッケビとウンタクは、長く連れ添って彼女が死に、そして再び生まれ変わって来て連れ添うと言う方法で、この先も生きていくと言うのでしょうか。
その世界観では、人は4回生まれ変わると言っていたでしょう。
凄く長生きして、残り300年を共に生きた後は、どうするのかしら、トッケビは・・・・。
何か、私、見逃してるのかしら ?
まっ、ドラマのお話なので、難しい事は無しで良いですよね。
蝶子さんは、これを3回見たのですって。
「お姉ちゃん、忙しい人だなと思っていたのに、もう、そう思うの止める!!」と、私が言ったかどうかは内緒^^
しかし、永遠の命を生き続け、その命を終わらせることが出来ると言う「トッケビの花嫁」が現れた時の、トッケビの狼狽ぶりに私は、ちょっと驚きました。そりゃ、ずっと生きて来たわけですから、もう死ぬかもと言われたら焦るような気もしますが、なんか900年も生きて来て、この慌てぶりか~って。これは文句ではなく、笑っちゃったと言う話です。
なんたって、エドガー・ポーツネル、400年ぐらいしか生きていないけれど、あの落ち着きっぷりなんで、そんなわけで、ちょっと驚いてしまったと言うわけなんですね。(「ポーの一族」の。)
あとね、ちょっと思ったのは、韓国の女性って、自立度と意識が日本よりも高いのかなと言う点なんです。トッケビは相当の金持ちなんですよ。結婚したら、もうお金の心配はいらないわってなものじゃないですか。
でも仕事をするのは当たり前だし、自分にかかったお金を出して貰っても返す話をするし、これは国ではなく時代の違いかもしれませんね。今の世の中、女性と男性ってまだまだ平等じゃないけれど、責任とか経済的な事とかだけ平等になって言ってしまっていて、けっして今が女性にとって生きやすい世の中とは言えないかも知れませんね。
出てきた俳優さんたちは皆素敵でした。特に男性陣に、私は例外なく惹かれた口です。
ちょっと続けて彼らの作品を見てみたくなり、リサーチしたのですよ。
コン・ユは吃驚な事に、映画の「新感染ファイナル・エキスプレス」に出ていた人だったのですね。韓国の俳優さんをまったく知らないので、見ていても分かりませんでした。
公開日未定の「ワンダーランド」は、今から話題になっているみたいですね。秋に公開予定の「82年生まれ、キム・ジヨン」。
軽い話じゃなさそうで、ちょっと気になっています。
死神役のイ・ドンウクはサニー役のユ・インナと再び共演したのですよね。「真心が届く」ですか。でもこれは、今は無料で見るのは難しいみたいです。でも「ホテルキング」とか言うのを、Amazonprimeで見つけてしまいました。
それから、私が凄く気に入った人は、甥っ子役のユク・ソンジュだったのです。新作の「サンカブ屋台」も気になっているのですが、他の作品もチェックしています。
すっかりはまっているなと思われると思うのですが、そうでもないです。
好きなものがいっぱいあるだけ。
と言うわけで、お仕事に行ってきまーす。
たぶんこれも好きな事の一つだから。