森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

願い叶えたまえ

2021-03-27 13:27:12 | 梢は歌う(日記)

女性もバリバリと働くようになった昨今のばば業は結構大変ですね。

友人も子守のミッションを受けて、娘ちゃんの所に行くのだと言いました。

戻ってきたら、また別の娘ちゃんの所に同じく子守で行くそうです。

孫などいない(そもそも彼らは結婚もしていない( ;∀;))私は、「へぇ、そう。」ってなものですが、桜の季節です。美しい大きな公園の中を散歩する友人の姿が想像できて「イイナ」と思いました。

そして「何か送って。」と私は言いました。

するとさっそく、遠くに赤富士が写っている海の動画を送られてきたのです。

桜の公園に頭が行ってしまい、ちょっと忘れてしまっていたのでしたが、彼女の娘ちゃんのひとりは、海辺の町に住んでいたのでした。

「海、いいなあ。」としみじみと思いました。でも今は思い立ったからと言って、さしあたっての用でも無ければ気軽には行けるわけもない事です。

引いては押し寄せる波の音。背後に子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきました。

私は癒されて、なんだか幸せな時間のおすそ分けを貰ったような気分になりました。

それで、その動画を姉妹ラインに送ったのでした。

それは24日水曜日の事でした。

※        ※       ※

「癒されるよねぇ。」「海っていいよねぇ。」、そんな返信が返ってくるかと思いきや、スノウさんからは

「泳ぎに行こう。」と言う返信。

えーっ !?

この動画でその発想 ?

しかしいついかなる時も大まじめに取り組み、また正直な私は真面目に返信をしました。

「水着がパンパンよ。」

トルコの温泉ではムリムリにギューインと引き延ばして着たけれど、あれは夜の薄暗さに紛れての事だしね。だけど新しく買うと言う発想はない^^

「切っちゃってビキニにしたら」とスノウさん。

冗談言うなって。

しばらくは水着談義。

「おばちゃんは(私)、砂浜歩いて貝を拾ったり石を拾ったり(やたら拾いたがり)、夕日見ながら歌でも歌ったりしたいね。」

そこに名都さんも加わって、

「じゃあ、二人で泳ぎに行こう。」となり、なんだか置いてかれそうな雰囲気。

「置いていくなって。行くから。」と私。

そしてとうとう最後は、民宿に泊まろうと言う話になりました。

薄汚れた古い畳の部屋で、ビールで乾杯しながらしょうもないお喋りをし、ちょっと酔ったら、砂浜に散歩に出かけて、降るような満天の星空を見ながら、またお喋りをし、そして疲れたら部屋に戻って、又布団の中でおしゃべりをし、そしてひとりひとりが黙っていき、そっと波の音を聞きながら眠る・・・・・・。。

ああ、良いな。

海辺の民宿。

「ゴージャス富士屋ホテルの次は、寂れた海辺の民宿。ディズニーランドも行かなくちゃね。ああ、忙しいな。」とスノウさん。

この富士屋ホテルと言うのは、箱根の由緒正しいあのホテルですが、スノウさんのリクエストに着き、近いうちに行こうと言う事になっているのです。

ちょっと老化甚だしい母と、病気でヨロヨロしているスノウさんを連れて行くわけだから、素泊まりでお食事は近辺で済ますと言う事も出来そうもないので、そこでホテルライフを満喫すると言うプランにしたら、私の生活レベルでは、かなり気合を入れなくてはならない金額です。旅行の金額と言う事ではなく、ホテルのみでそんなにお金を使った事がないと言う意味ですが、それでも今はスノウさんのリクエストには応えようと、みな思っているのです。

「忙しいけれど、楽しみだね。」と名都さん。

そして楽しいスタンプが並びます。

だけど私はだんだん胸が苦しくなってくる・・・・・・。

どうしてこんなに楽しい予定ばかりを語るんだろう・・・・。

 

※      ※      ※

3月28日は姉妹で実家に集まろうと言う事になっていました。それは昨年の8月以来です。サークルでやったビンゴがやっぱり楽しかったので、少人数でもプレゼント交換会のつもりで、ビンゴでも遊ぼうと言う事になっていました。夜はみんなでまた映画の鑑賞会をしようと言う予定でした。

蝶子さんのパートナーさんが、車でスノウさんを迎えに行く予定になっていたし、蝶子さんから買い物メモがラインで届き、着々と準備が進んでいました。

だけど25日の木曜日に、蝶子さんにスノウさんから泣きながら電話が入りました。

怠くて立ち上がれず、そして・・・・・・・・・と不調の訴えが続き、車で来てもらっても行けないと言われたそうです。

 

そして28日に姉妹で実家に集まる事は、無しになりました。

 

「豪華ホテルに、海辺の民宿に、ディズニーランド・・・・」

26日の金曜日、6時過ぎにバイトに行こうとバス停から空を見上げると、透き通った月が天空に輝いていました。

その月に向かって、思わず呟きました。

「どうか、その願い叶えたまえ。」と。

 

ただ集まると言う、そんな願いも叶わないと言うのに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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