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先日、「月刊フラワーズ1月号」の予約を入れようと、Amazonのサイトを開いたら、この本が発売されている事を知りました。迷わず買い求めましたが、読めば必ず泣いてしまうという物語をなぜ私は買うのかと、自分に問うてしまいました。
でも買って読まずにはいられないのです。
大島弓子さんの猫愛に触れたいから。
そして大島さんの家の猫たちの生き様に触れたいから。
でもこの本は、作者にそんなつもりはなくても、猫さんたちへのレクイエムになっているように思います。
帯にも「愛と哀しみの第4弾」とあります。
トラのお話。ミケマルのお話。モーモーのお話。じみ山のお話。きじ太郎のお話。ウリちゃんのお話。
野良猫デラックスのお話。カラス子のお話。
ドライアイが治ります !
去勢したのに、発情期が来てしまう猫「じみ山」。雄たけびとスプレーで作者を悩まし続けたというのに、脱走して帰って来なければ、心配のあまり歌を書きます。
「たちわかれ いなばのやまの みねにおふる
まつとしきかば いまかへりこむ」
この歌は、私が大好きな在原業平の異母兄在原行平のもので百人一首にもありますよね。
《この歌は、別れを惜しむ歌ですが、一方でいなくなった人や動物が戻ってくるように願う、おまじないの歌》なのですってね。
漫画から、いつも多くの事を学ばせていただいています。
大島弓子さん、また昔の抒情詩のような作品をお描きにならないのかしら。
4匹の猫が死んで、多い時には14匹の猫がいたというのに、とうとう2匹になってしまいました。
だけど何匹いても、猫たちが亡くなるとペットロスになってしまうのです。何匹いようが、みな違う猫。大島さんの猫への愛が本当に伝わってきますよ。
また、別れの時、それぞれに感謝の気持ちを感じ、そして「ありがとう」と言うのです。
これを読むと、我が家の可愛らしい猫たちに想いが行きます。
また大島さんの猫たちは、皆、老猫。15歳前後で橋を渡っていきます。
やはりそのシーンを読むと、たった10歳で亡くなってしまった、我が家のももちゃんの事を想いだし、涙ぐむのでした。
トップ画像は、我が家のクウちゃんです。
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