森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

64-ロクヨン【前編】

2016-06-23 10:45:27 | 映画

後編も始まった今頃になって6月20日の月曜日に前編を見てきました。一気に前後編を見ようとも思っていたのですが、なんだかこの陽気に負けて元気もなく、スタートが遅くなってしまったものですから、20日の月曜日は前篇だけにしておこうと思いました。

でもそれは見終わって、すぐに後悔しました。

ああ、一気に後編まで見たいなあ。

でも今日はもう帰らなくちゃいけないし・・・・・。

と言うわけで、後編は別の日の22日の水曜日に見たのです。

 

その前編の感想ー。<ネタバレは許される程度にしかしていないはずです。>

みんなが褒めている「64」。

だから私一人ぐらいは褒めなくてもいいかな。

後編も一気に見れば良かったと思ったのは、正直に言ってしまえば不満足だったからです。

 

でもこれは私の思い違いからそう感じただけで、この映画の作品自体は質の高い良作だったと思います。

なんと言ってもオールキャストによる濃厚な演技合戦。普通ならば、これに少々の難があったとしてもねじ伏せられないわけがありません。

 

たった7日間しかなかった昭和64年に起きた誘拐殺人事件。天皇崩御の影であまり報道もされずに世間から忘れられていった事件で、とうとう後一年で時効を迎えてしまうと言うもの。

nhkでドラマが始まった時に、すでに映画もやるのだと知っていたので、犯人などのネタバレを避けるためにドラマは未見です。

でもサスペンスだからと言って、あまりに情報を入れないで映画に行くのは意外と危険な事なんだと、私は学びました。

この「64-ロクヨン」が、「このミステリーがすごい」に選ばれた一冊だって事ぐらいは知っていて、だから見たかったのかも。

 

三上とマスコミの人たちがガミガミと遣り合っているシーン、また体を張ってブンヤたちを県警本部長室に入れまいとする姿に、思わず

「えっ、ずっとこれ!?」って思ってしまいました。そして

「そうだった。作者は『陰の季節』の人だものね。」と、その時に初めて自分が何を見に来たのか分かったのでした。

 

実はドラマの「陰の季節」は大好きな番組です。最近、仲村トオルでまた作られたみたいだけれど、上川隆也版のやつは欠かさず見ていました。やはり彼の濃厚な演技に引き込まれて、なかなか面白いのだけれど、よくよく考えてみると、あれはサスペンスと言うよりも、警察と言う一企業の〈もちろん警察は企業じゃないけれど、わざと言ってます。〉内部のもめごとのお話のような気がして、ジャンル的には「半沢直樹」と同じような気がしてしまうのですよね。

そして家に帰ってから知ったのですが、仲村トオル版の「陰の季節」は映画とコラボ作品で、彼は同じ役名の二渡として、映画に出ているのでした。ドラマもチラチラ見ていたのですが、ちゃんと見ていなくて、今になって後悔しました。

やっぱりサスペンスだからって「無」の状態で行くのは危険?

いやいや、そんな事を言ったら「ゴーンガール」だって「無」の状態で行って大正解なわけで、そうとも言いきれないのですよね。

大事な事は途中で頭を切り替えると言うことだったのかも知れません。

 

それでも、

最初の昭和64年の誘拐事件の身代金受け渡しのシーンは見ごたえあり。

「幸田メモ」とは何なのか。

「64」で立ち直れないほどに心にダメージを受けた日吉に未来はあるのか。

かかってきた無言電話の意味は ?

世捨て人のような風貌だったロクヨン被害者の父雨宮は、なぜいきなり髪を切ってさっぱりとしていたのか。

 

刑事ではない人の事件のお話はどうしても地味になりがちです。

でもロクヨンの警察庁長官視察でそこにマスコミが記事にすれば、風化しかけていた事件に光が当たると、三上には広報官三上としての事件への思い入れと闘いがあったのだと思いました。

 

そして物語は後編へ。

 

その入った予告を見て・・・・・

あれっ、・・・・

犯人だけは分かっちゃったな・・・・たぶん・・・

 

この映画はやっぱりヒューマンドラマ。そしてやっぱり演技合戦に尽きる。そこは文句なしに楽しめます。

みんなが褒めている「64」。

あっ、結局私も褒めている?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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