10月31日、シアターコクーンにて。
アニー・サリヴァンを鈴木杏。ヘレン・ケラーを高畑充希。
体当たり演技で、本当に泣かされました。
(普通に観ていましたが、そう言えば、平手打ちの時、本当の音がしていた?)
ところで私、このお芝居を見ていてある経験をしました。感動する時「ジーン」と言う言葉を使うでしょ。ある場面でジーンと感動した時、本当に体の一部がジーンと痺れたのです。そういう事って、本当にあるのですね。それとも健康的に何かまずかったとか・・・。
31日は土曜日と言う事もあって、お子様とご一緒と言う、羨ましいお母様たちが多数いました。まさに子供から大人まで感動出来る、あまりにも有名なお話だと思います。
「奇跡の人」と言うと、美内すずえの「ガラスの仮面」の中で、マヤと亜弓がヘレン対決をすると言う非常に面白いエピソードを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。井戸での奇跡の瞬間をどう表現するのか、本当に面白かったです。
「ガラスの仮面」の事を思い出していましたら、なんとパンフの中にその美内すずえのインタビューがあって、ちょっと嬉しかったです。余談ですが、その中に、あの作品はちゃんと権利関係の手続きをして、出来上がったものだったのですね。このインタビューの中で驚いた事は、「ガラスの仮面」が完結したら、マヤと亜弓に、今度はアニー対決をさせると言う外伝の構想を語っていたことです。だいたい、あの漫画、完結なんかするのでしょうか。
ところで今度の作品では、奇跡の瞬間をどんな風に表現していたのか・・・
それはネタバレ、書けません。(いつもネタバレで書いてるジャンと言われそう・汗)
実は、私は「奇跡の人」については、いろいろと話したいことが山のようにあるので、それは切り崩して、少しずつ書いていきたいと思います。でも今このブログの中で、自分勝手に書きかけと思っていることがいくつかあるので、かなり間は空きそうですが。
なので横道逸れることを、グッと我慢して、お芝居の感想のみをネタバレなしで(と言ってもストーリーはあまりにも有名ですね)書きたいと思います。
鈴木杏がアニーをやると知ってから、絶対に観ようと決めていました。20歳のサリヴァンの若さと直向きさがストレートに伝わってきました。
高畑充希の若さも同様。出口のない闇の世界の住人の苦しみが伝わってきました。
母のケイト・ケラー役は、七瀬なつみ。この方にも泣かされました。ホンワカムードの彼女のイメージがありましたが、強い母の愛を感じました。それゆえに迷う母の姿に共鳴しました。
父親役に佐藤B作。あまりのはまり役に何も言うことがないです。
ちょっと得したように感じたのはジェイムズ・ケラー役の中尾明慶。何かを通して何かを学ぶ。結構大切な役どころでした。
泣き虫なので泣くとは予想していましたが、かなり号泣モードでした。
今でも、ヘレンに「お母さん」「お父さん」と呼んでもらった二人の気持ちを思うと、ジーンと目頭が熱くなります。
8日まで。当日券ありです。
古典といえば古典ですが、何年たっても色褪せないものが確かにそこにはあると思ってしまいました。 お薦めです。