突然ですが、皆さんは野生のタヌキを見たことがありますか?
私は子供の頃に地区の人が捕獲して家の前に紐で繋いでいたタヌキと、
大人になってからは、県北のガソリンスタンドに鎖で繋がれているタヌキを見たことがあるけれど、
山の中に住んでいる割には今までタヌキを見る機会が殆どなかった。
そんな私が家のすぐ側でタヌキを撮影しましたよ~。
居るのは知っていたけど、目の前にその姿を見るとドキドキとワクワクの入り混じった興奮で
冷静に写真を撮れない状況になっていた。
さてさて・・・下の写真の何処かにタヌキが居ます。探してみて~。
居ましたね~。そうです。側溝の右奥にチョコンと座って2つの目が光ってますね。
4月11日PM21:52 はな子がその日最後のお○っこタイムに外へ出た時間。
写真を拡大してもこの程度にしか見えませんね~。
近寄り過ぎると危険を察知して逃げられそうで・・・・
フラッシュも今一歩届いてないし。(涙)
『今日も居るよ!』と呼ぶ妹の声に慌ててカメラを持って出て行ったら、草薮の中に逃げられたのだが、
そのまま暫く再び出て来るのを辛抱強く待つことにした。近づき過ぎない距離を保って。
どの位の時間だろう暗闇の中でしゃがんで居ると、かすかにだが何かが動いた気配がして、
撮れたのがこの写真。
暗闇の中に黒っぽいタヌキゆえ、デジイチではどこを撮っているのか分らず使い物にならず、
新しいコンデジなら撮れるかも?と試してみたらOKだった。
大きく明るく見える液晶画面を確認しながら何とか撮影できた。
目が光らずに撮れていれば、もう少し可愛く見えるのかもしれないけど、
私が思っていたタヌキより実際はかなり可愛さに欠けた。
この写真は4月16日PM22:24 その時間は結構寒くてブルッブルッとなりながらも
待った甲斐があったというものだ。
このタヌキ、今夜も10時前後の時間に家の前を通って向かいの山へ行っただろうか?
話は少しそれるが、タヌキの写真を撮って久しぶりに思い出したことがある。
まだ私が幼かった頃母から聞かされた話だが、
地区の男の人が夜道を仕事から帰って来る道で綺麗な女の人に声をかけられ、
誘われるままに食事やお酒をご馳走になりそのまま気持ち良くなって眠ったそうな。。。
そして、目が覚めてみたら池の側で眠っていたんだとか。
つまりあそこのおじさんはキツネにばかされたという事だった。
幼かった私は本当にキツネは人をばかすのだと信じたものだった。
今では考えられない程、不便な山の中だったこの辺りではそんな話も尤もらしく思えたのだ。
大人になって考えてみれば、何のことはないお酒に酔って途中で眠りこけてただけなんだろう。
そうかと思えば、昔キツネに取り付かれて寝込んでいるので拝み屋さんが来ている家があったりもした。
そんな理屈では???と思うようなことがまかり通っていた遠い昔を思い出したのは、
やっぱり初めてマジマジとタヌキを見たからにちがいない。
”キツネとタヌキの化かしあい”って言葉が今も使われているのも面白いと思う。