京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 なにがホントで どれがウソやら 

2009年08月26日 | 日々の暮らしの中で
  
   今年の夏 ついこのあいだ
   宮崎の海で 以下のことに出逢いました
   浜辺で
   若者が二人空びんに海の水を詰めているのです
   何をしているのかと問うたらば
   二人が云うに
   ぼくら生まれて始めて海を見た
   海は昼も夜も揺れているのは驚くべきことだ
   だからこの海の水を
   びんに入れて持ち帰り
   盥(たらい)にあけて
   水が終日揺れるさまを眺めようと思う
   と云うのです
   やがて いい土産ができた と
   二人は口笛をふきながら
   暮れかかる浜から立ち去りました
   夕食の折
   ぼくは変に感激してその話を
   宿の人に話したら
   【       】
   【            】
   といわれたのです

◆上の【 】にはどんな表現が入るでしょうか。(作者・詩の題はふせます)

「ウソ」という詩があります(同作者です)。抜粋しますと…
   ―― 前略
   ウソをつかない人はいない
   というのはホントであり
   ホントだ
   というのはえてしてウソであり

   冗談のようなホントがあり
   涙ながらのウソがあって
   なにがホントで
   どれがウソやら
   ―― 後略

電話の向こうから「近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ」
が聞こえてきました。
Jessieがすっかり和歌を暗唱したというのはホントです。
正確には一部ウソです。
単に唱えきっただけ、なんらの意味も解さないからです

でもすごいすごいとほめほめシャワーを浴びせておきました
ほめることで子供はどれほど有頂天になって輝くことでしょう!

実際三歳の子が和歌に親しむなどと考えられません。理屈抜きです。五七五七七のリズムにだけのって~。意外なほどの速さで覚えてしまいました。
暗唱させようと思いついた私も私ですが、三歳児もほめられ、周りの驚く反応に気を良くして楽しんだようです。もっと早くから遊んでみればよかったと悔やまれることです。
黒髪で生まれ、今は父親と同じブラウンになってしまいましたが、DNAは嘘をつきません?日本人の体にしみ込んでいる五七五…のりズムです。

というのはすべてホントです。

(芙蓉の花。酔うような…この柔らかさがJessieのようで好き ホントです)
コメント (11)
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