京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 小さな生き物が

2012年06月15日 | 日々の暮らしの中で
                                             ツキヌキオトリギ 
                                      
5月、うっかり足を滑らせ仰向けに倒れかかった友人は、咄嗟に右手をついて腰から落ちるのを防いだ。が、その時に上腕部(肘から手首にかけて)の骨を複雑骨折してしまった。右手のことで不自由極まりない話を聞かされていた。
驚いたことには、周囲にいた人が救急車を呼ぼうとしてくれていたのを「やめてください」と制し、タクシーでかかりつけの病院へ向かったという。救急車ではどこの病院へ回されるかわからないから、というのが理由だった。即刻入院で手術。もろく薄くなった骨、それなりに回復の途上だが、すっかりしょげかえって老けこんでしまったようにさえ見える。

娘さんに送られやってきた彼女と二人で、植物園で時間を過ごした。ベンチに腰掛けおしゃべりする時間が多いのだが、家で何もすることがないと言う。縫物などしたくてもできない。「働きに出たいけどあかんやろ~」って。そんなんできるわけないやろ。
家でじっとしていることがなかった人だから、することを見つけるって大変なことなのだろうか…。

雨の心配をしたがよい天気になった。

 
 

園内には水が引き込まれている。名前さえ定かではないのだから雄か雌かもわからないが、蝶やトンボを見つけた。このトンボ、猫面相? 足元付近でじっとロープに止まったまま動かないでいる。2匹が「キャッ」「キャッ」とひと声づつ、 とてもカエルとは思えない鳴き声を発してチャポン! 大きな頭のオタマジャクシが見えたのでその類だろうか。
この蝶、会津マッチャンさんのブログで拝見した翌日のことだったので、「あれだ!」「珍しいのかな!?」とばかりに息をひそめてシャッターチャンスを待った。

友人は関心もなさそうに、私が嬉々として狙っているのをただただじっと待っていてくれた。一人楽しんでいたことになりそうだ。まあ、いいか~。
コメント (10)
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