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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 古書より団子??

2015年05月01日 | 催しごと

青葉の風情。若葉の向こうに透かし見る鳥居の朱色が鮮やかです。
地下鉄東西線東山駅で地上に出たあと、すぐ三条通りを北に入り、白川沿いを平安神宮目指して歩く。琵琶湖疎水に架かる朱の橋を渡り、鳥居を過ぎ、市立図書館、公園を抜けて少しでも近道、目的地は京都市勧業館(みやこめっせ)です。

今日から5日まで「第33回 春の古書大即売会」が開催されるとあって、とにかく初日、迷うことなく足を運んで3時間余り見て回りました。
何か目当てがあってのことでもなく、ただ見て回ることが楽しくて行かずにはおれません。どうしても手に入れたいと思えば、会計するまでずっと持ち歩く。あとにして誰かの手に渡ってしまっては元も子もない。買うのはどんなに多くても3、たまには4冊といったところ。次から次とスーパーにあるのと同じカゴに入れながら会場内を巡ることはありません。

「ぼくは本を読んだことのないヒトで…」
仏教関係の書物が多く並んでいたコーナーでのこと。あれこれ抜きだしてはページをパラパラして戻すことを繰り返す若い僧侶がセンセイと呼ぶ僧形の方に言う。そして、「センセイ、何か一冊薦めてください」などと…。本を読まないお坊さんがいるのですか!? 自分のことを「ヒトで」というのも私には気に入らない表現なのだけれど、これは目をつむる、耳をふさぐとしても、です。こんなところで言わない方がいい、本気にしてしまう人間だっているからね。驚いた。


  このお店、小さな行列ができます。二人で一つづつ、そんなお客さんが多いのかも。

書棚に読んでない本がある、これなら中古本販売店でも買える、青空文庫で読める…、時には高いか安いか、思い巡らせ…。
「読みたい本を読めばいい。読みたいように読めばいい」。かつての読書週間の標語ではありませんが、一冊だけ買って帰りました。読書の幅が広がるきっかけをくれるだろう、とても嬉しい一冊です。
コメント (4)
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