京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

小さな顔の白梅

2023年03月06日 | 日々の暮らしの中で
咲いた咲いた。我が家の梅も咲きましたえ~。
でも閑人の一人喜びで、誰も相手をしてくれません。


ゆっくり咲けばいいと思いながらも、ご老体、そうそう後れをとってはいられまいに? 
と少々フクザツナな気分でいた。
それがよく見ると下の枝に、ひっそりとうつむき加減の一輪が目に入った。怒っちゃいないのだから、はい、こっち向いてと一枚。


昼からは雛飾りを片づけることにした。
二時間半ほどかかってたらたらと。来年飾れる保証はないと思えば、自然と埃を払う手元は丁寧になる。

  うららかにただうららかにある日かな    万太郎


時間の経過とともに、三輪、四輪と咲きだした。おおかたは、まだつぼみの一分咲き。
なんといってもご老体だから。

小さな小さなお顔の白梅。
「梅は静かに長くこちらを見つめているような木」と澤田康彦さんが書いていた。

来年も梅の開花を待ちながらお雛様を飾れますように。

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