京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「そばにおいでよ 話をしよう」

2018年07月07日 | こんなところ訪ねて
       「おなじ話」 ハンバートハンバート

   どこにいるの?   窓のそばにいるよ
   何をしているの?  何もしてないよ
   そばにおいでよ   今行くから待って
   話をしよう     いいよ、まず君から

   どこにいるの?   君のそばにいるよ
   何を見ているの?  君のこと見てるよ
   どこへ行くの    どこへも行かないよ ずっとそばにいるよ

   それから僕も君をみつめ
   それからいつも同じ話

   …… (後略)……

カーラジオでエフエム京都(α-STATION)をかけていたら、流れてきたのが「おなじ話」だった。シンプルな歌詞、繰り返されるメロディが心に入り、知らず口ずさんでいた。そうか、今日は七夕…、と思いだしていた。

6月の上旬だったが、(在原)業平寺とも言われる小塩山 十輪寺を訪ねた。


在原業平朝臣は晩年この寺に閑居され、塩釜を築き、難波の海水を運んで塩焼く風情を楽しまれたという。寺の裏山を登っていくと正面にくぼ地が目に入る。


地形は原形のままで、ここに故事にちなんで数十年前に塩竃を復元したとのこと。


想い人だった二条后(藤原高子)が大原野神社に参詣されるとき、業平はここで紫の煙を立ち上らせて、想いを託したと伝えられている。
なんと粋(すい)なことを!? 



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2 コメント

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こんにちは (light77g)
2018-07-09 14:04:58
業平さまは晩年この寺に閑居されたのですね
高子さまとは正式には結ばれなくても
ほんとうに思い合っていたのでしょう…か
平安の和歌は調べがいいですが
言葉などわかりにくい言い回しがあります(^^)

同じ話〜YouTubeで初めて聴きました
この歌に出会えてよかったぁと思いました。



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よい調べ、light77gさん (kei)
2018-07-09 21:31:27
こんばんは。
十輪寺、鳥居があって獅子がいて獏がいるという珍しさです。
写真右上、高廊下の屋根に枝垂れているのが「なりひら桜」です。
高子は25歳で、17歳だった清和天皇の后に。
后に上がる以前からの出会いですからね。
煙に思いを託す、素敵な愛の表現?ですね(笑)
古典的な韻律、リズムこそ短歌の歴史性、伝統など考えますと失われたくないものです。
短歌は単に31文字のつぶやきではありませんからね。

イメージを広げ、何度も聴いております~。
いいですね。



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