京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

おかげさまでどうぞこうぞ

2024年12月22日 | 日々の暮らしの中で
日差しがある中でも時雨れる寒い一日だった。
こう寒いと何もしたくない。
なんか身体が動かない。根が生えちゃったみたいよ、と言いながら座り続ける。


家うちのこと、本堂のこと、除夜の鐘、新年を迎えてのこと…、あれこれが頭を巡る。今日は今日なりに、やること考えてこなしていく。
もうそんなにシャカリキには動けない。「ファイトがないようなった」、のかな。
このセリフ、義母がよく口にしていた。
その日暮らしのようだけど、そこはちゃんと逆算しながらこなして間に合わせるのだわ。

目の前のことを、とにかくこなす。
「ひとつひとつのことを、いちいち丁寧にやっていくことが大切です」
永平寺の僧が言われたのを憶えている。


この手で
日々を
かきわけているようなれど
気がつけば
仏の手のままに             (榎本栄一)


本だけは読む。ろくに仕事もしないのに?…だけど、
寝る前に。

 所轄の鎌倉警察署に帳場がたった。
          戒名は「七里ガ浜貸別荘会社役員殺人事件」

甘い蜜で虫をおびき寄せ、中に落ちた虫を食いながら生きるウツボカズラのように生きる女。
こういう小説を読んだのはいつ以来か。読み終えた。

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