窓を閉めようか。体が冷たくなるのを感じながら、こんなに涼やかな空気がどこにしまわれていたのかと季節の移りに感心している。
〈秋うらら〉を感じる一日だった。
午前中は家にいて書き物で机に向かったが、昼にはおにぎりと文庫本をもって外へ出ることにした。子供たちの声で賑わった、あの猛暑日は嘘のようだ。静かな境内に、極楽の余り風。というか、ここは神社だから神代の風（って言う？）か。
秋の七草のひとつ萩の花が美しい。咲き乱れるという野山の花そのもので懐かしさを覚える麗しさだ。「万葉集」の中で一番多く歌われているのが萩の花。秋の七草は奈良の都で創られた。百毫寺、新薬師寺の萩を訪ねてみたいものだな。
今はもう虫の音も聞こえない。窓を閉めた。
ようやく、窓を閉めたくなる季節がおとずれました。
おにぎりと文庫本を持って･･･。
思いっきりの深呼吸をして、季節の移りゆく中にひとり。絵になりそうですね。
汗のしずくを忘れさせるいい季節を、ゆったり楽しみたいですね。
昨夜は冷気と言ってよい風が入って、じっとしていると芯まで冷えそうでした。
シートを広げる女性４人組もいましたが、戸外でのおにぎり一つのおいしいこと。
ああ、秋だなあと心から季節の移りを感じました。