Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

東チベット・雲南の旅 5 麗江

2010-05-08 14:14:59 | 東アジア
3月20日

早朝、7時40分発の飛行機に乗るため、6時前にホテルを出発。

成都から麗江までは1時間15分の飛行時間
 快晴の空の下、眼下に街が広がる。

山と山の間をすり抜け、ちょっとブータンのパロ空港のようなアプローチ。
地面がどんどん近づいてきてもうすぐタッチダウン、というところで急に機首が上がってまた上昇に転じた。
特に機体が揺れていたわけでもないし、なんでやり直すのかな、と思っているうちに高度はどんどん上がり、旋回する様子がない。
 麗江郊外の玉龍雪山も通り越して、あらら、と思っているうちに「気流の状態が悪いために麗江空港には着陸できません。この飛行機は成都に戻ります」だって。

1時間かけて成都に戻って、あとは空港で待機を命じられる。「待て」と言う以外には何の説明もなし。でも他のお客さんは特に騒ぐでもなく、おとなしく待っている。こういうのになれているのだろうか。

 途中でご飯がやたらに多いこんなお弁当を配られて、結局成都空港で3時間半待たされた。
再び飛び立った飛行機が無事麗江に到着したのは14時過ぎ。
このツアーは呪われているのか。

 
到着した麗江空港はこじんまりしているが、ここも隣に新しいターミナルを建設中。いやはや、どこもかしこも。

バスに乗って走り出すと、まわりの景色はのどかな農村風景。
 
下からも玉龍雪山がきれいに見えて、やっと機嫌が良くなる。

本来は今日この玉龍雪山に行くはずだったが、午後も遅くなってしまったので予定変更。ナシ族の古い村が残り、世界遺産になっていると言う束河村にまずはむかう。

到着してみると大きな駐車場には大型観光バスがずらり。
 「覚悟しろよ」と既にここに来た事のある人たちに忠告されながら門を入ると
 
なんじゃこれは。まるで映画のセットのような建物の一階はことごとく安っぽい土産物屋、中国ポップスが鳴り響く中を大勢の観光客がうろうろしている。
  
茶馬古道の隊商宿だったという古い家もあることはあるが趣はなし。
 
わずかに散見するナシ族のおじいちゃん、おばあちゃんも所在無げ。

昔は素朴でいい感じの村だったらしいが、
 
今や面白いのはトンパ文字の注意書きだけ。
これで世界遺産とは、と呆然としつつ村を後にする。

麗江市内に戻る途中、塀で囲まれた一角を指して今日から合流したナシ族の雲南省ガイドが言う。「この中は麗江の見所がミニチュアになった観光施設です。でも誰も来ません、すぐ近くに本物がありますから。だからつぶれました」ここでおずおずとした笑いを浮かべるこのガイド、最高。

麗江のお泊りは麗江古城の門の前にあるホテル。
 
誇らしげな「世界遺産」の門の前はこの人だかり。

夕食の前に古城を一望しましょう、とガイドに連れられて高台にある万古楼へ向かう。
 
人でごった返す小路を抜け、ナシ族のおばあちゃんの後について階段を上る。

 
夕方で他に人のいないこの展望台に来てやっと一息。上から見る古城は密集した屋根瓦がきれいで、これならちょっとは世界遺産に見える。
 
ディテールも良く見るとおもしろいのだけれど、ここもやはり一階はすべてお土産屋と化している。

またまた雲南省ガイド曰く「ナシ族は商売が下手、だから家は漢族に貸します。その方が儲かる。」なるほど、しかしね~。

 下に下りると広場ではナシ族が踊りを披露中。
平均年齢はかなり高い。

  
夜になると飲み屋の提灯に灯がともり、運河や建物もライトアップされて、これをひやかしながら歩くのは俗っぽいとはいえまあ悪くない。

 
ちゃんと試飲もさせてくれるコーヒー屋さんで雲南コーヒーを購入。これは予想外においしかった。

麗江のお土産はもう一つ。
おなじみトンパ文字のハンコとTシャツの店で自分にぴったりのものを見つけて即購入。



にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする