Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「インビクタス」&「シャッターアイランド」

2010-05-16 19:53:12 | 機内食・映画・美術展
最近、映画は飛行機の中ばかり。
JALさん、お世話になります。

「インビクタス 負けざる者たち」

この映画、見る前はネルソン・マンデラをからめたラグビーの映画だと思っていた。
イーストウッドがスポーツ映画なんて珍しいな、と。

ところが見てみるとこれが大違い。これはラグビーをからめたネルソン・マンデラの映画で、なるほど、これなら最近のイーストウッドの姿勢と少しもぶれるところがない。

ラグビーの部分についてはいささか不満がないでもない。
キャプテンがマンデラのカリスマ性に感化されるところはわかるが、他の白人選手たちをどう発奮させたのかが説得力がないし、準決勝のニュージーランド戦は大迫力だけれど、その後何の説明もなくいきなり優勝しているし。

しかし白人と黒人の対立が続く中、ラグビーの応援を通して南アフリカ人のアイデンティティを確立させようとするマンデラの戦略はあまりにも賢く、かっこいい。

そしてこのマンデラを演じるモーガン・フリーマン。
顔立ちが似ているわけではないのだが、なんと笑い方などそっくりに見せている。プロの役者ってすごいなあ、と改めて感心。

ついでにどちらかというと小柄な印象のマンデラを背の高いフリーマンが演じるのか、と思っていたが、調べてみたらマンデラ本人も190cm近い身長なのだそう。写真の印象なんてあてにならないものだ。

もちろんマンデラの任期中に人種対立や格差の問題がすべて解決したわけではないし、南アフリカがいまだ大きな問題を抱えているのは周知の事実。
しかし今この時期にマンデラのことをこんなにわかりやすい形で賞賛してみせるイーストウッド、やっぱり一本芯が通ってる。


「シャッターアイランド」

こちらはマーティン・スコセッシがやはりお気に入りの俳優、レオナルド・デカプリオと組んで撮ったミステリー(?)映画。

ミステリーに「?」がつくのはもちろん、これがあまりミステリーじゃないから。
ネタは映画のかなり早いところからばれていて、もう一ひねり、二ひねりあるのかと思っているとそのまま終わってしまう。

今時スコセッシがなんでこんな映画を撮ったのか、それこそが最大のミステリー。
デカプリオは全編出ずっぱりで熱演していて、彼に演技賞でも取らせたかったのか。
もしやスコセッシにはその気でもあるのかと調べてみたが、何度も結婚していてそういうわけではないようだし。
やっぱりわからん。


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コメント
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