Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

芝大門で「懐席 枡ざき」

2010-05-31 02:12:56 | 食べ歩き
友人に誘われ、久しぶりにちゃんとした和食を食べに行ってきた。

場所は地下鉄、御成門の駅から徒歩5分ほど。
日本橋で急に閉店してしまった店の板前が自分の店を持ったということで、まだ真新しい店の小さな入り口には開店祝いの花が並んでいる。

入り口を入るとすぐ左手は座敷になっているらしく、ふすまが閉じられているのでちょっと狭苦しい。
ここを通り過ぎると白木のまばゆいカウンターに6席。

椅子に腰を落ち着けると目の前には茶釜。
 飲み物のメニューをもらうと、日本酒やワイン、果実酒の他に、緑茶から黒豆茶、よもぎ茶などなど、10種類ほどもお茶が揃っていて、これらは無料だと言う。

これは酒の飲めない者には実にありがたい。普段はとても肩身の狭い思いをしているのだが、これなら飲めなくても客として歓迎されていると感じられる。

おまかせのみのコースもまずはお茶から始まる。
 かわいらしい九谷の器にほんの一口の玉露。
これがトロリと濃厚で、甘い。本物の玉露ってすごい!

 先付けはホタルイカのてんぷらとか、サワラの子とか、初夏らしさがいっぱい。どれもおいしいけれど、特に鴨がおいしかった~。あれは何の味付けだろう。

 えんどう豆のお吸い物は写真よりずっときれいな緑色。わらびを巻いたホタテのしんじょが入っている。
 
 お造りもまた初夏。鱧がおいし~。

 アイナメの焼き物は山椒がよく効いた濃い目の味付け。添えられたキャラメルのような生姜が口をさっぱりさせてくれる。

 次に出てきたのは蓋を開けてびっくり、かわいい焼きおにぎり。おかかが効いて、あんかけの出汁がまたうまい。

 ぶれた写真ですみません、野菜の炊き合わせ。下に敷かれた玉ねぎのソースが甘くてすばらしい。

 揚げ物は中にフキノトウみその入った海老しんじょ。大人の味。

 葉わさびと豚のおひたし。

で、だいぶお腹がいっぱいになってきたところで「次で最後のお食事です」と登場した土鍋。
 
炊き上がったご飯の上に岩のりの佃煮が乗っているが、その上に生うにをどんどん乗せる。下のご飯が黄色いのも「ウニが入ってます」って、なんて贅沢!これを容赦なく混ぜて
 
一杯目はもちろんそのまま。あまりのおいしさにまたたくまに平らげておかわりを所望すると、今度は湯葉あんかけになって出てきた。
どちらもおいしいけれど、自分としてはウニの香りの立つ一杯目の方が好きかな。

いやはや、おいしかった、とお腹をさすっているとデザートがきた。
 あやめに見立てた紫芋の餡づつみ。
お抹茶もいただいて満足だけれど、ちょっと最後としては寂しいかな、と思っていたら
 2つ目のデザート、びわのコンポートが出てきた。
下に敷かれたレモンとブドウのゼリーもおいしくて、これなら納得と思っていたらなんと、
 3つ目のデザート、アイスクリームをはさんだ抹茶トースト。

和食のお店で3つもデザートが出てきたのは初めて。最後はいささか重すぎた感じだが、このサービス精神がすばらしい。

 最後は店主と女将に丁寧にお見送りいただいて、大満足の一夜。

いつもは詳しいお店の情報など載せない、サービス精神欠如の当ブログだが、まだ開店したばかりでネットに載っていないとのことでこちらを↓


お昼は1500円から、夜のおまかせは8500円。その価値はあります。


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コメント (4)
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