Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

雲南の食

2010-06-23 02:33:34 | 東アジア
チベットはともかくとして面白いものにありつけそうな雲南、ではあったのだが、実は期待したほど珍しいものにはありつけなかった。

ツアーだったからと言う理由もあるが、なにしろ山の中の辺鄙なところが多かったので
  
こんな感じの野菜の炒め物が中心。品数は多いし、栄養バランスもよくおいしいのだが、毎食トマトと卵炒めが出たのは添乗員の好みだろうか。

そんな中、雲南らしい料理と言えば
  
まずは川のりのスープ。丸く乾燥させた姿はブータンのものとまったく一緒。海ののりよりちょっと固い。

  
沙渓古鎮で乾燥させていた緑豆のこんにゃく(?)。農家の庭先では洗面器で固められていたが
  
食べる時はこんなあえものになる。右の黒いのは豆の種類が違うのだろうか。こんにゃくというよりはくずもちのような食感。

 蘭坪で出たこれは豆腐のようで豆腐でない。はんぺんをもっとモチモチさせたような面白い食感。何でできていたのだろう。

  
雲龍の朝市で見かけた山菜はこんな炒め物に。ほろ苦い味がいかにも山菜らしい。

  
不満タラタラだった麗江は束河村の唯一の収穫はヤクのヨーグルト。水路で冷やされたヨーグルトは濃厚でおいしい。気に入って探したが、麗江の外では残念ながら売っていなかった。

 石鼓鎮の道端でおばちゃんが売っていたもの。納豆に唐辛子を混ぜて乾燥させたようなもので、このままかじると辛いがうまい。そのまま食べるものなのか、本来は料理に使うものなのかは不明。酒のつまみにぴったり、とはおじさんたちの感想。


毎日野菜炒めを食べ続けた食事も最後の大理まで来てようやく変わったものになった。

大理から喜洲への道筋で昼食に立ち寄ったのはこんな店。
 しょぼい外観だし店内は蝿だらけ。各テーブルには1本づつローソクが立っていて、これに火をつけると蝿が寄らないと言う(実際、蝿が少なくなる!)。
が、ここは知る人ぞ知るぺー族料理の名店だそうで、「役人はみんなここに食べに来ます」、とそれがおいしい店の証しらしい。

 メインは名物の砂鍋魚。淡水魚の鍋だが、いろいろな具材からだしが出ておいしい。
 揚げた乳扇。これは揚げてもやっぱり?な味。
 川エビの炒め物。おいしくてあっという間になくなる。
 これはまるで魚の皮のように見えるが木皮という植物を揚げたもの。調理前のものは水に浸してあったので川の藻の一種かもしれない。わかめを揚げたような感じ。
  
白い花の炒め物。特に味はない。

他にも調理場前にはいろいろ珍しい食材が並び、しかし料理はどれも食べやすくおいしい。蝿も気にならなくなる、さすが名店。

さらに雲南最後の食事、麗江空港にほど近く、またも道端の小汚い店だが、「役人が必ず来ます。」
  
間口のわりに奥に広い店内はなるほどお客さんで一杯で、背広を着た役人風も本当に来ている。

 
調理場は店の表からも見え、外では豪快に魚をさばいていて、これは期待が持てそう。
さらに裏に回ると
  
おいしそうな雲南ハムがいっぱい。そして豚の顔は「鼻が一番おいしいんです!」とガイド二人が口を揃えて言うので、「今日はこれが食べたい」と所望。
ついでに調理場前に並んでいた鶏爪を「これも食べたい!」とおねだりしたら
 ほんとに出てきた。これ大好きなんだよねえ。
 豚の顔はこちら。どれが鼻かはわからなかったけれど、沖縄の豚耳と同じ感じ。

他にも
 
もち米入りの腸詰(豚の血入り?)とか味のないチーズとか
  
これは右の花を卵とじにしたもの
  
わらびもソラマメもおいしかった~。

こんなことならもっと早くから「あれが食べたい、これが食べたい」と言えばよかった。きっと添乗員には嫌われたけど。


なにはともあれ、中国では役人の舌を信じるのが正しいらしい。


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コメント (7)
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