Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ムスタン紀行 5 カグベニ~ツェレ

2011-09-03 16:56:19 | チベット文化圏
8月9日

カグベニの宿を8時に出発。
  
村を出てカリガンダギ川沿いの乾いた道を行くと、すぐに「ここより先、アッパームスタン」の警告看板。アッパームスタンは特別許可証を持っていない限り、外国人は進入禁止なのだ。

 しばらく行って振り返ると川のまがった先にカグベニ村、その奥にニルギリが見えるがこの時期ではなかなかすっきりとその全容を見せてはくれない。

  
乾ききった道をまただらだらと進み、緑が見えてきたらそこが次の村、タンベ。


 門をくぐった村の中はカグベニ以上に土と石造りの家が密集して建てられている。

  
水道場では羊を解体し、おじちゃんたちが腸詰を作っていたが、今日は何かのお祝い事だろうか。

   
村のまわり、川沿いにだけ豊かな緑の畑が広がり、リンゴの木が植わっている。子供たちがくれた青リンゴは固くて酸っぱくて、自然な味がした。

  
さらに乾いた道をたどって、次の緑はチュクサン村。
  
入り口の門の上には魔よけの羊の頭が飾ってある。

 
この村のこじゃれたロッジで馬を止めて昼食休憩。
  
先に到着したキッチンスタッフが用意してくれていたのはインスタントラーメンと揚げパン。
こういうところで食べるインスタントラーメンって、なぜかとてもおいしい。

 
昼食の後は村の横を流れる川を馬でザブザブと渡ってしばらく石ころだらけの河原を行く。

  
崩れた大岩の間を流れる川を鉄橋で渡り、振り返ると高い崖の上には人の手になる穴が並んでいる。この穴に丸太をつっこみ、その上に板を渡して道を作っていたものと思うが、どうやってあんなところに穴を開けたやら。

この河原からは瓦礫の急坂を上まで上がらなければならない。
 これがなかなか、きつい、きつい。

 そしてたどり着いた本日の宿泊地、ツェレ村は標高3100メートル。到着時間14時半。 

  
Bishal Guest House のシャワーは共同だけれどちゃんとお湯も出るし、簡素なお部屋も意外なほど暖かく快適。添乗員は部屋でネズミと格闘したといっていたけど。

  
屋上から見る、これがツェレ村の全景。お向かいの屋上では杏子を干している。

 
来た方を振り返れば村の下をカリガンダギが流れ、その向こうに見えるはずのニルギリは厚い雲に覆われている。
日中は晴れたり曇ったりでそこそこの天気、でも夜になったら雨が降り出すパターンがこの後ほぼ毎日続く。

 村には見るものもないが、ゴンパだという縞模様の建物の鍵を管理人にあけてもらう。
  
中はまるでパーティーの後の公民館のようだが、村人の信仰を集めているのだろう小さな観音様がかわいらしかった。


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コメント (3)
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