エルミタージュ美術館所蔵のガラス工芸品が190点来ているというので、目黒の東京都庭園美術館へ行ってきた。
元は朝香宮邸だったこの美術館、アールデコの建物自体がとても素敵で何度か来ているが、建物にふさわしい工芸品中心の展示が多くて、地味だけれど楽しめる。
今回の展示はロシア皇室のコレクションが中心なので、16世紀ごろからのヨーロッパのものばかり。ベネチアから始まり、ボヘミアングラス、イギリスのクリスタルカットガラス、フランスのアールヌーボーへと流行が変わっていくのがよくわかっておもしろい。
しかしこれらの製品はヨーロッパの大きな博物館なら大抵見られるので珍しくはない。
それより今回の展示で面白いのはロシア製のガラス製品。
ロシアのガラス製造は18世紀から本格的に始まり、エカテリーナ女帝が愛人のポチョムキンにガラス工房をプレゼントしてからロシア帝室ガラス工場として発展したのだそうだ。
帝室ガラス工場となれば作るのは宮廷で使うものや国王クラスへの贈答品。
美術館HPより
この「オルロフ・セット」と呼ばれるものなども繊細だが過剰ではない装飾が実に洗練されている。
ただしロシアの刺繍文様をまねた絵付けのある1,2点を除いては独創性は感じられず、その意味では日本の鍋島に似たところがあるのだろうか。
美術館HPより
2点あるこんな燭台もおもしろい。
もう一点は上部がヤシの木のようになっていて、寒い国の暖かい国へのあこがれが実にわかりやすい。
優雅な空間で優雅なガラスを堪能したらちょうどお昼になった。
そこで美術館のすぐ近くにある老舗インドネシア料理屋「せでるはな」でナシチャンプル。
インドネシア人のおばちゃんがテレビに見入る雑然とした店内はいかにもインドネシアらしくて、やっぱり宮家やロシア帝室よりこっちが似合いかな。
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元は朝香宮邸だったこの美術館、アールデコの建物自体がとても素敵で何度か来ているが、建物にふさわしい工芸品中心の展示が多くて、地味だけれど楽しめる。
今回の展示はロシア皇室のコレクションが中心なので、16世紀ごろからのヨーロッパのものばかり。ベネチアから始まり、ボヘミアングラス、イギリスのクリスタルカットガラス、フランスのアールヌーボーへと流行が変わっていくのがよくわかっておもしろい。
しかしこれらの製品はヨーロッパの大きな博物館なら大抵見られるので珍しくはない。
それより今回の展示で面白いのはロシア製のガラス製品。
ロシアのガラス製造は18世紀から本格的に始まり、エカテリーナ女帝が愛人のポチョムキンにガラス工房をプレゼントしてからロシア帝室ガラス工場として発展したのだそうだ。
帝室ガラス工場となれば作るのは宮廷で使うものや国王クラスへの贈答品。
美術館HPより
この「オルロフ・セット」と呼ばれるものなども繊細だが過剰ではない装飾が実に洗練されている。
ただしロシアの刺繍文様をまねた絵付けのある1,2点を除いては独創性は感じられず、その意味では日本の鍋島に似たところがあるのだろうか。
美術館HPより
2点あるこんな燭台もおもしろい。
もう一点は上部がヤシの木のようになっていて、寒い国の暖かい国へのあこがれが実にわかりやすい。
優雅な空間で優雅なガラスを堪能したらちょうどお昼になった。
そこで美術館のすぐ近くにある老舗インドネシア料理屋「せでるはな」でナシチャンプル。
インドネシア人のおばちゃんがテレビに見入る雑然とした店内はいかにもインドネシアらしくて、やっぱり宮家やロシア帝室よりこっちが似合いかな。
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