Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ムスタン紀行 8 ツァーラン~ローマンタン

2011-09-15 23:31:45 | チベット文化圏
8月12日

昨日、車での渡河が無理とわかったのでローマンタンへの最後の道のりは馬と徒歩で行くことに決定。

いつもよりちょっと早く、朝7時にツァーランの村を出発。
  
  
村はずれの四角いチョルテンを過ぎ、崖道を下ると例の川につきあたる。

川辺にはまたムスタンらしいチョルテン。
  
中を覗くときれいな曼荼羅の天井画がある。

 
今日もまだ結構な水量の川を車では通れない橋で渡る。

 反対側の崖をまた登って振り返れば、ツァーラン村は岩山の上の緑の一筋。

 この先の道のりはアップダウンもあまりなく、乾燥しきった平坦な道。

 しばらく行くと今までで一番大きなチョルテンが出現。
  
まわりにはルンタ(風の馬)や象、クジャクなどの素朴な浮彫があっておもしろいのだが、金網が張り巡らされているのはこの上に腰掛けちゃう不届き者が多いせいだろう。

 周りの岩山にはボコボコと穴が開いている。村人や修行僧が昔暮らしていた洞窟らしいが、アッパームスタンにはたくさんある様子。

  
またしばらく行くとチベット服姿の騎馬の集団とすれちがった。
後で聞くと近くの村の法要か何かに行くローマンタンの住人だったらしいが、馬を駆ける姿がかっこいい。

そして11時、いよいよローマンタンを見下ろすロー・ラ、3950メートルに到着。
 

やっと来たぜ、ローマンタン!
 

 この城壁に囲まれた町が長年の憧れだったのだ。

峠でタルチョを結び、眼下に見える町に向かって下っていくと途中にまたいくつもタルチョやマニ壁があり、王城へのアプローチにふさわしい。
  

そしてとうとうローマンタン、標高3840メートル、の街中へ。
  
入り口には歓迎の赤い門が建っているが、これは前日にいらっしゃったどこかのリンポチェのためのもの、我々のためではない。

  
マニ車のたくさん並ぶ前に建つ宿、Lo Manthang Guest House に到着したのは11時半。

 建物は城壁の外側に張り出すように作られていて、壁の向こうには王宮のてっぺんがちょっとだけ見える。

  
吹き抜けのまわりに並ぶ部屋の窓は小さいが、廊下側にも窓があるので暗くはない。
 明るいダイニングルームも気持ちよく、ぬるいながらもお湯の出るシャワーまであるこの宿にこれから3泊お世話になる。


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コメント (4)
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